20240603 雨がやんだら

体調を若干崩してから5日目。
感覚的に喉の腫れぼったさがあって、痰が絡むなどはありつつも、完全に平熱になり怠さもある程度取れた。
近所の高齢者施設から来週のボランティア演奏の確認があったので、一応「体調の回復次第では…」というお話はさせていただいた。
ふと本棚に並んでいた「超孤独死社会」という本を手にとってめくってみた。この本は数年前に人からプレゼントされたものだったんだけど、やっと開くことが出来たらこれがとても興味深い内容でしばらく読みふけった。

午前中は店に移動して読書、考え事、ドラマ鑑賞などをしてから電車で練馬へ。業務スーパーで食品の買い出しをしてまた電車で東長崎。
帰宅後は昼食を食べつつドラマ「VRおじさんの初恋」を最後まで観た。泣いた。誰にも心を開かない、恋さえした事がない一人のサラリーマンが主人公。一人になるために過疎化してサービス終了間近のVRサービスに出入りしてボーっとしていたんだけど、そこで出会ったアバターと少しづつ心の距離を縮めていく中で、普段の世界も変化していくという大人のおとぎ話といった作品だった。

「超孤独死社会」は特殊清掃の話を通じて孤独死の問題を描いたノンフィクション。一人で亡くなった人の部屋にはさまざまな物語があって、死に至るまでの生き方が見えるという事が前半書かれていた。
読み終わったらまた感想は書くとして、僕自身の生きるということ、いつか訪れる死という結末について思いを馳せずにはいられなかった。

夜は妻の提案で「雨」のプレイリストをYouTubeMusicで流した。

これがなかなか楽しく、知ってる曲はもちろん「これ!これ!これだよねー!」という感じなんだけど、知らない曲が出てくると検索して概要調べるのも良かった。「この人が作曲したのかー」「うわーいい編曲。さすが馬飼野康二」「この曲は正やん(伊勢正三)だけど、私はイルカさんが作ったロックぽい歌が好き」など会話がとても盛り上がった。
楽しさのB面では、子供はいないけど気が合うこの関係性の幸福は、外から聞こえる大雨の音のようにいつかはどちらかが先にいなくなるという事を考えていた。
とても些細なことだけど、それ自体がかけがえのない時間だったんだね。

僕は常に足りなさを感じて生きている。夢は叶えられていないし、子供を育てる事も出来なかった。そしておそらくこの調子で未来に向かっていくしかない。だけどパートナーとは楽しく生きられる。彼女との時間は一日の中でわずかな時間かもしれないけど、大切にしていかなきゃな、と改めて思った。

まあ、45歳というのは諦めるにはまだ早い気もするので、お店と音楽活動でまだまだ足掻いていくけどね。

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