今更ながら「HiGH&LOW」を見たおっさんの話

「えらいもの見逃してたでこれぇ!」

 ずっとずっとあちらこちらで話だけは聞いてたんですよ、このシリーズ。「まああれよね、EXILEのやつよね」というくらいの認識で。それに僕、大体映画って洋画ばかりで、邦画ってあんまり見ることないんですよ。

 なんだろう、時代劇とかなら好きなんですけどね、現代劇とか漫画原作となると見ていても「うーん」となる印象がぬぐえない(オリジナル展開を否定しているわけではなく、やるならもっと面白いものになればなーという感じ)。

 そんな僕ですが、なんかもう色々レビューとか見るとドハマりしているしている方が多くてですね、それにあの応援上映(みんなで上映中ワーキャーやるやつ)までしてたというやないですか!

 応援上映やる映画と言えば、僕の中のイメージでは

ガールズ&パンツァー劇場版

とか

KING OF PRISM by PrettyRhythm

 とかで、すさまじい熱量がある作品であるという印象が根強いんですよ。(僕自身応援上映に行ったことはないんですが、ぜひガルパンの応援上映でドゥーチェコールはしたい)

 ちゅうことは、この「HiGH&LOW」もそれくらいのポテンシャルを秘めている作品であると判断し、見ることに決めたわけです!

 軽く調べると、まずドラマ版のシーズン1、2「HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.」があって、そこから劇場版第1作「HiGH&LOW THE MOVIE」、劇場版第2作でスピンオフの「HiGH&LOW THE RED RAIN」、劇場版第3作「HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY」、劇場版4作で「HiGH&LOW THE MOVIE3/FINAL MISSION」があるということで。

「多いな!!」

 ドラマのシーズン1と2を見るのは、正直なところなかなかキツい。結構なボリューム。やけども、入門編としても劇場版第1作から入ってもオッケーというお話があったので、衝動的にアマゾンビデオでレンタルし、見ることにしました。「130分か……まあまああるな……最近の映画ってやたら長いのがちょっとねえ……」

 松竹のロゴが出てさあ始まる。

(始まって10秒ほど) 

「ちょっ!」

 おかしい……僕が調べた話では、これヤンキーの抗争モノだったはずだ。つまりクローズみたいなヤツのはずなのだけど、なぜかいきなり大爆発が起こって日本らしからぬスラム街が炎上して死者が出る。

 それを見ていたメインキャラらしき女の子が小さく「何……?」ってつぶやくんやけども、僕も思わず「何……?」って言っちゃったよ! いやそうでしょ! ヤンキーの抗争やで!? みんなでWOW WAR TONIGHT殴り合いみたいなのを想像してたら、いきなり爆発炎上て!

 もうわかった。ここでわかりましたよ。「この作品、並ではない」と。

 そこからドラマ版を見ていない人たちのための設定、登場人物紹介(やさしい)が立木文彦さんナレで始まるんやけども、まあどこもかしこも濃い勢力で「わしの知らない日本がある……」という、洋画で出るような感想を漏らしてしまう。

 各勢力名が、「山王連合会 (さんのうれんごうかい)」「White Rascals (ホワイトラスカルズ)」「鬼邪高校 (おやこうこう)」「RUDE BOYS (ルードボーイズ)」「達磨一家 (だるまいっか)」

 その各勢力の頭文字を取って、SWORD地区って言うんですって。いやもう詳しいことは言いませんけどね、この時点でピンと来た方はもうさっさとレンタルなりで見てみてください

 それにどこにも属さないけども、やたらと強いジョーカーキャラみたいな兄弟、「雨宮兄弟(あまみやきょうだい)」がいます。え、あの神の啓示を受けて悪人しばき周るアイルランド系双子兄弟みたい? そう思うあなたはもうさっさとレンタルなりで見てみてください。

 そこからはもうとにかく殴り合い。途中コッテコテの人間ドラマが入りつつ殴り合い。でね、この殴りあいのアクションシーンの動きがすごいんですよ! 人数もすさまじい。めちゃくちゃな集団戦。なんだよ邦画! やればできんじゃねえか!(上から目線)邦画ってタルいんでしょ? と思うあなたはもうさっさとレンタルなりで見てみてください。

 そして今回の敵役がかつてSWORD地区をまとめていた伝説のチーム「ムゲン」の創設者の一人「琥珀さん」 こういうことをやる人やないんですって。悪堕ちしてる。どうして「琥珀」と書かずに「琥珀さん」なのか。それはね彼が「琥珀さん」であるからですよ。わけがわからない? じゃあもうさっさとレンタルなりで見てみてください。

 簡単なあらすじ。いつもは抗争を繰り広げるSWORDの各勢力→そこにヤクザや海外マフィアが介入(ここの実働部隊のトップが琥珀さん)→各勢力がボコられる→SWORD連合が生まれ、協力してカチコミ→勝つ。

 単純? もっとひねって欲しい? 謎? メッセージ性? テーマ? 矛盾? あれおかしいよね?

「知るかそんなもん!! この目の前で起こることを、全身の毛穴で受け止めておきゃいいんだよ!!(木曜洋画感)」

 見終わってね、僕は本当に冒頭の台詞を思ってしまいましたよ。「えらいもの見逃してたでこれぇ!」 本当にこれ、リアルタイムで楽しんでおくべき作品でしたよ! もう最終作去年に公開終わってるしよお!

 かぁーっ! というわけで、これからどんどん追っかけていきたいと思います。次は劇場版第2作の「RED RAIN」を見たいと思います。感相は書ければエエんですけど、もうこれだと「いい……」としか書けなくなってる可能性も。

 早速弟者に進めましたが、彼もしっかりと楽しんだ模様。良かった、さすが我が弟、褒めてつかわす。そのままのあなたでいて。でももうちょっと安心させて(兄貴感)。

 そういうわけでもう劇場版1作を何度もリピートしちゃってます。今これを書いているときも流してます。もうすでにドハマりしてます。どうしちまったんだよ琥珀さん!頭から離れねえんだよ!

最後に推しキャラ(現時点)

今のところ一番気になっているのは、達磨一家の頭「日向」(瑞雲ではない)

(見てください、どこかのヤベーイ理事長代行の乗り方が様になってますよ)

(林遣都さん、悪の教典ではあんなにきゃしゃでかわいい感じだったのに)

 群像劇なので、各勢力で推しキャラを見つけることもできるのも、この作品のエエところ! さあ見たくなったでしょう? だからもうさっさとレンタルなりで見てみてください。

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