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【デッキ紹介】プロトンビーム

こんにちは、Reoです。

今回は、久方のオフ会である大盤振る舞いオフが中止になったことで、あえなくお披露目の機会がなくなってしまったデッキを紹介します。
コントロールタイプのデッキなので、そういったアーキタイプが好きな方もそうでない方も、最後までご一読いただけると幸いです。

デッキレシピ

コンセプト

このデッキは下記のカードを中心に構成されています。

要するに、バトルフェイズのみという前提こそあれ、下記の条件を満たすことで、墓地を肥やしながら対象を取らないデッキバウンスを行うことができる非常に強力なカードです。
一方で、欲に目が眩んで大きい数字を宣言して失敗してしまうと、ライフアドバンテージが一気に開いてしまうところが面白いですね。

このカードを使用するにあたって、考えなければならないことは大きく分けて2つあります。

まずは、等式が成り立つような解xを求めること。ただし、この確認は効果解決時に行われるので、xの値を宣言した後に等式の数値が変動する可能性があります。チェーンして相手に妨害される可能性も考慮して、各パラメータを調整する必要があります。
そして、デッキバウンスする枚数を最大化すること。これを達成するためには、なるべく大きい数字を宣言できるように、各パラメータを調整する必要があります。

これら2つの条件を達成しようとすると、相手モンスターのレベルが最大のネックになります。相手モンスターのレベルが高ければ高いほど、調整しなければならないカードの枚数が多くなります。
また、仮に等式が成り立つようにカード枚数を調整できたとしても、宣言する数字が1であれば1枚しかデッキバウンスできず、相手に大きな影響を与えられません。

従って、このカードを使用する際には、相手フィールドにレベル1モンスターを用意することで傾きを最小にし、「自分の墓地のカード枚数」と「相手フィールドのカード枚数」の調整に注力するのが最適解と考えました。
そのために今回使用するカードはこちら。

「プレデター」カードの効果で捕食カウンターをばら撒き、相手モンスターすべてのレベルを1にすることで、相手のS召喚やX召喚を阻害しつつ、「壱時砲固定式」で選ぶモンスターを複数体用意できるようになります。

これらのカードを主軸としてデッキを構成しています。

初動

このデッキでは、初動として「無限起動」モンスターをはじめとする機械族・地属性モンスターを採用しています。基本的な流れは下記の通りです。

これらのモンスターを選択した理由は、デッキ・EXデッキのカードへアクセスできる枚数・種類が豊富であるからです。詳細は後述していきますが、このことがカード枚数を調整する上で非常に役に立ちます。

自分の墓地のカード枚数を調整する

自分の墓地のカードをフリーチェーンで調整するカードはこのデッキに何種類か存在しますが、1番貢献してくれるのはこのカードです。

このカードを使えば、たとえ「壱時砲固定式」の発動にチェーンしてカード枚数を大きくいじられたとしても、自分の墓地のカード枚数を調整し直すことができます。

とはいえ、「シラユキ」で除外するカードは7枚。墓地のカード枚数を調整するためであれば、ある程度は手札・フィールドからも除外する必要があります。
これを緩和するために、「古代の機械弩士」と「幻獣機アウローラドン」を採用しました。

この動きをすると、手札・フィールドにカードが増えるので、カードの破壊もしくは罠カードのサルベージを行いつつ、「シラユキ」の除外コストを軽減することができます。

しかし、この動きも1度きりであるため、いずれカードは枯渇してしまいます。それでは困るので、除外されたリソースを使い回す目的で、このカードを採用しました。

このカードの③の効果を使用することで、「シラユキ」や他のカードの効果で除外したカードをデッキに戻し、リソースを回復します。この効果を発動するための破壊には、「アウローラドン」や「マシンナーズ」カードを使用します。
なお、先述の「アウローラドン」を使用した動きで使ったカード達は、デッキ・EXデッキからアクセスします。そのため、この効果でデッキに戻せば再び同じ動きが使用可能になります。
また、この動きは「壱時砲固定式」とは独立して使用できるので、「壱時砲固定式」へアクセスができていなくても、こちらの動きだけで戦っていくことができます。

ここまでは自分の墓地のカード枚数を減らす動きでしたが、相手が「戦線復帰」などを使って自身のフィールドのカード枚数を増やしてくることも考えなければなりません。そのため、それに合わせて自分の墓地のカード枚数を増やす動きも採用しています。

自分・相手フィールドのカードを何でも対象に取れるので、自分の墓地のカード枚数を増やすだけではなく、相手フィールドのカード枚数も減らせる (※本来の使い方です) 非常に優秀なカードです。
このデッキでは「バレット・ライナー」や「マシンナーズ・カーネル」をリリースすればほぼ損失なく3枚まで破壊でき、また「機巧牙」を破壊するカードとしても扱えます。
「壱時砲固定式」のためなら、相手のカードはデッキバウンスした方が都合が良いので、最悪5:0交換も辞さない構えです。

以上の動きにより、リソースを維持し (あるいはあえて削ぎ) ながら、自分の墓地のカード枚数を調整していくことが可能になります。

相手フィールドのカード枚数を調整する

このデッキでは上述のサイクルを回して戦っていきますが、続いては、その動きの中で行われる、相手フィールドのカード枚数を調整する方法へと話を移します。
先程までは説明していなかった「機巧牙」の②の効果でサーチできる2種類のモンスターが、その役割を担ってくれます。

1体目はこのカード。
③の効果が重要で、この効果で「アウローラドン」を蘇生すると、カード名による発動回数の制限がないため、即座に「機巧牙」を破壊してリソースの回収に充てることができます。
この時「ネクステア」を残すように「アウローラドン」の効果を使用すれば、EXモンスターゾーンのモンスターを墓地へ送って「キメラテック・メガフリート・ドラゴン」を出すことができます。

「壱時砲固定式」を使われる相手視点では、「相手フィールドの効果モンスター1体のレベル」を参照することに注目すると考えられます。それは即ち、レベルを持たないリンクモンスターを並べてしまえば問題ないと言い換えることができます。この誘導を逆手に取ったプランとなります。(これにはXモンスターも含まれますが、レベル操作により出しづらい前提なので割愛します。)

2体目はこのカード。

①の効果で相手フィールドのカード枚数を2枚以下にできるので、自分のバトルフェイズに「壱時砲固定式」を発動して勝負を決めに行く場面での使用を想定しています。

自身の召喚条件で蘇生できる特殊召喚モンスターであるため、「壱時砲固定式」の成功時効果であるランダムドロップにも期待できます。
このデッキでは、召喚条件であるリンクモンスター2体は容易に出力でき、このカードへアクセスできればすぐに出すことができます。また、同名モンスターが墓地にいれば1枚で②の効果を適用できるので、打点も担保しやすく、フィニッシャーとして活躍してくれます。

以上の動きにより、相手のカードも調整しながら戦っていきます。

その他のカード

「プレデター」カード
捕食カウンターが乗ったモンスターをフィールドに留まらせる、ソフトコントロールのために「捕食惑星」が採用されています。
モンスターは「捕食計画」や「壱時砲固定式」で落とされる前提で、墓地で効果を発揮するものと、素引きしても「プレデター・プランター」で蘇生しても旨味のあるカードを中心に選びました。

氷獄龍トリシューラ, 始祖竜ワイアーム
「捕食植物ドラゴスタペリア」の融合素材としての役割を担います。前者はそれ以外にも、「機巧牙」のリリースコスト削減のために除外枚数をカサ増しする役割としても使用します。
また、「置換融合」で戻す融合モンスターとして優先されるカードです。

検討中のカード

禁じられた一滴
能動的に自分の墓地を増やしつつ、相手のチェーンを制限できる、現代遊戯王最強格の1枚。
このデッキにとってはかなり相性の良いカードですが、「壱時砲固定式」のランダムドロップを生かしたい都合でデッキ枚数を40枚にしたかったので、泣く泣く抜きました。

転晶のコーディネラル, Evil★Twin プレゼント
コントロール交換するカード。レベルを持ったモンスターを相手に渡してやろうという魂胆。「シラユキ」と合わせれば実質的な相手モンスターの除去へと繋がり、「宇宙との交信」と合わせれば「機巧牙」の召喚権で困ることもありません。
……そう上手くはいかんやろ。と思って現状は採用を見送っています。

Q.E.D.

ということで今回は、「壱時砲固定式」を使ったコントロールデッキのご紹介でした。少しでも参考になる部分があれば幸いです。

割愛した部分はありますので、もし気になる点があればTwitterにてご連絡していただければと思います。

デッキ名は、「風の谷のナウシカ」の巨神兵が出している攻撃名?から。予告で辺り一面を焼け野原にしているシーンが印象に残っているのですが、それが「壱時砲固定式」のイメージと合うかなと思って選びました。

コロナの波が収まり、またオフ会で決闘できる時が訪れることを願って止みません。その時がまた来たら、ぜひお手合わせいただけると幸いです。

それでは、またね。

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おまけ

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