2022年のはじまり。

昨日の雪はもう消えた。
目の前の畑は真っ白だったのに。

ウタが生まれて年を越した冬の雪は強烈だった。
駐車場の片脚屋根がどこの家も崩れていた。
水を含んだ重みのある雪はいろいろ押し潰して、かこうのもかなり重労働だった。
溶けたらぐちゃぐちゃになるし。
なんとか道の脇に固めた。
その一週間後にさらに上回る大雪が来た。
もう外に出るのは諦めて、古い借家が押し潰されないことを祈りつつ、ウタとゴンを抱いて寝た。

よく晴れ渡ってまぶしい青の空だ。
言葉探しの年始を終えて、髭を剃って、ようやく外に出てきた。
体がなまりきっている。
鞭を打って働きに出る2022年のはじまり。