朝日、読売、埼玉、東京など各紙が報道!さいたま市議と統一協会のつながりが明らかに
9月13日、さいたま市議会9月議会本会議で代表質問に登壇し、統一協会とさいたま市の関わりについて質問しました。
この質問は読売、朝日、東京、埼玉新聞でも報道され、大きな話題となりました。これまでの経過と質疑で明らかになった内容を報告します。
■清水市長が統一協会系イベントから表敬訪問を受ける
ことの発端は9月1日の市長記者会見で清水市長が統一協会関連団体のイベント「ピースロード」から表敬訪問を受けていたことを報告したことから始まります 。
○市長「統一協会関連団体のイベント『ピースロード埼玉』から表敬訪問を18年~21年の計4回、受けていた」「(表敬訪問を受けたのは)議員からの要請があったから」(記者会見より)
9月9日、私はこの会見を受けて市に対して表敬訪問時の資料の提出を求めました。市側は「文章は1年で廃棄するので…」や「表敬訪問の資料は保管しないので…」などと回答しましたが「とにかく残っているものを全て提出してください」と話すと、5時間後に資料の提出がなされました。
私は「なんで、こんなに時間がかかるのか!」と思いましたが、提出された資料を見て納得。提出資料は実行委員会に県議3名、市議6名の計9名の議員の肩書きがありました。しかし、肝心の氏名は全て「黒塗り」に。おそらく氏名の取り扱いを確認していたのでしょう。この資料について代表質問で質疑しました。
■矛盾だらけの黒塗り理由
市は氏名を公開しない理由を、情報公開条例の個人保護の観点からと説明していますが、同条例では「公務員の名前は秘匿情報に当たらない」としており、議員は特別職の公務員で、公人です。その氏名を開示しない理由には当たりません。その証拠に、私が仮定でした話では「その都度、判断する」と答弁し、今回が特別な判断であることを認めています。
また、情報公開請求があれば検討するとしていますが、議会内の話では、その際も名前は黒塗りにして提出すると聞いています。それもそれでおかしな話です。
まぁそれにしても市長の「記憶が定かでない」には笑ってしまいました。
■「政治の力」で氏名を黒塗りに
このやり取りでわかることは、市として氏名の記載がある議員に連絡をしたこと、そして市長公室長の判断で黒塗りにしたということです。
しかし、通常であれば公開されるはずの議員の氏名を市長公室長の独断で黒塗りにすることは考えにくい話です。
おそらく、というかほぼ確実に当該議員か市長から、黒塗りにする要請があったと思います。
まさに「政治の力」です。市としての情報隠蔽は許されることではありません。
■岡山市では氏名を公表
岡山市でもさいたま市と同様、ピースロードの役員に議員の氏名が記載されている資料が見つかりました。
しかし、さいたま市と異なるのは岡山市が情報公開条例に従い、その氏名を明らかにしたことです。
まさにさいたま市と真逆の対応です。さいたま市の一連の対応は統一協会と議員の関わりの深さを類推できるものではないでしょうか。
また、類似の事例で統一協会の関連団体の役員を県議、市議の計8名が担っていたことが発覚した熊本市では、当該議員は、その氏名が公表された途端、謝罪し、全員がその役員を辞任しました。
さいたま市でも氏名が明らかになれば当然、熊本の事例と同様の対応が求められるはずです。
■関係隠蔽は民主主義への挑戦だ
これだけ、メディアで統一協会と政治家の関わりが報道される中で、自分達の足元で活動している市議がどう関わっていたかを市が非公開にすることは、民主主義に対しての挑戦で、有権者に対しての冒涜(ぼうとく)です。
私は氏名が記載されている議員に対して強く言いたいです。「潔く、自らその事実を公表し、そして関係を断ち切るということを宣言すべき」と。(実際に議会でもそう指摘しました)
また、追加調査の結果、実行委員の氏名の記載があるHPのコピーを入手することができました。(HPは現在削除されています)この情報は然るべきタイミングで公開したいと思います。
今後もこの問題については調査を行いながら、さいたま市に対して情報の公開を強く求めていきたいと思います。
■脅しには屈しない!
最後に…今回、代表質問で統一協会の問題を取り上げることを決めてから、その覚悟を揺らがす出来事がありました。
それは自宅に「反共」と書かれた紙を投函されたことです。これを統一協会関係者が行った証拠はありませんが、過去に起きた事件を考えると質問をやめることも考えました。
しかし、「この問題を取り上げることができるのは自分達だけ」という同僚からの声かけで腹を決めました。今後も、覚悟を持ってこの問題に取り組みたいと思います。
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