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20240430 平沢進+会人「HYBRID PHONON 2566⁺」に行って飛行機見て東京タワー見た。あとTMNetworkのラジオ。

僕が平沢進のファンクラブに20年以上登録している事は案外知られていない。僕自身も一時期からそこまで熱心に追う事はなくなりライブも最後に行ったのは10年以上前。ファンクラブは自動更新、新譜が出れば秒で買う。まあ、近年はそんな感じで緩く応援するスタンスだった。
今回のライブに行こうと決めたのに大きな意味はない。日程にうちの店の定休日であるところの火曜日が入っていたからに他ならない。それとやはり平沢御大も60代後半になり、仙人のようであり妖術が使えそうな人物とはいえ、生身のライブを開催し続けるのもいずれは少なくなるだろう。昨年多くの音楽家を見送った結果、ライブは行けるうちに行くべしと強く思うようになったのは正直大きい。

というわけで夕方からお出かけ。
羽田空港のすぐそばにあるZepp Hanedaという会場は初。飛行機に縁がない生き方をしているので羽田というエリア自体一人で行くのは初めて。
少し早く到着したので空港の周縁をちょっと散歩。飛行機を見るのは結構楽しい。今度は空港に行って飛び立つ飛行機をぼーっと眺めるみたいなこともやってみたい。

眼前で見る飛行機はやっぱかっこいい。


というわけで今日は行きは品川から京急ルートで天空橋。
ライブの開場まで30分以上あったのでそばにあるショットバーでビールを二杯(これが後で響く)

というわけでこれは日記だからそんなに長々書くつもりがないのに快調に無駄なことを書いていてやばい。
というわけでライブ会場に一瞬で飛ぶ。割と若い整理番号だったので良いポジションを確保したところまでは良かったのだが、トイレに行くのを忘れてしまい、しかも一人だから場所確保する方法も存在せず、どうしたものかと思っているうちに開演。
まさかのこの曲からスタート!?
解凍期P−modelの「Biiig eye」を生で聴く日が来るとは思わなかった。
今回のライブはかなり選曲が渋好みだったと思う。僕としても冒頭から次の展開が気になって目が離せない。
問題は尿意だ。
これは僕の都合を待っちゃあくれねえ。
低音のリズムはその時の僕には膀胱への圧迫でしかないという由々しき事態に差し掛かっていた。そこから導かれる結論は悲劇でしかない。
というわけで大人であるところの僕は5曲目が終わったくらいのタイミングで手刀を切りながら人の波を通り抜けていったん外へ。
トイレで用を足し、近くの入り口から再度入場。
それにしても2000人規模のオールスタンディングは修行だなと思った。昔はそんなこと思わなんだ。
平沢進はそんな僕の感覚を知る由もなく、伸びやかな声と変態ギターをかき鳴らしていた。それは宗教的な神々しさがありながら老練の人間ヒラサワが強く打ち出されていた。金属のギターを愛好していた平沢が木のギターを開発したというのも、どこか人間として地球に根をはる決意のようなものを僕はみた。
詳しいライブレポは他の人に譲って、僕が言えることはこういうことなんだな。
意外だったのは思っていたより若いファンが多かった。平沢はファンを更新しながらずっと成長し続けたアーティストなんだね。
また機会があったら行きたいけれど、僕がよくライブに行っていた時期より規模も大きくなってしまったな、とかちょっとそんな感傷的な気持ちにもなった。
それはノスタルジーの確認でもあったのかも。平沢進との邂逅というより過去の自分との出会いなおし。これからも粛々とファンクラブ会員を更新し、なんとなくヒラサワの養分の一部として僕を提供していこう。

帰りはモノレールで浜松町経由で大江戸線。
せっかくならと東京タワーやら文化放送社屋などを夜景と共に眺めてきた。
あとモノレールから見た景色は基本真っ暗だったけど海や水運路が見えるのはとてもいいものだと思った。

というわけで結構いい感じで普段思わないことを思うことが出来た。

あと行き帰りに先日NHK FMで放送された「TM Network 40 Special 電気じかけの預言者たち」をらじるらじるでアーカイブ鑑賞した。
TMの三人が40年間どのように創作し演奏してきたか、そしてパーソナルな話など、長年ファンやってるけど知らなかったことが聞けて感動した。「社会」についてTM自体はあまり触れてこなかった印象だったけど、サウンドの中に時代をインストールしていたという小室哲哉氏の話がとても良かった。
最後に木根尚登氏が「もう少しだけみんなで歩んでいけたらと思ってます」と話していたのだけど、「もう少しだけ」というところに、60代後半の残り時間への意識を読み取らざるをえず、三人にはまだまだ長生きして欲しいなと願った。
平沢進もそうだけど、しっかり若い世代へ渡すべきバトンを培ってきたのだと思う。

僕も僕なりに微力だとしても未来につながる仕事をしていけたらいいな。

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