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スケッチ相談会を半年やってみての振り返り

昔からスケッチ描いたりすることが好きで小学生の頃からずーっと描いています。漫画から始まり、似顔絵、人物画、キャラクター、プロダクトと色々な人や物を描いてきました。

絵を描くことが好きなので、仕事であろうが、趣味であろうが、絵を描く時間は自分にとっては一番大切な時間なのかもしれません。描いているときは精神的に一番落ち着いていると思います。

会社では、現在商品企画を行う企画部署にいて、わくなるあいが高い企画力アップを目指して、何かできないか考えていました。そこで、企画者が考えたアイデアをスケッチで具体化する「スケッチ相談会」を企画しました。この五ヶ月、月に2回定期的に時間を設けて予約制で、相談会を実施し、合計10回程実施しました。

7月の所信表明のnote記事です。何やらかっこいいこと言ってます。仮説です。では実際どうだったか?
結果スケッチ点数としては、40点程アウトプットしました。個別で相談貰える事も多くなり、企画者ニーズが高い相談会になりつつあるので、良かったと思っています。

どんな事で悩んでいるか?

企画営業は得意先へ営業しながら企画も考える為、なかなかまとまった時間が取れない中、隙間時間で企画をしていますし、ありもののイメージを編集加工して企画書を作ることは出来ます。ですが、オリジナルの商品イメージ、利用イメージはなかなか一筋縄では描けない。そんな悩みを感じてやり始めました。

実際どうだったか?

確かにその通りで、スケッチ相談会の事後アンケートを取ると、
・チーム内で企画の説明をしやすくなった
・得意先への提案資料にデザインイメージを盛り込めた
・専門家との打ち合わせがスムーズに正確に出来た
などなど意見を頂きました。自分のアイデアや想いを誰かに伝える時にその上手い方法が無かったんですね。言葉でのやりとりは出来ても、イメージやニュアンスをどう伝えるのか?そのコミュニケーションギャップが縮まる事がスケッチによって上手く行くようになったことが分かったことが今回の収穫でした。

アンケート結果 スケッチ相談会参加意向率

スケッチ相談会への参加意向率

参加者の方にアンケートを取ってみました。スケッチ相談会に参加してみて良かったと答えてくれた方は100%。大変良かったと答えてくれた方は54.5%と高い数値を出す事が出来たのでホッと一安心です。

大変良かったと答えた方の理由
・得意先の採用に至った
・アイディアが形になるだけでなく+αでコンセプトがまとまった
・スピーディーに意図するデザインを上げていただけて助かった
・想像している商品を具体的に書いて下さるので、商品をチームなどに共有する際伝わりやすかったです
・企画チームから意見をもらいながらビジュアライズされた
・図に表すことが苦手なのでブラッシュアップしつつ、すぐ起こしてくれるのが大変ありがたく、今後もお願いしたいです

ざっと上記のような理由でした。得意分野で企画者の成果に繋がる貢献が出来たことが純粋に嬉しいですね。スケッチが苦手な人にとっては、ビジュアル化することに壁があるんだということも分かりました。また、スケッチのアウトプットだけでなく、企画チームでアイデアを揉みながらコンセプトのブラッシュアップも同時に行えた点も評価をしてもらえました。

良かったと答えた方の理由
・曖昧なイメージを形にしてもらえたので
・自分の中でふわっとしていたコンセプトが形になり具体的イメージが湧きやすくなったから
・企画のアイデアをイラストに起こしてもらえるのはとてもありがたいです

モヤモヤしていた霧が晴れて行くような感覚になって貰えたようなので、相談会をやった意義があった!と思える回答を頂けた気がします。

続いて開発が加速したかどうかの質問に対しては、繋がった、大変繋がったという方は54.6%の方がプラス評価でした。約半数以上の方は加速出来たと答えて貰えました。一方でどちらともいえない、繋がらかなったという方が45.5%回答されているので、こちらも理由をしっかりとヒアリングさせて頂きました。(個別でアンケート回答者へインタビューを実施しました。)


成果は生み出せたのか?

では企画から商品化まで進んだものがあったかどうかです。ドリームではデビュー会議という会議があり、この会議は3ステップ構造になっています。ホップステップジャンプ!ジャンプまでいけると、はれて商品化決定!という流れです。

スケッチ相談会に相談してもらったもののうち、商品化決定したものが一点。得意先採用されたものも一点。ホップステップのステップまで行けたものも2点程ありました。(ステップは企画通過です。)

この成果は、僕がスケッチを描いたから通ったわけではありませんが、何かしら企画提案時のフックには成り得たのかなという感触を持っています。スケッチが一つのコミュニケーションパイプになってくれたことが立証出来たと思っています。

早送りでスケッチを仕上げている様子を録画してみました。人とモノとの関係性を図示する事で、使用感や機能がどういったものなのかを見える化出来る事がスケッチ相談会の醍醐味です。商品のコンセプトと、ベネフィット、特徴がパッと一目で分かり、コンセプトの魅力が伝わるスケッチ表現をこれからも磨いていきたいと考えています。

ドリームでは売り方先行の商品開発をしてきたので、商品の魅力が一目で理解出来て、この商品欲しい!と思って貰う為の広告紙面を創り出す事を「1キャッチ1ビジュアル」と言っています。全てはこの1キャッチ1ビジュアルに集約されると思うので、どのアングルから、どんな使用シーンをどんな人を使って、魅せるのか?を僕自身ももっと考察を重ねて行こうと改めて思いました。

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