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続・四国日記

川がふたまたに分かれたそばの水門のところでミノーをしつこく投げていたら、ブルブルっとバイトがあった。
合わせたが乗らず、魚影も見えなかったので何だったか謎だ。
現地の歌うたい井上陽水くんによると、その辺りは海水混じりなのでブラックバスはいないだろう、迷い込んだシーバスくらいかもとのこと。
よく知らんけどシーバスのような大きさはない気がした。
あたりはそれっきり。
明日高知で釣りする時間はあるだろうか?
無理だろう。
そもそも自分の車でもないと自由に動けない。
来年なんとかしてまた四国に釣りに来たい。

寅家で歌うのは3回目。
前2回はひとりで。
2人でやるというのは楽しいし心強い。
しくじっても罪はニブンノイチ的な気がする。
気がするだけで全部自分に乗っかってくるが、キガスルからキガラクになるという話だ。

ライブが終わった後飯を食いに行く。
昨日のワインもすっかり抜けたのでビールでも飲みたいところだ。
しかしもう23時過ぎ。
ほとんどの店はもう閉まっている。
こんなもんだ。
うらやましいねえ、うまいもんいっぱい食えて、今度行くから教えてよ、なんて言われてもほとんど食ったことないからわからない。
この日もやっと見つけたチェーン居酒屋で、タッチパネルで注文した、おそらくチンであっためたらできる食べ物たちをつまみながらビールを飲んで終わりだ。
けど悲観はしない。
歌うたいに来てお金もらって、その上うまいもんまで、なんてあんまり求めてないのだ。
美味いもの食いたければ、旅行に行けばいいと思うのだ。

観光もしない。
名所も巡らない。
お城も行かない。
ギリギリまで寝て移動する。
その日のセットリストのことが頭を巡り、旅を楽しむ余裕はない。
そうなんだ、あんまりツアーに向いてないのだ。
できれば家に帰りたい。
そしてリセットして翌日を迎えたい。
ツアーだとずっと終わらない感だ。
そんなことを思いつつ初日徳島の夜は過ぎる。
明日は10時に出発。
ラーメン屋は開いてない。
徳島ラーメン食ったことない。

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