居着かぬ足捌きを究める!其之弐─千鳥足を究めろ!

私の記事を読むのが初めての方は、先に下の記事を読んでください。

 こちらの記事は、『月刊空手道』の2016年1月号に掲載されたものです。柳川先生の武道空手を習得する上で欠かすことのできない「居着かぬ足捌き」の精度を向上するために必要なポイントの説明と稽古法として、前回はピンアン二段最終挙動を取り上げましたが、さらに「居着かぬ足捌き」磨きをかけるためには、ピンアン二段最終挙動を”千鳥足”でもできるようになることが欠かせません。

『月刊空手道』2016年1月号 表紙

以下は当時、編集者に付けていただいたキャッチコピーの引用です。

柳川理論、再起動!
柳川昌弘氏が提唱する武道空手において、その根幹をなす「居着かぬ足捌き」。それを習得する鍵は、踵重心による運足、そしてピンアン弐段の最終挙動の中にある。今回は、さらなる「居着かぬ足捌き」の向上を目指すため、”千鳥足”によるピンアン二段最終挙動について、愛弟子・宮路健文氏が解説する。

『月刊空手道』2016年1月号 P40

 もし宜しければご購入のほど、よろしくお願いいたします。

はじめに

 前回までに「居着かぬ足捌き」を磨く上で、重心をつま先ではなく、踵(正確には土踏まず、内躁の真下)に置くことが重要であること、また踵重心にすることによって、腰の動きに従って足を操作することが可能であり、それが真なる「居着かぬ足捌き」体得に不可欠であることを説明しました。

 今回は、ナイハンチ立ちからの正しい千鳥足を解説した上で、前回予告した千鳥足を使ったピンアンニ段最終挙動の体得につなげることで、「居着かぬ足捌き」のさらなる向上を目指すこととします。

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