今日の杉浦佑成【2020年11月11日】

 第7節、三遠ネオフェニックスとの2戦目、ホーム5戦目にして待望のホーム初勝利を挙げた島根スサノオマジック。連勝を目指して愛知県の刈谷に乗り込み、シーホース三河(以下三河)との試合に挑みます。


 三河には杉浦選手の高校の先輩で、同じ背番号を付けるほどに憧れている金丸晃輔選手(三河#14)、Bリーグ3年連続得点王のダバンテ・ガードナー選手(三河#54)、日本代表のインサイドを担うシェーファーアヴィ幸樹選手(三河#32)と、挙げ出せばキリがないくらいタレントも豊富なチームですが、そんな三河との試合を見ていきます。









○今日の杉浦佑成(2020年11月11日)


【 出場時間  】21:09
【得     点】 10点
【リバウンド】 3本


○1Q 残り10:00~1:47まで約8分出場


 試合の方は、三河に大きくスタートダッシュを決められてしまう形で始まりました。シェーファー選手に連続得点を許してしまうと、その後も川村卓也選手(三河#1)・金丸選手の得点により、いきなり8-0と走られてしまいます。





 加えて、ガードナー選手とマッチアップするリード・トラビス選手(#8)が2度のファールにより、開始3分でベンチに下がらざるを得ない状況に。島根のインサイド陣は、特別大きいタイプのメンバーではないので、個人的にはここでタイムアウトを取るのかと思いましたが、河合コーチはコートの選手たちに託しました。



 阿部諒選手(#13)がトップの位置からスリーポイントで島根も初得点。阿部選手は本当にここで欲しい場面で得点を取ってくれる選手ですね。数字以上に大きな3点だったのではないかと思います。




 その一本で、島根も流れが良くなったのか、デモン・ブルックス選手に火が点きます。3分半の間に3Pの3連続成功を含む11得点。三河の川村選手・シェーファー選手にも3Pを許しつつも、点差を互角に戻します。






 しかし、ガードナー選手が体格を活かしてインサイドでの勝負に持ち込まれてしまい、1Qの最後は点差を再び開けられて終える事となってしまいました。



○2Q 出番なし



 1Qをほぼ出ずっぱりだったガードナー選手がベンチで休んでいる間、お返しと言わんばかりに島根はインサイドに攻め込みます。


 ぺリン・ビュフォード選手(#7)が走り込んでダンクを決めれば、ニカ・ウィリアムス選手(#28)もオフェンスリバウンドから豪快にダンク。その後もニカ選手がインサイドでファールを受けながら得点を決めると、ガードナー選手が再びコートへ。




 今日の島根はここからが違います。北川弘選手(#6)・ブルックス選手・ビュフォード選手・橋本尚明選手(#2)が4人連続で3Pを成功。外角の得点も今日は非常に高確率で決まっています。しかし三河のシュートも止められず、互いに点を取り合う展開に。



 そんな中、前線のガードナー選手に三河のロングパスを送られたシーン。三河の速攻を止めるべく出した、北川選手の手があたってしまい、ガードナー選手は1回転してしまいました。


 結果的にその後もプレイ出来ていたので、大事には至らなかったのかと思いますが、互いにケガなく試合を終えてもらえれば何よりです。



 2Qの後半、島根の3Pは先ほどのようには決まらなくなってしまったものの、三河の3Pをなかなか止める事が出来ません。しかし、そんな中ブルックス選手を中心に2Pシュートでの得点を着実に積み上げてくれたおかげで、2点差を追う状況で前半を終える事が出来ました。




  前半を振り返ると、両チームともに3Pの成功率が驚異的な数値でした。三河は15本中8本成功の53.3%、島根は13本中8本成功の61.5%といずれも半分以上の確率で成功させていました。こんなに両チームとも高確率で決まった試合はどれほどあるのでしょうか・・・。



○3Q 残り10:00~2:13まで約7分半出場



 出だしはつまずくも、結果的には一進一退で終えた前半。後半はトラビス選手もコートに戻り、再びガードナー選手とマッチアップ。体格が一回り違うように見えてしまいますが、島根のインサイドディフェンスはトラビス選手がいつも支えてくれていますね。


 そんな後半ですが、島根の初得点は杉浦選手によるものでした。ブルックス選手がアーリーオフェンスを仕掛ける中、左コーナーでフリー気味だった杉浦選手にパス。金丸選手がマークに向かう中、冷静に得点を挙げました。




 その後も三河のターンオーバーを誘発してからの速攻やオフェンスリバウンドからの得点に結びつける事が出来ました。特にトラビス選手はガードナー選手がマークする中、オフェンスリバウンドを奪い、セカンドチャンスを得点につなげてくれました。




 また、前半ほどの本数はありませんでしたが、ブルックス選手の3Pもしっかりと決まり、3Qは10-33で逆転、一気に点差をつける事が出来ました。




○4Q 残り5:09~0:00まで5分の出場



 21点のリードで迎えた4Q。島根はドライブでのインサイドへの進入、そこからのパスやシュートが効果的に決まっていたように感じます。


 後半は、三河ディフェンスの強度が上がった事等から得点が止められた場面もありましたが、しっかりとリードを守り勝利を飾る事が出来ました。




○まとめ


・序盤にリードを許すも、接戦で前半を終えた
・3Qに島根が爆発。一気にリードを奪った。
・3Pが14本成功。63.6%の高確率で決まった。



○ニカ・ウィリアムス選手(#28)



 本日はインサイドでの活躍が光った、ニカ・ウィリアムス選手(#28)を取り上げさせて下さい。島根スサノオマジック初の帰化選手であるニカ選手ですが、今日の試合の勝因は、個人的には彼の存在が一番大きかったと思います。



 試合開始早々、トラビス選手がファールトラブルとなってしまったタイミングでの交代。おそらく、この時間帯での出場は予想外のものだったはずです。


 しかし、ニカ選手は難しいシチュエーションにも見事に対応し、三河の得点源の1人であるガードナー選手のディフェンスを一試合通して行ってくれました


 オフェンス面でも、チーム全体として3Pが好調な中、オフェンスリバウンドからの得点など、高確率に得点をもたらし、文字通りインサイドの柱となる活躍を見せてくれています。


 島根のリバウンドの中心も担うニカ選手。ニカ選手のオフェンスリバウンドでの更なる活躍が、島根のシュート確率の向上にも大きな影響を与えるかもしれないですね。



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