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第1回日光千人同心街道四十里ジャーニーラン 参戦記(その1)

2019.6.15〜16 八王子(興岳寺)〜日光(風のひびき)161.6km

夢を見ていた…なんだか分からないけど、ロングレースのラストらしい。
制限がヤバイのか、息荒く走っている。ゼェゼェ、ハァハァ…

というところで、目が覚めた。深夜1時半、八王子のホテル。
まだ、レースもスタートしてないのに、既に夢の中で走っている僕。昨夕の酒のせいかな?小便を済まし、再び眠りについた。

6月15日、レース当日。5時に目覚ましを合わしていたが10分前に起床。
着替えをと身支度を済ませて、チェックアウトすると外はなかなかの雨。今日は夜まで降るらしい、そして風も。すでにシューズが水に浸かるが、そんなことを気にするのもスタートするまでだろう。

八王子からひと駅中央線に乗り、西八王子へ。スタート会場の興岳寺はまだスタートまで1時間半もあるので人まばら。受付済ますも、雨のため朝食を食べるところにも事欠く。雨の状態をみて、ぎりぎり会場着でもよかったかな。でも、初めての参加だしバタバタするのが一番危ない。うつくしまふくしまでご一緒させていただいたランナーさんにもご挨拶でき、開会式には興岳寺のご住職もご挨拶され、千人同心に思いを馳せることにする。

ちなみに「日光千人同心街道」とは以下のような役目らしい。

千人同心に命じられた重要な役目が、慶安5年(1652年)から勤めた日光火の番でした。日光は、東照大権現として家康がまつられた東照宮があり、幕府の精神的なよりどころでした。
千人同心は、その東照宮の防火と警備にあたり、境内や町内を見回り、いざ出火となれば消火活動にあたったのです。八王子から日光までは、当初は江戸に出て千住から向かうルートを通っていましたが、多くは八王子から拝島方面へ向かい、松山(埼玉県東松山市)・佐野(栃木県佐野市)を経るルートを利用しました。三泊四日の旅程でした。
当初は千人頭2名と100名の同心が担当し、50日期間で交代する体制でした。その後何度か変更され、最終的には寛政3年(1791年)に千人頭1名と同心50名で半年交代で務める体制になりました。この役目は江戸時代を通じて勤められ、慶応4年(1868年)に千人同心が解体するまで続きました。

https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kankobunka/003/002/p005303.html

8時、ゆるーい感じでスタート。最初は歩きと聞いていたはずが、先導さんが走っているのか、走って追いつくことに。

最初はR16を北上。信号待ちも多く時間がかかる。これからチェックポイントも頻出するので、気をつけていかないとまずい。10キロで拝島。駅入り口では大会長のお出迎え「エスカレーター使うと失格です」とも(汗)

9:30 10.7k CP3 日光橋

写真の通り、ボケーッと走ってたら確実にチェックポイントを逃す危険がある。周りの動向にも特に注意しながら走る。

米軍横田基地。オスプレイも配備されているそうだが、確認できず。
この辺りは英語表記も多く、ベースサイドの雰囲気が醸し出されていた。そういや通りがかりの米軍関係者っぽい集団から、エールもらいました。

10時半すぎに埼玉県に入境。この度は一都三県を通る。群馬に入るのは何時になるか?

10:50 CP6 入間市博物館 エイド
狭山地域はお茶が有名。抹茶の一口羊羹を頂いたが、メチャうまかった!

13:43 42.9k CP11 昔を偲ぶよすがの場所 エイド

まだエイド以外で補給していない。お金も全く使っていないので超省エネ。
スタッフさんも「今日はどんどん減っていく」と仰っていた。エイドのすぐそばにチェックポイントがあったのだけど、見つけられずに右往左往…

雨が降っているときの歩道はこんな状態のところもままあり…最初の頃は一所懸命避けてたけど、意味がないことに気づいた。

60.5k CP14 吹上宿 中山道 間の宿道標
中山道は埼玉を通っていることにまず驚き。関西人にはどうしても関東の地理感はつかみにくい…

あと100キロの地点で私設エイドを開いて頂いてました。僕の好きな「五家宝」も頂きました。ありがとうございます!

私設エイドをすぎてしばらくすると、ランナーが戻ってきて違う右へ折れる道へ。「間違えたみたいなんですよね」えっ、こっちだと思いますけど!?Yahoo!地図でチェックポイントの忍城を検索しても、僕が考えているルートが出たので、そのまま左へ。行田市街に入るも、さっぱり忍城が現れずに踏切が見えてきたので、慌てて再検索。間違えていたのはこちらでした。ロストで1キロちょいオーバーして、やっと忍城へ。

17:17 64.2k CP15 忍城 エイド
ゼリーフライ美味しかったなぁ。

雨は少しマシにはなったもののまだまだ降り続く。行田の商店街の洋品店のおかあさんがランナー一人ひとりに「がんばって!」と飴やキャラメルを渡してくれる。とても嬉しい。このおかあさんのためにも必ずゴールしなきゃと思う。脚は股関節にときおり違和感が出るものの、大したことはないだろう。

南陽醸造「花陽浴」が見えたので思わずパチリ。

18:40 利根川を渡り、群馬県へ。

足尾銅山鉱毒事件関係の史跡も増えてきました。
やっと雨も止んできてなにより。

19:45 80.4k CP20 館林駅東口 関門 エイド
関門は22時なのでセーフ。チェックポイント込み80キロ12時間弱、概ね想定どおり。まだまだ元気なので日光まで頑張っていくよ!
エイドを出発しようとしたら、入れ替わりにふくしまでご一緒だった定子さん御一行が到着。僕の傾向からすると後半は確実にバテるので、そろそろ追いつかれそうだ…

(その2へつづく)

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