2023年4月28日(金)

今週は営業日数が少ないのに既にくたびれている。それでも体が駆動するのは、来週に控えたライブについて考えているからなのと、ベイスターズが連勝中だからだ。ベイスターズは今日も勝って5連勝。貯金(勝ち数から負け数を引いてプラスだと「貯金」、マイナスだと「借金」)が現在7。2位とのゲーム差は2.0ながらも独走体制に入りつつある。これには当のベイスターズファンが最も戸惑っているはずで、クライマックスシリーズに出場した年もだいたい勝率5割あたりをウロウロするのが常だったので無理もないのであった。でもそろそろ首位であることに慣れないといけない。明日もきっと勝つ。あ、優勝セールどうしよう。

仕事終わりで音楽の練習することがあるが、今日はやめた。コン詰めても仕方ない。これまで積み上げたもの、その上に積むものなどで人は成長するんだろうけど、もはやあとは楽しむだけだと思った方が良い。そんな年齢なんだろう。

Twitterで小林よしのり「戦争論」を当時読んで感動した人を馬鹿にする投稿をみつけた。ぼくはまさに「戦争論」を読んで感動した1人だ。当時の戦争のイメージは、アメリカと戦って負けた、アジアに多大な迷惑をかけた、当時の日本はただ愚かだった、といった感じだ。だけどそうではない見方があると提示したのが「戦争論」だった。
「戦争論」をきっかけにして当時まだ存命だった横須賀の祖父に、戦争について話を聞きに行った。祖父は天麩羅を僕にご馳走してくれて、小林よしのりについて「(作者は)よくわかってる」と褒めていた。そして戦艦の中で食事を作る仕事をしていたこと、中国大陸に渡ったことなど、お酒も入って口も滑らかにやや武勇伝ちっくに話していた事を覚えている。
でも本当は戦争のことを思い出すのは辛かったのだと、後年母から聞いた。目の前で人も死んだのかもしれない。聞いたことないけど殺したこともあるのかもしれない。そんな時代に巻き込まれて生き残った祖父にとって小林の「戦争論」はある意味で生を肯定してくれる書だったのかもしれない。
ひとつの本で何を感じるかは読んだ人に委ねられる。色々な受け止め方で本は残っていく。そんな固有の読書体験を腐すような事をツイートする方が問題だろう。
ただ久しぶりに戦争論と祖父について思い出した。このあたりちゃんと書いたらエッセイとして面白いかもしれない。そういう意味では例のツイートはそのきっかけになった訳で、無意味では無かったのかも?

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