滋賀レイクスが良くなってきている話
〇はじめに
全部読むのは大変だと思いますので、結論だけ知りたい方は、目次の「まとめ」部分だけ見ればOKです!
長文を読むのって大変ですよね。わかります。ぼくも最近長文が読めなくなってきた気がします。Youtubeとかの映像・音声情報が増えて、自分で何かしなくても情報が受け取れるからですかね。
まして、こんな素人の長文は、なおのこと読みにくいと思います。お許しください。でも、書きたくなっちゃったんです。
○はじめに
2022‐23年シーズンも約3分の2を消化し、3月からはいよいよ終盤戦に突入します。
今シーズンのB1リーグには「下位2チームが降格」という非常に厳しい現実があるため、残留するためにも負けられない戦いは今後も続きます。
〇現在の滋賀レイクス
さて、ぼくが今シーズン応援する滋賀レイクス(以下レイクス)は現状西地区で8位、全体23位(5勝33敗)と降格圏内にあり、非常に厳しい状況にあります。
ただ、苦戦しているレイクスではありますが、チームとしては少しずつ、いい方向に進んでいると思います。これはきっと、みなさまも感じている所だと思います。
今日はそんなレイクスをスタッツの面から考えてみたいと思います。
〇これまでのレイクスのディフェンス
〇相手チームのスリーポイント入りすぎ問題?
ぼくがレイクスを応援を始めてから2か月が経った12月~1月ごろ。ツイッターでは、あるワードを目にすることが増えたように感じました。
それが「相手チームのスリー決まりすぎ(意訳)」です。
「みんな厳しいな・・・」と思いながらも、ぼく自身も「コーナースリーをかなり決められている」と感じていました。
ですが、それを証明するデータが見つけられませんでした。
なので、自分で調べてまとめてみました。
Bリーグは公式がデータを公表していてありがたいなあ(涙目)。来年はやりません、絶対に。
結果は、以下の表の通りです。
たしかにスリーポイントだけに注目すると、12・1月は他の月と比べて、高確率で決められてしまっていたことがわかります。
〇ダビー・ゴメス氏がHCになってからのディフェンス
さて、ダビー・ゴメス氏(以下ダビーHC)がHCに着任してから、6試合が経過し、「(相手の)スリー入りすぎ問題」は話題に上がらなくなったように感じます。
試合展開が良い試合が多くなって、ブースターのみなさまにも明るいつぶやきが増えたのかもしれません。いいことです。
では、そんなレイクスのディフェンスはどう変化したのでしょうか?
先ほどの表をもう一度見てみましょう。
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お気づきになられましたでしょうか。
実は、意外とスリーポイントの確率はあまり変わっていないのです。たしかに、1月と比べれば低くなっていますが、12月とはあまり変わっていません。
ちなみに、HCの時期ごとのデータもありますが、保田コーチが指揮していた時期と、ダビーHCが指揮する時期で考えても極端な差はないと言えるでしょう。
では、ダビーHCが就任して以降は、どの部分良くなったことで、試合内容が良くなったのでしょうか?
〇インサイドディフェンスが改善しているレイクス
先ほどのグラフを見ていただいて、レイクスのスリーポイントのディフェンスは、確率的には大きく変わっていないことがわかりました。
ここで新しい表をご覧ください。
このグラフはスリーポイントだけでなく、2P・フリースロー(FT)も加えたシュート本数・確率をまとめた表になります。
これを見てみると、レイクスは相手のシュート本数、特に2Pシュートを減らす方向にチーム全体で取り組んでいることがわかります。
おそらく、これは保田コーチの頃より一貫しているものだと思われます。
11月はインサイドの要、イヴァン・ブバ選手がケガにより離脱してしまい、ルイス・ギルコーチから保田コーチに交代するなどもありました。
その結果、相手チームのインサイド、2Pシュート数が増加したものだと予想されます(バスケットLiveで映像が見返せないため、確認が出来ません・・・)。
しかし、レイクスはチーム全体でディフェンス強化に取り組み続けたことで、11月より12月、12月より1月と月を追うごとに、レイクスは着実に相手チームの2Pシュート数を減らしています。
それを踏まえて2月の試合を振り返えりましょう。
2Pシュートの確率だけを見ると、1月よりも高確率で決められていますが、成功本数自体は減っています。
つまり、2Pでの失点自体は少なくなっているのです。
これは、インサイドのディフェンスが改善していると言ってもいいでしょう。
〇レイクスのオフェンスを考える
〇ディフェンスが良くなって、オフェンスにもいい影響が出てきたレイクス
ここまで、レイクスの(インサイド)ディフェンスは良くなってきているという事を紹介させていただきました。
ここからは、視点を変えてオフェンスについて考えていきたいと思います。
また、新しい表を作りました。
ただ、これは本気で見にくいです。すみません…
新しい表はレイクスのオフェンスのスタッツをまとめた表になります。
この表を見ると、最近のレイクスで素晴らしく良くなっているスタッツがあります!
それは…FBPとPFTです!
…わかります。何の略だよと思われたみなさま。説明させてください。
FBPは「FAST BREAK POINT(ファストブレイクでの得点)」のことで
PFTは「POINT FROM TURNOVER(ターンオーバーからの得点)」のことです。
(試合成績のところの下の方に出ているスタッツです)
ファストブレイクとはなんぞやと言う方のために、宇都宮ブレックスのファストブレイク集があったので、載せておきます。
ブレックス時代のテーブス海選手も出ていますね(0:45くらいから)。
ご覧頂いたように、FBPもPFTもどちらもディフェンスで奪ったボールが得点に繋がっている事を示す数字です。
ディフェンスが良くなった事によって、オフェンスの得点も良くなった事が数字に表れているのです。どちらの項目も1月頃から急上昇しています。
レイクスのコーチ、選手がずっと言われてきた「ディフェンスのチーム」、「ディフェンスから」という事も体現出来つつあるのかなと感じます。
○イヴァン・ブバ選手の復帰で改善しそうな部分
最後に、レイクスブースターの中で復帰が待ち望まれているイヴァン・ブバ選手(以下ブバ選手)について、少し取り上げたいと思います。
ブバ選手、好きなんです。
見に行った試合ではベンチでも他の選手に声をかける姿勢も良いし、触り心地の良さそうなボウズ頭も。
なので、ひいき目で取り上げました。
ブバ選手が復帰した場合に、特に期待したい部分はフリースローです。
もちろん得点面の大活躍も期待したい所ですが、ケガが再発してもいけないので、体調を見つつチームとの連携を高めて、役割を増やしてもらえればと思います。
そんなブバ選手の今シーズンでのスタッツで1番目立つのはフリースローの獲得数です。
その数なんと、1試合平均6.83本!
出場が6試合という事で、サンプルは少ないものの、これはリーグにもほとんどいないような数字なんです!
どのくらいすごいのか、ご説明します。
B1リーグの中で、フリースロー獲得数が多い上位100選手を見ても、1試合平均6本を超える選手は2人しかいないのです。
その2人とは、島根スサノオマジックのペリン・ビュフォード選手が(1試合平均6.11本)、FE名古屋のアンドリュー・ランダル選手(同6.33本)です。
極端にいえば、ブバ選手は日本一フリースローをもらえる選手と言えます。
また、レイクスの選手でフリースローの平均獲得本数が最も多いのはデクアン・ジョーンズ選手の3.25本なので、数字の上では倍以上フリースローがもらえている計算になります。
インサイドでの得点力、存在感によって相手選手からファールを奪い、フリースローでの得点も狙えるブバ選手。
いきなり、シーズン当初のようにとはいかないかもしれませんが、彼の復帰は攻守両面での更なるインサイドの強化につながるのではないでしょうか?
〇まとめ
・レイクスはディフェンスを重視したチーム作りを進めていて、平均失点もシーズンを通して見れば減少傾向にある
・保田元コーチ、ダビー・ゴメスHCはともに、インサイド・2Pのディフェンスを重視して、そもそもシュートを打たれる本数自体を減らす取り組みをしていた
・ディフェンスが良くなった結果生まれた得点(ファストブレイクからの得点、ターンオーバーからの得点)が増えている
・「ディフェンスから」のチームになりつつある
・ブバ選手はフリースローが日本一もらえる(可能性がある)
○おわりに
まず、ここまでご覧になられたみなさまありがとうございます。
そして、見にくい表で本当に申し訳ありません。
今回、自分用に少しずつ記録していたデータもある程度集まり、自分なりに気がつく所もありましたので、まとめてみました。
滋賀レイクスは本当に良いチームだと思います。若手の良い選手も多いし、ブースターのみなさまも将来が楽しみなのではないかと思います。
そんなレイクスではありますが、現在の苦しい状況の中、チーム・ブースターともに戦い抜いて、なんとかB1残留を果たしてほしいと思っています。
そんな中で、見にくい文章ではありますが、少しでも前向きにバイウィークを過ごせる一因になればと思い、書き上げた次第です。
至らない点や誤った部分もありましたら、ご指導いただけましたら幸いです。
3月からの終盤戦、少しでもレイクスの活躍が増え、笑顔でシーズンを終えられる事を祈ってここで終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
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