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ガバメントクラウド利用の参考になる「公式ドキュメント以外」のリンクをまとめてみた

ガバメントクラウド利用を検討するに当たり、デジタル庁から多数ドキュメントが出ているところですが、中にはドキュメントだけでは見えてこない課題もあるかと思います。
そこで、公式ドキュメント「以外」で、自分が参考になったと思ったリンクをまとめてみました。主に AWS の内容が多いですが、他の CSP でも参考になる部分はあります。


パブリッククラウド移行全般

AWS にはなりますが、パブリッククラウドへ移行するにあたって、事前に考えることが整理されています。

ガバメントクラウド移行の AWS におけるタスクリストです。
これは専門的な内容も含んでいるので、運用管理補助者をお願いするベンダーと一緒に見るのが良いと思います。

OCI もタスクリストがありました。

https://www.oracle.com/jp/a/ocom/docs/j-lisfair2023_08_gov_cloud_tasklist.pdf

2024 年 07 月 05 日までしか見られないですが、AWS Summit 2024 の資料でガバメントクラウドのネットワークと、運用管理補助者の役割という、パブリッククラウド移行の核となる部分を全体的に分かりやすくまとめられていました。

「先⾏事例から分かってきた、⾃治体職員がガバメントクラウド利⽤をする上で考えておくこと」

https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-48_Pubsec_AWS_Summit_JP_2024.pdf

ガバメントクラウド接続回線

LGWAN からガバメントクラウドへ接続する場合

LGWAN 経由でガバメントクラウドへ接続するのに必要なパラメーターシートの書き方や VIF の選び方について参考になります。
ただ、リンク先にも記載がありますが、基本的に職員が判断せず、関係するベンダーとよく相談してパラメーターシートを作成すべきかと思います。

ガバメントクラウドに限らない Direct Connect の解説

ガバメントクラウドに AWS を採用する場合、庁舎とガバメントクラウドを接続するには Direct Connect を使います。Direct Connect の仕様と Transit Gateway について先に覚えておくと後ではまらずに済むかと思います。

Direct Connect は、言葉のイメージからオンプレミスと AWS のデータセンターを単純に専用線で接続するサービスに思えますが、そうではなく、理解が難しいサービスです。この資料は、そんな Direct Connect と、これを使う上で登場する各ゲートウェイ (GW) の役割が分かりやすく解説されています。

これを踏まえてオンプレミスと AWS を接続するポイントについてまとめられている資料です。ガバメントクラウド特有の事情にも触れられています。

単独利用方式と共同利用方式

そもそも単独利用方式と共同利用方式の違いは何かということを、アカウントという概念に着目して解説されていて分かりやすいです。

共同利用方式でも、アプリケーション分離を採用しないのであればコストが安くなることはないという指摘です。

なぜアプリケーション分離を採用することが難しいかについての考察です。

非機能要件

非機能要件は、自治体側がどうするか決めなければならないものが多くあります。非機能要件の見方と判断の指標が整理されています。

AWS 以外の必要なもの

MFA デバイスなど見落としがちなものが挙げられています。そして、庁内ネットワークの変更も必要だという部分はしっかり理解すべきです。

ガバメントクラウド移行の課題を俯瞰する

アドベントカレンダー方式で、ガバメントクラウド移行で起こる問題点などが考察されていて、いかにガバメントクラウド移行に課題が多いかが分かりました。
ベンダーと調整する前に、前提知識として課題を知っておくと、すれ違いが起きずに話し合いができるようになると思います。

以上、ガバメントクラウド利用の参考になる「公式ドキュメント以外」のリンク集でした。

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