都議選を経て僕のこれからの生き方。(そして「新しい」ものへの警戒についても…)

「本当にありがとうございました」
買い物に来たお客さんに買い物より先にお礼を言われた。お店側といては「ありがとうございます」はこちらのセリフになる予定のものだけに、なんだか立つ背がない。このありがとうは一週間前までは「よろしくお願いします」だった。もちろん創価学会の人たちだ。

都議会議員選挙が7月4日に開票され、豊島区選挙区(定数3)は本橋弘隆(都民ファースト)、米倉春奈(共産党)、長橋桂一(公明党)が当選した。創価学会が支持母体の公明党長橋氏は滑り込みで当選。今回僕は生まれて初めて公明党候補に投票したことは、先に書いたnoteの通りだ。

この記事も多く読まれた。この記事は「考える」ということの別の仕方を書いたものだが、創価学会の人からすると自分たちの熱意が伝わったエッセイとして読んでいただいた(実際決定の大きな要因として熱意があるのは間違いないのだが)。そんな訳で選挙結果と僕の記事へのお礼ということで、選挙が終わった後も店に再来してくれて本当にありがたかった。

今回の選挙は投票率が過去2番目に低いことも話題になっていた。小池都政への中間評価という意味が強い選挙だと思っていたし、期日前投票が好調であるというニュースもあったので、さすがにそれなりに投票率が上がるものと思っていたのでちょっと驚いた。

そしてその結果として小池都政は信任に足るだけの勢力を確保したことにある。自民党は第1党になるも連立を組む公明党を合わせても過半数に届か無かった。

その辺の分析についてはこの記事を読むのが良いと思う。僕の役目は分析ではない。

4度目の緊急事態宣言が始まって「酒が飲めなくなる」とみんなとりあえず足並みを揃える。知り合いの店も今日から販売を休止するところ、宣言明けまで休業するところなど一応に要請に従う形だ。

その原因はもちろん政府にあるし、西村大臣の一連の発言は当然怒りを覚えるものなのだが、その発端としての夜の街への休業要請、酒類販売禁止をはじめたのは、紛れもない小池百合子都知事その人だということはお忘れだろうか。

翻弄される飲食店への憐憫を表明しているにも関わらず、その憐憫が選挙結果に出ているとは言い難い。いや、もしかしたら国政の対応の悪さから自民党への投票が鈍ったのかもしれない。でもそれは間違いだ。二元代表制の東京都の選挙は、常に都知事への評価と不可分だからだ。

これはどう見れば良いのだろうか。一連の小池的なものが支持されていると見るのか、はたまた自公を支持したくないからこうなったのか。いずれにせよ小池百合子氏の権力は向こう2年は温存されたこととなり、言語とタイミングのポピュリスティックな政治が続いていく。

それはとても残念な事だが、民意がそうであることを証明した訳で、僕に出来ることはいつもの商売をしっかりやる事とnote、その他表現方法でオルタナティブを示す事なのだろう。

ところで知人友人は地域活動に熱心ゆえに、選挙になると党派性よりも人を見て投票したいという人は少なくない。議員とも接点を作っているからこその発言で、ごもっともな意見のように見える。

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