【Bリーグ】宇都宮ブレックスの3Pブザービーターがすごい【2019-20シーズン】

○はじめに

 皆さまこんにちは、たけいです。こりずにブザービーターについて調べました。今回はタイトル通り、宇都宮ブレックス(以下ブレックス)の3Pブザービーターについての記事になります。
 過去の記事「【チーム編】第一回!ブザービーター選手権【Bリーグ(B1)】」の中で、最も3Pブザービーターの成功率が高いチームとして触れましたが、もう少し具体的に調べてみましたので、ぜひブレックスファンの皆さまにシェアさせて頂ければと思います。
 なお、ブザービーターの定義については過去記事で触れていますので、ご参照下さい。


○ブレックスの3Pシュート

 まずは、2019-20シーズンのブレックスの3Pシュートについて振り返ってみます。ブレックスはB1の18チームの中で以下のような成績を収めました。3Pシュートでは、成功数リーグ3位、成功率リーグ2位と高い決定力と安定感を兼ね備えています。

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 この2つのランキングだけを見ると、川崎ブレイブサンダース(以下川崎)も素晴らしい成績を収めていて、成功数・成功率どちらの成績もブレックスを上回っていますが、それを踏まえても、ブレックスの3Pシュート力は高い水準にあるといえるでしょう。
 

 ですが、ブレックスの3Pの本当にすごい所はここからです。過去記事でも紹介しましたが、3Pブザービーターにおいても、成功数3位タイ・成功率1位と、こちらでも非常に高い水準を維持しています。特に、ブレックスの3Pブザービーター成功率は32.4%と、リーグ全体の22.0%に対し10%以上高い数値を残しました

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○ブレックスの3Pブザービーター

 今回はそんなブレックスの3Pブザービーターについて、もう少し踏み込んで調べてみました。ずばり、【ブレックスの本当の3Pブザービーター成功率はどのくらいなのか】という調査です。過去記事の中でも、たけいは3Pブザービーターについて、このように書きました。

3Pブザービーターは、今回の企画で最も難しい種目だと思います。3Pライン付近のシュートも、ハーフラインからでも、相手ゴール下からのシュートでも全て「3Pブザービーター」です。残り時間の都合等で、ハーフラインからシュートせざるを得ない時もあるでしょう。そのような難しいシュートが多くなりやすい為、成功率は上がり辛くなります。事実、リーグ平均の3Pシュート成功率が33.7%なのに対して、3Pブザービーターは22.0%となりました。   【チーム編】第一回!ブザービーター選手権【Bリーグ(B1)】

 

 たけいが観戦する中でも、残り1秒足らずでディフェンスリバウンドを獲って、そのままゴールに投げるようなシュートを打つ・・・といったシーンは何度もありました。残り時間がない中、点が入る可能性があれば、選手がボールを投げるのは当然だと思います。


   ですが、そのようなシュートを含むと、どうしても3Pブザービーター成功率は落ちます。そのシュートは本当に選手の実力と呼んでいいものなのでしょうか。なので、今回はそういったシュートは含まない、本当の成功率がどのくらいなのかを考えてみようと思います。



○調査の条件


 今回の調査にあたって、まずはブレックスの全3Pブザービーターを調べ直すこととしました。今シーズンのブザービーターから、ブレックスの3Pだけを抜粋したデータが以下のものになります。

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 全部で34本のシュートがありますが、10月・11月はバスケットLIVE(見逃し動画)で確認する事が出来なかった為、調査の対象外とします。もし、映像データをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひご協力お願い申し上げます。


 今回は、12月以降の3Pブザービーターの20本の調査を行いました。今回新たに調べた項目が「シュートエリア」になります。言葉の通り、どのエリアからシュートを打ったのかというものです。


 非常に簡略化したものですが、以下の図をご覧ください。①・②のどちらのエリアからシュートを打っても3Pシュートとカウントされてしまいますが、今回は①のシュートについては計算に含みません。こうする事で、純粋な3Pのブザービーター成功率を調べられます。

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図は「考えるバスケットの会」様のHPの画像を編集して作成致しました。関係者の方々、問題があれば削除いたしますので、ご連絡下さいますようお願い申し上げます。


○調査結果


 上記の方法で調査を行った結果が以下の通りとなります。「シュートエリア」の部分に数字が入っています。これが、どちらのエリアからシュートを打ったかという判断になります。20本中9本が①でしたので、残りの11本を調べます。

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 ②のエリアから打った11本が以下のシュートとなります。こうして見ると、ブレックスの3Pブザービーターは6本も成功しています。なんと、54.5%もの高確率で3Pブザービーターを成功させていました。ブレックスの3P全体の成功率が36.3%なので、ブザービーターになると1.5倍近くシュート成功率が上がる事がわかりました。2Pのブザービーター成功率(29.7%)と比較しても、2倍近い成功率であるので、ブレックスは3Pを狙った方が良いチームなのかもしれないですね。



 しかも、1ケタ点差の時のブザービーター成功率になると、71.4%とさらに上がります。このような状況での成功率を考えると、ブレックスは本当に勝負強いチームであるといえるのではないでしょうか。以上の事から、ブレックスの3Pブザービーターがすごいという事がわかりました。

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○まとめ


 ・そもそもブレックスの3Pはすごい(成功率:36.3%)
 ・ブザービーターでは、1.5倍近い確率で決める。さらにすごい(成功率:54.5%)。
 ・1ケタ点差だと、さらに確率を上げる。とてもすごい(成功率:71.4%)。
 
 【結論:ブレックスの3Pはすごい



○おまけ(渡邉裕規選手について)


 以上で今回の調査は終わりですが、ここからはおまけです。今回の記事を書く中で、触れたい人が出たからです。それは渡邉裕規選手(以下渡邉選手)です。チームTOPの3P成功数(68本)を残し、成功本数はリーグ13位と非常に高い成績を収めています。


 今シーズン、渡邉選手の3Pはブザービーターでも大活躍でした。過去記事「【個人編】第一回!ブザービーター選手権【Bリーグ(B1)】」では登場しなかったものの、ブザービーター5本を成功させ、リーグ12位タイ・チームトップの数値を残しました。


 そんな渡邉選手の決定力、特に3Pではチームでも高く評価されている印象を受けました。ブレックスの3Pブザービーター全34本のうち、12本を渡邉選手が打ち、5本を成功させています。試投数、成功数ともにチームトップでした。



 この成功数5本という数字は、リーグ全体で見ても素晴らしい成績です。杉浦(渋谷)・富樫(千葉)の7本に次いで、岸本(琉球)、サザランド(横浜)に並ぶ、リーグ3位タイの成績でした。詳細は過去記事をご参照ください。



 成功率の面でも、3Pブザービーターを41.7%で成功させ、3P成功率36.0%よりも高確率で決めていることからも、非常に安定したシューターであるとも言えるかもしれないですね。


 ブレックスブースターの皆さまはもちろん、対戦相手チームブースターの方も、ぜひ来シーズンのブレックス戦では、渡邉選手のブザービーターにもご注目いただければと思います。


   最後に、渡邉選手につきましてはおまけ扱いの書き方となってしまった事、お詫び申し上げます。


○あとがき

 今回は日頃たけいが応援している渋谷・杉浦選手ではなく、宇都宮ブレックスをご紹介させていただきました。データを改めて見直す事で、また新たな発見が出来たのかなと思います。

    なお、途中でも触れましたが、今回はシーズン途中からの調査である為、正確なものを用意する事が出来ませんでした。映像データをお持ちの方は、ぜひこの調査を完成させていただければと思います。よろしくお願いいたします。


 Bリーグ・NBAともに、新たな試合を1か月近く見られていない状況の中、たけいのバスケロスも日に日に高まっていく一方です。たけいはインタビュー記事等も好きなタイプですが、そういったものも見られず、非常にさみしく思っております。


 ここまでご覧になられた皆さまも、ぜひお時間があれば、推しチーム・選手への愛情・情熱を文章で記事にしていただける事を楽しみにしております。互いのバスケロスを解消するとともに、来シーズンへの楽しみを増やす活動につながればと思っています。


 今回は長くなってしまいましたが、ここまでご覧になられた皆さま、本当にありがとうございました。

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