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My Findings in exploring Lake tourism in Taupō / タウポ, New Zealand #6

皆さんこんにちは、Takeです。

現在ニュージーランドに滞在しているのですが、この国もまた多くの湖があります。そして今回はNZ最大の湖・タウポ湖に行ってきました。NZの中でも保養地として著名なタウポ湖を、レイクツーリズムの観点から見た感想を書き記していきます。

(1) タウポ湖の基本概要

(赤丸部分がタウポ。ちょうど北島の中央部に位置している。)
(湖の右上に主要なビジネス地区や商業地区が展開されている)

繁華街、観光関連施設:湖畔一部エリア (後述のマップ参照)に集中
宿泊施設:¥3000〜のバックパッカーズ (格安宿泊施設)からリゾート型ホテル、ペンションまで様々

上質な水質をもつタウポ湖はもちろん、雄大にそびえる世界遺産トンガリロ国立公園や、毎秒22万リットルの水が流れるフカ滝など周辺にはタウポの広大な自然を感じることの出来るアトラクションが点在。


(トンガリロ国立公園)
(フカ滝)

アクティビティでは、バンジージャンプ、マス釣り、水上スキーなどで人気が高い。遊覧クルーズもある。夏には、サマーコンサートをはじめ、スポーツ、アートなどさまざまなイベントが開催される。

(2)湖畔の観光開発・施設・アクティビティ


❒ ホールインワンゴルフ

タウポ湖畔に設置された打ちっぱなしゴルフアクティビティ。湖に浮かぶホールに入れることが出来れば$10,000 (約85万)が手に入る。ボール数によって料金プランが変わり、賞金目的というよりかは気軽に出来るアクティビティとして楽しんでいる人が多そう。

❒ フィッシングチャーター

タウポ湖はニュージーランドのみならず、世界の中でも随一のトラウト (鮭)を釣れる場所として知られており、多くの釣り人が訪れます。そ初心者でも船をチャーターし釣りを楽しむことのできるフィッシングもこの著名な湖上での人気アクティビティ。

❒ 湖畔BBQ

タウポ湖の湖畔には無料で使えるバーベキュー装置?があります。オーストラリアでは公園に設置されているものを見ることが多かったですが、ここニュージーランドでは湖に設置されていました。

そのすぐ横にはゴミ箱が設置されており、周辺にはゴミがありませんでした。地元の滋賀では、利用者のゴミ放置や騒音、使用した炭の飛び火などで数年前に琵琶湖沿いの緑地でのBBQは禁止になったことを考えると、単純にゴミ箱の有無やロケーションを考えれば禁止せずに解決する問題なのかなと。(環境意識など他の問題もあるかと思うので試行してみたいと分からない部分はありますが)

ただでさえ、世間的には琵琶湖に行って〇〇をしたいというイメージを持っている人が圧倒的に少ない。ただ、日本一の湖だからと行ってみて「こんなもんかあ〜」と通り過ぎる人がほとんど。 最近は琵琶湖でのSUPなどアクティビティが増えてきたけど、身体を動かすもの以外でもBBQは立派なツーリズム要素なので勿体ないなと感じました。

❒ 湖畔沿いの建物施設

湖畔沿いには基本的にカフェ・レストランなどの飲食店、モーテル(低層に並べられた客室群を備え、客室に面して駐車場があるもの)などの宿泊施設、そして富裕層向けのペンションが占めています。

大規模なホテルが見当たらなかったので調べてみると、タウポの地区開発ポリシーの中で景観条例として建物の高さは10mもしくは5m (場所によって高さ制限は違う) に制限されていました。

今まで世界各国いくつかの湖を訪れてきましたが、湖関連での景観条例を聞くのは初めて。

❒ Taupo DMO及び観光インフォメーションセンター

滞在中はタウポのDMO (NZではRTOと呼ぶ)であるDestination Great Lake Taupōも訪れました。オフィス内部の実際の仕事場の写真を取ることは出来ませんでしたが、スタートアップさながらのスタイリッシュな作り。基本的にはイベントなどTo B法人向けの業務を行うオフィスだそうです。

また、公式サイトのウェブサイトのUI / UXも良く、観光客が使いやすい作りになっています。働く社員の経歴など見てみると、多くの方が専門の分野で経験を積んだプロパー人材が多くその道のスペシャリストが在籍していました。さすがは世界有数の観光立国ニュージーランド。

(Taupo DMOの公式ウェブサイト)
(観光案ページもわかりやすい作り)

また、タウポ中心部にはDMOオフィスとは別に「i site」という観光インフォメーションセンターがあります。長距離バスの発着地点のすぐそばにあり、タウポに到着したらすぐに立ち寄れるロケーションになっていました。

機能としては観光アトラクションの紹介はもちろん、宿泊施設やプラン作成のアドバイスなど一般的なTo C業務を行っています。

(3) タウポ湖まとめ

湖畔の観光開発・施設・アクティビティでは今までに見たことのないアクティビティ (ホールインワンゴルフ)や施設 (湖畔BBQ)などを発見することができ、とても興味深い滞在となりました。

ただこのタウポで直面している課題が深刻な労働者不足だそうです。滞在中に現地ホテルで働いている方とお話する機会があったのですが、コロナ明け以降とにかく観光業界中心に人材不足で困っているとのこと。しかし、実際この問題の根本背景には家不足があるようです。もともとNZという国自体が人口が500万人ほどの小さな国で、その小さな箱に移民労働者やワーホリ、留学生がコロナ明けに殺到している近年、家の建設などが全く追いついていないとのこと。

僕もこのタウポ湖がすごく気に入ったので、現地の家を探したのですが全くと言って良いほどヒットせず。この労働者不足及び、家不足の問題をDMO及びタウポ市としてどう解決していくのか興味深いです。

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