【京都ハンナリーズ】久保田義章選手がすごい話【ひきとめてほしい】


○滋賀レイクスブースターのみなさまへのおわび


 「はじめに」に入る前に、滋賀レイクスブースターのみなさまにこの場を借りて最初におわびいたします。


 レイクスの記事を書かないどころか、最終節に戦った京都ハンナリーズに所属した選手の記事を書くなんて・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


 ですが、別の事を調べていた中で、どうしても気になってしまったので、今回はタイトル通り、久保田義章選手を取り上げさせていただきます。


 あらかじめ、ご理解頂いた上でお進み下さい。




○はじめに



 CSの激闘が続く中、みなさまいかがおすごしでしょうか。また、各チームからの来シーズンに向けた契約交渉も始まりましたね。


 本記事作成時点(5月15日の夜)では、滋賀レイクスもイヴァン・ブバ選手の契約解除等のニュースが出てきています。


 早い時期から公表するのが、選手のため・・・と受け取るかは賛否の分かれる所だと思います。


 どんな形であれ、選手のみなさまにとって、より良い選択となる事を祈っています。


 そんな中、京都ハンナリーズからは大きなニュースが立て続けに流れてきました。

 



 

 信州ブレイブウォリアーズから岡田侑大選手の移籍する事となりました。これはオフシーズン最初の大きな移籍と言えるでしょう。


 京都の東山高校出身である岡田選手。地元ブースターのみなさまにとっても、良い選手獲得だったのではないでしょうか。


 また、キャプテンであった満田丈太郎選手が、来シーズンよりB3リーグに加わる「福井ブローウィンズ」へ移籍。高校時代を過ごした福井へ活躍の舞台を移すこととなりました。



 その一方で、久保田義章選手が自由交渉選手リストへ・・・。京都ハンナリーズのチームサイドは「引き続き交渉を行う」との事ですが・・・。


 今日はそんな京都ハンナリーズの中から、久保田選手について取り上げてみたいと思います。



○今シーズンの久保田義章選手



・飛躍の年となった今シーズン



 まずは、久保田選手の今シーズンの成績を振り返ってみましょう。


 シーズンごとの成績を簡単な表にまとめてみました。



久保田選手のシーズンごとの成績


 この表を見てみると、久保田選手は過去3シーズンで大きなけがもなく、継続的に試合に出続ける事が出来ていて、年々着実に成績を伸ばしていた事が分かりますね。


 特に得点、アシストの伸びは見事ですね。


 こういう選手がいると、ブースターのみなさまは推しがいがありそうですね。「○○はワシが育てた」ってやつですね。




・リーグのトップガードの久保田選手



 さて、そんな久保田選手ですが、今シーズンは目覚ましい活躍を見せていて、リーグのトップガードの1人に仲間入りしたと言ってもいいのではないでしょうか。



 今シーズン、「PG登録を含んだ選手(PG、PG/SG)」の中で、平均得点が高い順に並べた日本人選手を表にしてみました。こうなります。


 リーグ公式でPG登録のある選手を平均得点順に並べた上位20選手から、日本人ガードの選手のみ抜粋した16選手となります。


平均得点の高い日本人ガードの成績



 この表を見てみるとわかる通り、今シーズン日本人PGの選手で平均得点10得点を取った選手は、リーグに12人しかいません。


 もちろん、得点だけが全てだとは思いませんが、久保田選手にそれだけの得点力を有している事も事実だと思います。


 この表に並んでいる選手のほとんどが、日本代表や候補に選ばれてもおかしくないような選手ばかりですからね。


 アジア枠の選手で言えば、マシュー・ライト選手やキーファー・ラベナ選手が平均2ケタ得点の選手です。


 今回の表には入れていませんが、いずれも代表クラスの選手ですよね。



・AST/TOの数値が高い久保田選手



 久保田選手をリーグのトップガード陣と比較してみると、AST/TOの数値が高い点が挙げられます。



 AST/TOでは分かりにくいと思いますので、言い換えますと、アシストに対してターンオーバーが少ない事です。


 計算方法としてはアシスト数をターンオーバー数で割るだけです。


 100回アシストをしても、100回ターンオーバーをしてしまうと、AST/TOは100÷100=1.000となります。


 100回アシストをする時に、ターンオーバーが50回で済むと、AST/TOは100÷50=2.000となります。


 この数字が大きい方が、ミスが少なくアシストパスを出せているという事がわかりますね。


 久保田選手はこの数値が非常に優れています。3.351という数字は、齋藤拓実選手(名古屋D)の3.495に次ぐ好成績です。


 リーグ全体でのAST/TOは1.671である事を考えると、久保田選手の安定感は光っていますね。


 平均アシストも、今回の16選手の中で4番目の高成績となりました。



・現状、最大の目標?齋藤拓実選手



 今回、久保田選手を調べた中で、気がついてしまった事があります。


 久保田選手は、自身よりも平均得点が高い日本人ガードに対しても、久保田選手の方が優れている部分も持っています。


 たとえば、河村選手に対してはAST/TOで勝っていたり、安藤選手には平均アシスト数で・・・などと別の分野で勝負する事が出来ています。



 しかし、数字だけ見ると、久保田選手よりも今回調べた項目においては、全ての項目でわずかずつ勝っている選手が一人いたのです。



 それが、齋藤拓実選手(名古屋D)です。


 比較して見ると、平均得点、FT成功率、平均アシスト、AST/TOと少しずつではありますが、齋藤選手が勝っています。


 今後、久保田選手が日本代表やオールスターを目指していくとなれば、齋藤選手の存在が大きな壁となって立ちふさがるかもしれません。


 そのあたりも気にしながら、来シーズンは見てみたいと思います。




○久保田選手に京都ハンナリーズがあっていると思う理由



・他のガード選手が大きい



 京都ハンナリーズのガード選手は比較的大きな選手が多いと思います。


 どの選手も久保田選手より大きく、マシュー・ライト選手・岡田侑大選手はどちらも190cm近くの選手です。


 先の平均得点の高いガード選手の表に身長も載せていますが、その中でも久保田選手(175cm)は真ん中より少し背が低いくらいになります。


 自分より背が高い人に対して、背が低いという日本語を使うのも違和感がありますが・・・


 既にマシュー・ライト選手、岡田侑大選手と有力な大型ガードがいる京都はサイズ面から考えても良い選択肢の一つなのではないでしょうか。


 両選手共に得点力も高いですしね。久保田選手のアシストがさらに光るのではないでしょうか。


 


・プレータイムの心配が少ない



 


 先日、ロイ・ラナHCの継続契約が発表されました。今シーズンでもプレータイムを多く得られた久保田選手であれば、来シーズンも一定のプレータイムを得られるのではないでしょうか。


 また、個人的には年数を重ねるごとにチームも選手に合ったプレーを選択してくれるようになると思っているので、より久保田選手が得意なプレーをさせてもらったり、苦手なプレーは別の選手に任せたりと効率良く出来るのではないでしょうか。 


 そして、岡田侑大選手の加入によるプレータイムの心配ですが、そちらについても大きな問題はないと思っています。

 福井へ移籍した満田丈太郎選手の今シーズンのプレータイムが平均23分、岡田選手のプレータイムが平均25分程度である事を考えれば、他の選手に対しても極端に大きな影響は与えないのではないでしょうか。




・チームの顔になれそうな選手に長くいてほしい



 これはもう数字がどうこうとかではなく、完全な私情です。


 ぼくは、今後のチームの顔となれそうな選手には、長く在籍して、活躍してほしいです!


 今回の表で取り上げた選手でも、富樫選手やベンドラメ選手、藤井選手に岸本選手、遠藤選手はいずれもBリーグ開幕時から同じチームでプレーをし続けています。


 「○○といえば××選手」と言えるような、チームの顔になれるような選手ばかりです。久保田選手はチームの顔を張れる数少ない若手選手の一人ではないかと思っています


 もちろん、プレー面であったり、環境であったり、お金であったり、様々な面を踏まえてベストな判断をしてほしいと思いつつ・・・


 なんとか、いい形で京都に残ってほしいなというのが、いちバスケファンとしての率直な感想です。


 京都ハンナリーズのえらい方、チームのみなさま、いかがでしょうか・・・。



○まとめ


 ・久保田選手はすごい
 ・来シーズンの動向には要注目
 ・齋藤拓実選手との対戦が個人的には気になる



 オフシーズン1発目の記事が滋賀レイクスでも、杉浦佑成選手でもない記事となりました。たまには、いいですね。


 調べるのも面白いし、知らない事がいっぱいあるなと感じられました。


 これからも、気になった選手やチームについてもしばらくは気ままに書こうと思います。



 滋賀レイクスのみんなにも、ぜひ来シーズンもレイクスで活躍して「レイクスといえば○○選手」みたいな選手がたくさん見られたらいいなと思います。



 プロスポーツにはそういうアイコン?というか象徴みたいな選手はやっぱりいてほしいなと思っています。

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