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精神的な豊かさからアイディアを

今、ビジネスを考える時、利便性とか物質的な豊かさとかを提供するだけでは長続きしない。精神的な豊かさを求められる時代になっている、というお話です。

SDGsがブームになり、多くの企業が、持続可能な社会に対する取り組みをアピールするようになりました。

それはそれでもちろん良い流れですが、一方で、グリーンウォッシングという言葉も聞かれるようになり、何ちゃってSDGsと言いますか、企業の宣伝にSDGsが使われている側面も否定出来ません。

自分が製品やサービスを選ぶ際、取り入れたい基準の1つは、「心の豊かさを提供されていると感じるか」ということだと思います。

今の時代、日本のような先進国に住んでいたら、物質的な豊かさという意味では満たされている人がほとんどじゃないでしょうか?

もちろん、良い車に乗りたい、高級時計を身につけたい、新築の家に住みたい、など、満たされない所有欲もあるでしょう。それは否定されるものではありません。

ただ、食べ物に困ったりとか、着るものがないとか、ニュースにアクセス出来ないとか、ネット環境がないとか、そういう人はほとんどいないのではないでしょうか?

人間が生きていく上で必要な、物質的な豊かさは、既に満たされているのが先進国であり、日本もその中に入ります。

これ以上、生活を便利にしたい、、って、どれほとの人がそう思っていますか??

家にいながら買い物が出来て、翌日には届く世の中。無料で電話が出来る世の中。家にいながらあらゆるエンタメにアクセスも出来る。

利便性という意味では、行くとこまで行ったんではないかと思います。これ以上、世の中が便利にならなかったからといって、何が困ることがあるのか。

じゃあ、今の世の中にどういう価値を提供していくべきなのか?これはもう、精神的な豊かさ以外に無いのではないでしょうか?

先ほど例にあげた高級時計なども、まあ言ってしまえば、精神的な豊かさを求めて高いお金を払うのでしょう。

今、求められるのは、機能ではなく、意味。つまり、物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさ。こういうことではなかろうかと思います。

人はなぜプリウスではなくフェラーリに乗りたいのか?それは、車が持つ機能ではなく、フェラーリを持つことで得られる満足感、つまり心の豊かを求めているから。

今、商品やサービスを設計する際は、このポイントが欠かせないと思います。

ここからがこの記事の本題です。でほ、どうやって心の豊かさを満たせる商品やサービスを設計するのか?

ヒントの1つになるのが、SDGsなんだと思います。これは、国連が定めた持続可能な社会の実現に求められる目標であるので、このゴールに沿うものであれば、社会に貢献出来るし、人々から共感される可能性も高い。

この軸から今、新しいサービスや製品が誕生し、利益をあげているのです。

SDGsの目標は、以下のサイトにまとめられてます。特に注目したいのは、かなり具体的に記載されている169のターゲットです。

例えば、8.7は以下のターゲットが定められています。

強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。

エシカル消費やフェアトレードという言葉が聞かれるようになりましたが、それらの行動は、上記のターゲットに沿うものであるということが言えます。そして、少し値段が高くても、この観点で作られるコーヒーやラグジュアリーなどの商品が売れているのです。

このように、何かビジネスのアイディアないかな?と思ったとき、SDGsのターゲットを見てみると、何かビジネスの種が生まれるかもしれないのでオススメです!

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