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小説『昭和、渋谷で、恋をしたり』最終章

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NHKの朝ドラ感覚で読めるよう【1話=1500字前後】に収めて投稿しています。 バイト先で出会った夏奈恵に恋をした泰輔。しかし、夏奈恵から過去を打ち明けられ、2人の間には溝が…。… もっと読む
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もくじ

この物語は『1話=3分』で読めます。52話(1章〜3章)の構成です。 はじめに 【🤔8つの”…

【あとがき】昭和、渋谷で、恋をしたり

2020年8月の終わり。 第1話を投稿してから約10ヶ月。 この物語があったから、 ここまでnoteを…

【最終回】昭和、渋谷で、恋をしたり 3-13

前回のあらすじ(3-12) 泰輔を羽田空港まで迎えに来た夏奈恵と、空港で楽しいひと時を過ごす…

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昭和、渋谷で、恋をしたり 3-12

前回のあらすじ(3-11) 福岡から帰京する泰輔を、夏奈恵は空港まで迎えに行くことに。楽しみ…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-1

前回のあらすじ(2-21)大学4年生となった泰輔は、親のコネで内定していた企業への就職を断り…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-2

前回のあらすじ(3-1)夏奈恵への想いを断ち切れない泰輔は「2人で会いたい」と手紙に書いて思…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-3

前回のあらすじ(3-2)軽井沢のスキー場で星空を見せることを計画した泰輔。しかし、12月のスキー場はナイター営業中。明るい照明が星を霞ませていた。計画は崩れ、やむなく東京へ引き返す車内には重い空気が漂った。 ▶︎3-4へすすむ  ▶︎目次をみる 12月のハイウェイに響くホーンセクション ナイター営業で輝くゲレンデから逃げるように、高速の入口を目指した。 満天の星空の下、肩を寄せ合い星を眺めるはずだった。しかし、東京から3時間以上かけて辿り着いたゲレンデに、わずか30分ほ

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-4

前回のあらすじ(3-3)満点の星空を期待して、泰輔は夏奈恵と軽井沢のスキー場へドライブ。し…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-5

前回のあらすじ(3-4)軽井沢から東京へ戻る、夜の高速道路。車内で2人は「自分のことが好きに…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-6

前回のあらすじ(3-5) 軽井沢から東京へ戻る、夜の高速道路。PAエリアで休憩して車内に戻ると…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-7

前回のあらすじ(3-6) 昭和58(1983)年の12月、軽井沢からの帰路、星空の下、ついに夏奈恵と…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-8

前回のあらすじ(3-7) 夏奈恵との交際が始まって、充実した日々を送る泰輔。そうして迎えた大…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-9

前回のあらすじ(3-8) 年があけたばかりの1984年1月4日。泰輔は福岡へ帰省のため東京駅にい…

昭和、渋谷で、恋をしたり 3-10

前回のあらすじ(3-9)正月の三が日を避け、遅めの帰省をした泰輔。初めて寝台特急での帰省だった。それは、今までのように両親に飛行機代を貰わなかったからだった。 ▶︎3-11へすすむ ▶︎目次をみる 標準語にならないよう気をつけた 1年ぶりの実家だった。大学に入ってからは年に2回、決まったように実家に帰っていたが、夏は就職のことで気まずくなっており、1年ぶりになったのだ。 父親は顔に泥を塗られた形になってしまい、私が帰省しても仕事や挨拶回りなどで家をあけていた。だから顔を合