そこそこいらっしゃる地雷

ゲイの世界って、変な人多くないですか? という超差別的表現もどうかと思いますが、実際エンカウント率が通常の社会人生活より遥かに高いような気がしています。

まあ結論書いちゃうと、分析するまでもなく、ゲイ、だけでくくっているせいなんでしょうが。
学生生活はレベルが上がってくると少しずつ偏差値、(親の)経済力、趣味嗜好によって似たような人間だけで固まりますし、社会人になるとさらにセグメント・ペルソナで分類されます。似たような環境で生きた似たような人にしか出会わないので、似たような常識レベルの中のちょっとした違和感があると「あの人ちょっと…」になりますね。

しかしながらゲイの世界では、性嗜好が同じ、というだけの男同士がコミュニケーションするという結構なハードプレイ。同じガチムチ短髪でも片や裕福なお生まれの隠れゲイホワイトカラー、片やホゲきってる2丁目店子かもしれない。そこに持つ常識が全く違うので、当然お互いに「変」と思うのでしょう。

さらにゲイ世界は(SNS含め)やたら狭いので、「この人超非常識なんだけど~」という呟きが展開しやしく、局所的にバズりやすいなと見て取れます。

で、その変と言われた側、言った側でどちらかが勝つかというと、悲しいかな見た目が良い方に軍配が上がりがちという。まああまりにも、であれば匿名で叩かれがちですが、そうでなければ持っているファンネル達によって不細工な方がボコボコにされる生暖かい現場をよく見ました。

自分はというと、やっぱり変な人、多めに出会うなと実感します。
旧マイホームのハッテン場では、行為前に執拗に手を洗っていた方、人の顔を恐ろしく至近距離でのぞき込む方、肩にぶつかると全身が震えだす方など、多彩な顔触れがいらっしゃいました。

出会い系でも、待ち合わせ場所はどこでもいいといいつつ、いざこちらが設定したら「超不便ですね! 常識ないんですか? 最低です!」と開口一番コメントしてくださったのに、なぜかノリノリで食事を続けた方や、即ホテルに行こうとしたのでいやそれはちょっと、というと「じゃあ他の人と入るので一緒にナンパしてください」と斜め右の提案をしてくださった方などと出会いました。

(こちらが)変(だと思っている)人と出会うと、自分の方がおかしいのか、と自分の中の常識を疑いだします。そこで大事なのが第三者意見になるわけですが、隠れゲイの自分は相談できる人もおらず、あいまいな自分の良識が揺れることになります。人の顔は鼻が触れるくらいで見つめるのが礼儀なの…?

ともあれ、結局のところ「かかわらないこと」が自分の平穏を保つためには大事なわけで。かかわってしまった時点で負けにはなります。
ハッテン場では決して目を合わさないこと。出会い系の場合、実際にリアルしてしまった時点でNGなので、文章だけで見極めること。
出会いを重ねたゲイは人を見る目があるのかもしれません。いや、狭量になるだけか。





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