とけないアイス [やきとりキング小説vol.1]
ビールを買いにコンビニへ出かけようと玄関で靴を履いていると娘が廊下を駆けてきた。
「パパ、わたし付き合ってあげるよ」
「いいよ寒いから。パパ一人で行ってくる」
娘の顔が曇った。
「やだああ!一緒にいく!一緒にいく!」
案の定ぐずった。こういなると手に負えない。いつもたしなめに来る妻が黙ってる。なるほどそういう事か。
「わかった、わかった。ちゃんと自分で歩くかい。パパ疲れてるから抱っこはしないからね」
「うん」と頷くといそいそとプリキュアがプリントされた小さな靴を出して、