参議院選挙アツい

6月27日(月)は僕が発起人の一人として2012年から毎月開催している「ながさきむら村議会」の定例会でした。この会は豊島区西部地区のまちづくり会議と銘打っていますが、要するに井戸端会議のようなもので、それぞれの発言を尊重しながら街にまつわることを中心に政治、文化など自由に語る場所として続けている活動です。この活動はご近所コミュニティであると同時に異業種交流の場でもあり、社会への影響力に直接つながる訳ではないけれど、基本ゆるく(参加者の恋ばなで盛り上がった時も…)、時にピリッと熱い議論になって参加者個々人の考えるヒントに繋がっています。
長崎エリア外の人も参加できるのでお気軽にお声がけくださいね。

今回は選挙期間中という事もあったので選挙について熱く議論を交わしました。選挙ウオッチャーとしても有名な経営者で作家のえらいてんちょう(「しょぼい起業で生きていく」著者)も参加しての選挙についての話は、今回多くのインディーズ候補が爆誕した事や繋がりのある陣営の裏話まで出て有意義な議論になりました。
会場の「スタジオ階梯〜空」オーナーの役者で舞台美術家の長門薫さんは、かつて自衛隊に所属した経験から国防についての議論を展開。また原発業務にも携わった経験から日本で原発を運営する危うさについても言及していました。
ここはなかなか難しい問題で、僕はあまり発言できませんでしたが、ロシアウクライナ戦争で原油輸入が制限されてエネルギーひっ迫が叫ばれる中においては、原発を稼働させることももしかしたらやむを得ないのでは、という風にかなり揺り動いています。

選挙について語る事、とりわけ投票先を明示することはある種のタブーのように扱われてきました。本来自分がどのような志向で生きて誰に投票しようと勝手なのに、あまりに政治が党派的なものになってしまったため、選択をもって即座に友と敵を分けるものになった、もしくはカール・シュミットが言うように政治とはそもそも友敵に分けるものなのかもしれません。
それらはSNSによって溶解する価値観と思っていたのですが、むしろSNSによって強化されることが2010年代に突きつけられた事でした。21世紀の世界は人類の苦悩が消えると語った哲学者がいたそうですが、実際は感染症に戦争と、かつて人類が乗り越えたと思っていた事を繰り返しているに過ぎません。

政治は確かに大事だけど、いつもいつも考えている訳ではないですよね。それで良いと思いますし、その方が健全です。仕事や遊びが投票より大事な人の感覚を非難するつもりはありません。
ただ選挙ってそんなしょっちゅうある訳ではないので(と、言いきれないのが日本の政治状況なんだけどね)そのたまたまのタイミングくらい、政治についてちょっと語ってみるのは良いのではないですかね。
その際僕が提案したいのは説得されることに躊躇しないということです。自己決定したことを揺るがしたくないために心に強固な壁を作ることが大事なのではありません。そもそもそんな確固たる意思だけで人間生きていたら、他者と対話なんて出来ません。相手が言うことをいったん胸の内に落とし込んでみるという事をやってみると案外新しい感覚に気づくものです。

https://note.com/takekatsu/n/nc6b1d4464c15

昨年書いたこの記事は多くの人に読まれました。都議選の時に創価学会のひとがたくさん店に来たことに感銘を受けたという内容です。

とまあ、堅苦しくなりましたが要は選挙なんかに余り過剰に絶望したり、過度に期待したりせず、ちょっと共感できる感覚を候補者にに見出したらその人に入れてみればよいかと思います。どうせトライアンドエラーしか出来ないのだからね。
最後になりますが、ながさきむらでも明言した投票先ですが、選挙区は乙武洋匡さん、比例区は要友紀子さんに投票予定です。それぞれの主張は検索すれば出てくるので、ググッてくださいな。

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