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働き方LAB研究:クリエイティブキッズ最終研究報告書



◆実験の目的と背景


背景
日本の子供達が「自分がクリエイティブである」と思っている人の割合は他の世界の先進国と比べ非常に低いことが分かっています。(adobe Z世代の意識調査)この要因としては、日本人の謙遜の文化や、教育環境、親子の関係性などが考えられますが、周辺環境の改善ではなく、子供自身の内面から変えられないだろうか?と思いました。

子供の発想力とクリエイターの表現力を掛け合わせる事で何が生まれるのか?社会的インパクトを生み出す事は出来ないだろうか?という問いをたてて、私自身はクリエイターとして、他のクリエイターや子供達も巻き込んで、化学反応を起こす実験をしたい!と思い、この研究を始めました。

◆検証したいと思っていたこと

子供の発想力とクリエイティブの関係をクリエイターが読み解いてアウトプットした時にどの様な変化が起こるのか?または起こらないのか?と言うことと、子供たちにどんな反応や影響、変化があるのかを検証したいと思いました。
描くという行動を起こして、フィードバックがクリエイターから返ってくるという経験を積み重ねてやっていくと、自己肯定感が高まったり、自信がついたりするのではないか?という仮説がありました。その結果自分はクリエイティブだ!と思えるようになるのではないだろうか、と考えました。

以下は応募いただいた作品たちです。みんな非常にユニークで発想力に富んだ作品たちです。

クリエイティブキッズ 新しい働き方LAB 研究 (4)

末っ子さんが、トゲが長すぎて刺さって絶滅してしまったキャラクターを創作してくれました。

クリエイティブキッズ 新しい働き方LAB 研究 (3)

シロクマさんとシロクマさんを操る人が乗って操縦しているのかな?肉球が可愛く、まさか卵の中からロボットのキャラクターが登場するというサプライズも良いですね!

クリエイティブキッズ 新しい働き方LAB 研究 (2)

卵の中からまさかまさか、卵がまた出てくるという発想が非常にユニークな作品です。

クリエイティブキッズ 新しい働き方LAB 研究 (1)

可愛い子ネズミさんたちが卵の殻からピョコっと顔を出している様子が可愛いですね。

◆研究活動の概要

子供が描いた絵を元にクリエイターがその発想をビジュアライズしていきました。具体的には卵の中から生まれたエッグモンスターを描くというテーマで参加者を募集して、実際に絵を描いて貰いました。

子供がアウトプットした絵を元にイラスト化をしたり、グッズ化したりする事で、どの様な反応があるのかを検証していきました。

研究内容は会社の発表会プロジェクトにて、発表しました。クリエイティブキッズプロジェクトの一環で今回の研究を行い、プロジェクトの活動に厚みが増したと思っています。発表資料はこちらです。


発表動画はこちらよりご笑覧頂けます。

このイラストに関してはSDGsキャラクターとして協力頂いたクリエイターのサイトで販売をしています。8月の活動実績で詳細を記載しています。

◆結論と根拠・気づき

結論としては子供の発想力はやっぱり凄い!ということになります。先入観や既成概念に縛られやすい大人と比べて、子供達が考えるモンスターの表現の多様性は無限大なんだと分かりました。そして、クリエイターが子供の発想をアウトプットする事で、社会と子供との接続がしやすくなり、子供の表現がより伝わりやすい形で発信できると言う価値がある事に気付きました。
子供の絵を子供扱いせずに受け入れる事が出来るクリエイターという職能とのコラボレーションによる相乗効果は計り知れない可能性に満ち溢れていると感じました。

◆研究に関する考察・これから

大人側
子供の発想を表現すると言うチャレンジは今までした事がない経験なのでやってみたいという方からの申し立てがあり、実際やってみるとまたやりたいと2名のクリエイターからも回答をいただいています。

子供側
suzuriでの販売を行い、実際に売れた商品もありました。子供に商品グッズが出来たことを伝えると喜んでいました。多少なりとも自信がついたのか、絵を描く枚数や量が比較的増えた様に思います。テーマ性のあるキャラクターを表現する事でそのテーマに対する興味関心も増した様に思います。例えば、SDGsをテーマにしたキャラクターを作り、グッズ化し、絵本の動画を会社の発表会用に制作したりする中で、環境に関わる話題に敏感になっていった様に思います。


◆全体振り返り

働き方LABでもエッグモンスターの募集を行い非常にユニークな作品達が集まり、僕自身も子供達のクリエイティブに直に触れて感動しました。時間がなくてクリエイター作品化までは至っていませんが、私のリアクションに子供が喜んでくれたという意見を頂いてハッと気付きました。
そうか、プロのクリエイターからの反応がダイレクトに返ってくるだけでも、自信に繋がったり、喜びに繋がったりするんだ!と。可能であれば、今後クリエイターとのコラボを実現していきたいと考えています。ご協力頂いたお子さん、親御さんには感謝致します。

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