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ルーヴル美術館の銅版画展

ぐるっとパス2024購入したので、近場の美術館は行かないとね
【2024.8.7 (wed.)】の記録です。
スキマ時間に行きます。
というわりには、いつも結構な滞在時間になっちゃいます。

八王子にある夢美術館

八王子駅から少々歩きまして、夢美術館というこじんまり美術館があります。

年に5回ほど、企画展の催しがあり、毎年恒例といわれるような展示もありますが、年1くらいで私好みの特別展をしてくれるので、ちょくちょく行っています。


今期の企画展は

ルーヴル美術館の銅版画展

まず入場前のスペースでは、現代のルーヴル美術館カルコグラフィー室の職人さんが動画で見ることができました。

原版を取り出して、ニスを取ってインクを塗ってインクを拭き取って余計な汚れを拭き取って実際にプレス機にかけて印刷する
すべてが職人技でした

正直、銅版画について詳しく知らなかったので、ものすごく良いイメージが湧きました。


世界最高峰 美の殿堂「ルーヴル美術館」コレクションによる銅版画(カルコグラフィー)日本公開!
誰もがその名を知るフランス・パリの「ルーヴル美術館」。そんなルーヴルのなかでも、グラフィック・アート部門の一角を担う「カルコグラフィー室」の存在はあまり知られていないかもしれません。カルコグラフィーとは、ギリシャ語で「銅(カルコス)に描いたもの」という意味で、ルーヴルでは銅版画とそのコレクションを原版とともに保存し、それをもとに版画を刷る場所を意味します。
ルーヴル美術館のカルコグラフィー室は、太陽王ルイ14世がフランス王家の権勢を国内外に知らしめるため、壮麗なイベントや王宮などの建築物、芸術作品などを銅版画によって記録することを奨励したことに始まります。やがて王政が終焉を迎えると、1797年に現在の形に整えられ、版画技術の保存、ルーヴル美術館の貴重な名画を版画化するという役割を改めて担うようになったのです。

フライヤー裏面より引用

カルコグラフィー

「カルコグラフィー」とは、銅版画とそのコレクション、そして原版の保存と印刷を行う場所を意味するようですね。

展示されている銅版画はすべて、現在のルーヴル美術館の一部であるカルコグラフィー室に所属する専門家、職人さんが実際に、保存されている原版を使って手作業で伝統的なプレス機を用い、特別に誂えた紙に刷られたもの。

動画で見た職人さんを想像するとどきどきしてきます。

作品に“制作年”が記載されていないわけ

銅版画は、刷った年ではなく、原版を彫ったときが制作年ということになるので、多くは不明なんだそう。それに、刷った年は記録は残っているのだとは思いますが、さほど重要視されるものではないのかな。


作品を紹介します

館内すべて写真不可ですので、パンフレットに載っていた作品の一部やポストカードで購入したものの写真で、思い出に残したいと思います。


まず、フライヤーの表面に堂々たる存在感!

《ルーヴル旧館正面の眺め》ジャック・リゴー

展示室入って一発目の作品がこちらでした!!
いきなりなんですが個人的にはとっても気に入ってしまって、今日のポストカード購入はこれがいいな〜なんて思ってたんですが、残念ながらポストカードは作成されておりませんでした。
ただフライヤーにも地域紙にも載っていたので、自分の手帳にもスクラップできているので満足です



こちらは本展示のメインヴィジュアルですね

《美しき女庭師》ラファエロ・サンツィオ

あ、なんか見たことある!ってなる。
フライヤーに載っているこの作品を見て、4歳の娘ちゃんが「これおもしろーい」って興味を持ってくれたことが、今回のダイジェストかも。

こっちの子(イエス)はおなかがなんかおもしろいの。はだかんぼだし。
こっちの子(ヨハネ)はなんかもってる。

だそうです。
あとはっきり言わなかったけれども、たぶん女庭師はママだと思ってる。
(それはあってるってころでよいのかなたぶん)




広告の品はこちらです

左《モナ・リザ》レオナルド・ダ・ヴィンチ
右《出現》ギュスターヴ・モロー

このあたりが広告塔の作品かと。
ルーブル美術館の所蔵作品を銅版画にして残す、という本来の目的を感じます。

レオナルド・ダ・ヴィンチについての紹介文で、“イタリア・ルネサンスの画家、彫刻家、建築家。芸術と科学の合致を目指した万能天才で、”とあって、これDr.STONEで千空が言ってたやつ!!ってなりました。



ひとつの原版から単色とカラーの2種類の版画

《連作(四季-秋)》ニコラ・ランクレ

この作品も気になった作品のひとつでした。
タイトルの通り、四季の連作になっていて、それぞれの季節に農民たちがピクニックをしている様子を描いている。
原版は、春・夏・秋・冬と4つある。
そしてそれぞれの版において、単色刷りの銅版画と四色刷りの銅版画が並べて展示されていました。

この単色刷りと四色刷りが並んでいるところが、なかなか目を見張るところで、これぞ銅版画の醍醐味なんだろうなぁと感じました。



これ東京富士美術館HPのトプ画の人と同じ人が描いてない?

《イタリアの女(完全版)》アメデオ・モディリアーニ

卵型の顔、長い首、目には瞳を描かないといった独特の哀感を帯びた肖像画

作品のキャプションより引用

これこれこれ、東京富士美術館のHPを見るとどうしても頭から離れなくなるトップ画になっている所蔵作品に似たようなテイストの肖像画が…!!!

と思ってHP見にいったのですが、今は載ってませんでした。

ただ、こうやっていろんなところで見た画家の名前やら、表現方法やら作品の特徴やらが少しずつ自分の中に蓄積されていって、少しずつ繋がって行く感覚が、私自身を内側から創っているもののような気がして、大好きなのです。大切にしていきたいと思います。


お土産✰postcard✰

✰postcard✰
《三美神(「春」の部分)》
サンドロ・ボッティチェリ

今回はこちらを購入で思い出の品にしました。





銅版画というものは、オリジナルの銅版画ももちろん存在するようですが、今回の展示で多かったのはもちろんルーヴル美術館に所蔵されている絵画を銅版画にしたもの、ということになります。

勉強不足に私は、そもそも絵画を銅版画に彫り写す、というか「写す」という表現で良いのかすら頭を悩ませますが、一体どうやって??と人間の技術に対する謎が深まるばかりでした。


他にも惹かれた作品が多々ありまして、memoに残したので思い出しながらググって思い出に浸る時間を設けようを思います。
惹かれた作品 = ポストカードもう1枚買えば良かった…!!と思っている作品No,1は
《小川に架かる木の橋》ヤン・ブリューゲル
です!!

ビーテル・ブリューゲルの次男として、ブリュッセルに生まれる。群衆や動植物を綿密に書き込んだパノラマ的な風景画が代表的で、花の緻密な描写にひときわ優れていたため「花のブリューゲル」と称された。

作品のキャプションより


気になる作品memoを以下に残します




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