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出発前のディベートパーティ

実物は触れた瞬間に溶けた
パーティは立食だ
ピンヒールが光っている
こっちだって長い間我慢していた
腰に手を当てる特権を持ちながら


姿勢を保ってきた腰は
唇に触れられた瞬間に保っていられなくなった
身体が溶けるのと同時に視界が歪む
もうだめだ
ずっと耐えていたのに
こっちだってずっと甘えたかった
ピンヒールもシャンパングラスも投げ捨てて

一応ポーズとして驚いていることにしているが
さっきお手洗いに行ったときにはもうストッキングを脱ぎ捨てている
そしてそれを彼もわかっている

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