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【TAKEFUのはてな?】リラックスパンツ



TAKEFUユーザーの皆さまには通称“リラパン”でお馴染みのリラックスパンツ。

TAKEFUといえば真っ先に名前が上がるアイテムのひとつです。過去のカタログを振り返ってみると初代リラパンの登場はなんと2014年版!10年以上愛されているロングセラーアイテム、

リラックスパンツのはじまりのお話

を田中副社長に伺いました。



リラックスパンツ


―いわゆる普通のパンツではなく、お腹周りや足首部分などユニークな形ですよね。

「最初はお部屋でゆっくり過ごすときには穿けるものを出そうということで企画しました。全身をゆるめてあたためるTAKEFUの気持ちよさをどのようにしたらより生かせるか考えていく中で、腹巻をつけたパンツにするのはどうだろうというアイデアが生まれました。」


―腹巻をつけるというのにはどんな狙いが?

「とにかくお腹を冷やさないようにということですね。お腹、つまり“内臓を温める”ことは実はとても大事です。例えば、特に女性は足元が冷えやすい方が多いと思うのですが、だからと言って一生懸命足だけ温めても内臓が冷えていたら、血液が足先までいかないので温まらないんです。」


―内臓の冷えは自分ではなかなか気づきづらいですね。お部屋で過ごすとなるとたくさん着込むわけではないですし…。

「夏は冷房などで気づかないうちに冷えてしまっていることもあります。あたためるということを大切にしつつリラックスウエアとしての動きやすさや快適さも叶えるためには、配合率や織り方、厚みなど、どのような生地を使用するかが重要でした。検討を重ねた結果、本体部分は長袖Tシャツと同じ快適な竹と綿の天竺編みに、腹巻部分はしっかり温めつつフィット感を出せるよう厚みのあるフライス(※)にして、部分によって素材を切り替えることにしました。」

(※フライス:横方向の伸縮性に優れた編み方)


―本体部分と腹巻部分とで生地を変えているんですね。そして足首部分も切り替わっていてすぼまった形になっています。

「生地もそうですが、形も様々な試作をつくってみました。しめつけないようにゆったりとしたシルエットにすると、動きがあるとどうしても足首の部分が上に上がってきてしまう。せっかくお腹で温められて流れた血液が今度は足先で冷えてしまいますよね。そこで足首部分が上がってこないように、腹巻部分と同じようにフィット性のあるフライス素材を使い、ゆるくすぼめた形にしました」


―初代リラパン、実は私、いまもパジャマとして使っています。もう7、8年くらい穿いていて、腹巻部分などはかなりくたくたになってはいるのですが寝る時に本当にゆったりできる感じがします。

「TAKEFUの気持ちよさで心身を“ゆるめてあたためる”、TAKEFUのコンセプト商品になりましたね。最初はカーキ一色でしたが、カラーバリエーションとして新色のパープルを増やしたり。リラックスウェアとして出したリラパンですが、ヨガなど軽い運動をするときに使っているというお声も多く頂くようになりました。

リラックスパンツご愛用者の皆さまのご意見を参考に、さらにブラッシュアップさせて現在のリラックスパンツへとリニューアルを行いました。現在のリラパンは、腹巻部分の程よいフィット感から妊婦さんも使ってくださっているというお声も頂きます。多くの方にご愛用いただけて嬉しいですね。」



想いが詰まったTAKEFUの定番リラックスパンツ。リニューアルされた現在のリラパンのさらなる魅力を、デザイナーのSさんに伺います。


リニューアルポイント


―リニューアルポイントを教えて下さい。

「まず大きく変わったのは、腹巻部分と足首部分の素材ですね。以前はTAKEFUと綿のフライスでした。フライスというのは、Tシャツなどにも使われていますが、使用と共に伸びてしまう特性があります。ドロンと伸びきってしてしまうと腹巻としての意味がなくなってしまうので、重要なフィット性を維持するためにTAKEFU92%ポリウレタン8%のベア天竺生地に変更しました。」


―リニューアルした今のタイプのリラパンも、今現在2年ほど穿いていても腹巻部分は変わらずお腹に程よくフィットします。

「ベア天竺に含まれるポリウレタンはゴムのように伸びて戻る特長があります。このキックバックの良さはベア天竺生地の特長ですね。以前のフライスと比べTAKEFUの配合率が上がった分、するんとした気持ちよさも増しました。」


―腹巻部分気持ちいいですよね。スパッツなどのように、この素材を全体に使えないのでしょうか?

「仮にベア天竺でリラパン全体をつくると、もたっとしたシルエットになってしまいます。スパッツなどタイトに体に沿うアイテムだとフィット性が生かせるのですが、リラパンのように幅が太めでゆとりのある形の場合は重たくなってしまうんです。そのため、本体部分はやはり長く皆さんにご愛用いただいてきたTAKEFU70%綿30%の天竺生地を引き続き採用しました。さきほど副社長がおっしゃっていたように部分ごとに適した生地を使うことが重要で、生地の切り替えはリラパンのこだわりポイントですね。」


―リニューアルするにあたって特にこだわったところはありますか?

「切り替えの生地をそれぞれどこまでの長さにするかなど、寸法感ですね。腹巻部分と足首部分は生地をフライスからベア天竺へと変更したので、シルエットの出方なども変わります。腹巻部分の長さ、本体部分の丈感、細かな部分を調節しながらブラッシュアップしました。」


―この腹巻部分の上側は折り返されていますね。これは二重にしてより温かくする為でしょうか?

「それもありますが、生地を折って重ねることで縫い代を作らないで済むというのもポイントです。」



腹巻部分


―なるほど!折れば縫わなくていいですもんね。唯一ある縫い目も内側になっていて縫い代が立たないようになってますね。

「そうなんです。この縫製は初代リラパンからで、お腹や胴回りの肌は足より繊細なので、縫製はかなり凝っています。本体部分の太ももからふくらはぎにかけてはピッタリするわけではないので内側に縫い代があっても気になりにくいですが、お腹の腹巻部分は直接フィットするからこそ縫い目が出っ張っているとより気になってしまうと思います。

なるべく縫い目を減らすため、背中側一本だけで縫い合わせ、さらにはひっくり返して縫い代を内側にしています。」


―これは主観なのですが、私、太ももが太いのが悩みで、それをうまく隠せる感じがします。穿いてみるとシルエットがもったりした感じがなく、なんとなくシュッとして見える気がするんです。

「太すぎず細すぎず程よい幅は目指したところですね。リラックスウエアなので締め付けず身体のラインを拾わないゆとりのあるシルエットにしています。ただ、そうするとだらしなく見えがちなのですが、そうならないのは素材感の特性だと思います。TAKEFUの生地は素材の特長として“落ち感”があるんです。たとえばスカートなどで想像してもらうとわかりやすいと思いますが、100%綿だとふんわりとして、TAKEFUのようなレーヨン系だとしっとりしていて重みがあるので重力にともなってすとんと落ちるシルエットになります。」


―リラックスウェアではありますが、お外にも着て行けますよね。TAKEFUのアーム&レッグウォーマーをちょっと長めに合わせたり、着て出勤してるスタッフもいます。

「インナーで使われる天竺よりも厚めの天竺生地なので用途は幅広くお使いいただけます。スモーキーネイビーや杢グレーは特にアウターとしてもコーディネイトしやすい色ですし、ブーツなどと合わせてもかわいいですよ。ライラックはやわらかい紫で、リラックスカラーであり華やかさもあります。ヨガやランニングなどスポーツの時にぜひ。白いTシャツなどと合わせるとかわいくておすすめです。」



―リラックスウエアとして始まったリラパンですが、運動するときもおすすめなんですね。

「本体部分は服の中での足の可動域があるのと、足首部分のすぼまりは動きやすさがあります。さらに、さきほど副社長もおっしゃっていたように妊婦さんにもご使用いただいているようで、リラパンの原点でもあるお腹をしっかりあたためるということの大切さに改めて通じますね。

これからもお客様に選んでいただけるよう、アイコン商品としてブラッシュアップし、大切にしていきたいアイテムのひとつですね。」


家に帰るとまずリラパンに着替えてゆったりおうち時間が始まります。パジャマにしたり、旅行先にも必ず持っていったり。もしかすると一年で一番着ているアイテムかもしれません。気づいたら毎日の生活に欠かせないマストアイテムになっていますが、それも納得のたくさんのこだわりが詰まっていました。そんなTAKEFUのリラックスパンツの魅力をぜひこれからもお客様にお伝えしていきたいなと感じました。


ライター・のい

1991年生まれ。ナファ生活研究所直営店 Shop of TAKEFU "eau" 勤務。趣味は美味しいものを探して“うまみメモ”にストックすること。お気に入りのTAKEFUアイテムはアーム&レッグウォーマー、リラックスパンツ、スパッツ


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