今日の杉浦佑成【2020年10月28日】

 10月の最終戦となった第6節。対戦相手は第1節でも戦った滋賀レイクスターズ(以下滋賀)。


 第1節は連勝で終える事が出来た島根ですが、今節は再び敵地に乗り込む形での試合となりました。ここ数試合の流れを変えるようなプレイで、メンバーも揃い連勝中と好調の滋賀に対して勝利をつかみ、11月に良い形でつなげたい所ですね。







滋賀レイクスターズのゲームレポートは以下の通りです


○今日の杉浦佑成(2020年10月25日)



【 出場時間 】20:59
【得   点】 7点
【リバウンド】 1本
【 アシスト 】 2本




1Q 残り10:00~2:39まで約7分半の出場



 この試合、鈴木裕紀ヘッドコーチが体調不良のため欠場してしまった事もあってか、島根は出だしから厳しい展開となってしまいました。


 1Qの前半からアンガス・ブラント選手(滋賀#12)、ジョーダン・ハミルトン選手(滋賀#5)にインサイドでの得点を立て続けに許してしまいます。


 島根もリード・トラビス選手(#8)・杉浦選手を中心に追いかけます。トラビス選手はインサイドで効率よく得点を決めてくれ、杉浦選手もドライブ・3Pと良い形での得点を見せてくれました。




 しかし1Q後半になると、晴山ケビン選手(滋賀#7)、ブラント選手にゴール下への侵入を許し、比較的イージーなシュートを立て続けに決められてしまいます。


   この流れを嫌った島根はタイムアウトを取り、直後のオフェンスでは北川弘選手(#6)が得点を上げるも、流れを島根のものへと変える事が出来ませんでした。



 オフェンスでは、滋賀のディフェンスを前にスティール、24秒ターンオーバーとシュートまで行かせてもらえません。ディフェンスでも、ジョナサン・オクテウス選手(滋賀#0)のインサイドへの進入・得点を止められず、11点差をつけられて1Qを終えることとなりました。


2Q 残り2:53~0:00まで約3分の出場



  2Qの前半は互いに点がほとんど入らず、膠着状態にあった両チームでしたが、中盤にデモン・ブルックス選手(#24)がペリン・ビュフォード選手(#7)のオフェンスリバウンドから3Pシュートを決めると、オフィシャルタイムアウト後は島根の時間帯に。





 ビュフォード選手が連続得点を決めて点差を詰めると、1Qの仕返しと言わんばかりにスティールからの速攻を2本・ファストブレイクを1本決め、2Q開始時には11点あったビハインドを取り返し、6点のリードを奪い前半を終える事が出来ました。


 2Qで特筆すべき点は、滋賀の得点を9点に抑える事が出来た事だと言えるでしょう。ビュフォード選手、ブルックス選手、ニカ・ウィリアムス選手(#28)のインサイド陣を中心にリバウンドを13本確保。滋賀のリバウンドを2本で止める事が出来た事は大きいと思います。


 直近の琉球ゴールデンキングスとの試合では、ジャック・クーリー選手(琉球#45)にリバウンドを多く許してしまったので、そういった部分から意識が高まっていたのかもしれませんね。


 もう1つ取り上げたいのは、2Qをノーファールで守れた事です。ハードなディフェンスを中心にチームを組み立てていますが、激しく守備に行く中でファールが重なった結果、ファールトラブルやフリースローでの失点に繋がる場面も見られました。


 しかし、2Qの守備・守備からの速攻は、島根の目標にかなり近い動きが出来た時間帯なのではないかと感じました。



3Q 残り10:00~3:57まで約6分の出場



 2Qでリードを奪った島根ですが、3Qの前半には、ハミルトン選手・晴山選手の3Pを中心に滋賀は一気に同点へ。島根もタイムアウトを取らされてしまう展開に。



 しかし、その後はエースであるブルックス選手の連続得点で流れを押し返すと、続いてニカ選手もインサイドでの得点を重ねて、6点リードで4Qを迎える事が出来ました。





 同点に追いつかれた展開で、インサイド陣が得点を重ねてくれた事はもちろん大きいのですが、滋賀に良い形でのシュートを許さなかったディフェンスも素晴らしいものだったのではないでしょうか。


4Q 残り4:42~0:00まで約4分半出場



 勝負の4Q。滋賀のハミルトン選手に立て続けに3Pを許しながらも、島根も北川弘選手(#6)、ビュフォード選手の得点で応戦。しかし、今度はオクテウス選手の連続得点を決められてしまうと、点差は1ゴール差に。





 一進一退の攻防が続くも、アンガス・プラント選手(滋賀#12)の連続得点により逆転。さらにハミルトン選手の連続得点。島根もビュフォード選手が連続得点で追いかけるも、追いつけそうで追いつけない状況が続きます。



 しかし、今日の島根は違いました。残り1分で見せてくれました。ハミルトン選手からプラント選手へのパスがこぼれてしまった所を、山下泰弘選手(#5)が拾うと、その後のオフェンスでブルックス選手が同点の2P


 続く滋賀のオフェンスで、ハミルトン選手がインサイドのプラント選手に再びボールを入れようとした所を、今度はビュフォード選手がスティール。そのボールをブルックス選手がダンクでぶちこみ、見事な逆転勝利を果たしました。



 最後の滋賀のオフェンスの場面を振り返ると、島根のインサイド陣がハミルトン選手に集まった事、プラント選手がゴール下にノーマークに近い形で動いた事から、プラント選手へのパスは非常に合理的なものだったと思います。


 まだ同点の状況で、プラント選手がフリーで決めればそれで良し。島根のチームファウルが5つを超えていた点、プラント選手のフリースローを高確率で決めていた点を踏まえてみても、仮にサイズの小さい選手がディフェンスで来ても、勝算が高いと判断した上でのパスだったと感じました。


 しかし、その動きが合理的過ぎたからこそ、逆にビュフォード選手はオフェンスの動きを予測する事が出来たのかなとも思うと、バスケットボールの難しさを感じるばかりです。


○まとめ


・島根は接戦をものにして、連敗を脱出
・ビュフォード選手が要所で活躍
・ブルックス選手はやっぱり島根のエース


○デモン・ブルックス選手


 今日は島根の大エース、本日の試合を勝利に導いたブルックス選手を紹介させて下さい。まだ取り上げていないビュフォード選手や他の選手を紹介したいとも思っているのですが、今日の活躍をたけいには無視する事が出来ませんでした。


 記事をいつもご覧になられている方々には、ブルックス選手を1から紹介するなんて事は必要ないと思いますので、今節の感想だけ簡単に書きます。


 本当に見事でしたね。同点シュート、逆転シュートと肝心な所を決めてくれるあたり、大エースと言わざるを得ないでしょう。ビュフォード選手達も点差を縮め、試合をつないでくれましたが、大事な場面を締めてくれた最後の2プレイはエースの働きそのものだと言えるでしょう。


今後の試合でも今日のようなプレイを期待して今後も見ていきたいと思います。
 

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