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混ぜる、冷やすの本当のこと その3

前回、前々回と混ぜる事、冷やす事の本質に触れてきました。

改めて見ると、イメージや先入観に囚われていて、言われた言葉通り
やろうとして失敗していたのはここが原因か?と思うこともあったのでは
ないでしょうか?

僕らの時代は、見て盗めの教え方でしたが、今の時代それはナンセンスなのかもしれません。
昔より情報が簡単に手に入るし、閉鎖的な感じもなくなってきているのではと思う次第です。

さて、まとめに入りましょう。

・混ぜるの本質は均一に分散させること
・効率的に冷やすには、緩んだ氷を使うこと
・氷の溶け分には限界があるということ

一番難しいのが分散になります。
氷の溶け分が一緒でも結局は均一化できないと、それが水っぽさに
繋がってしまい、味に差が出るからです。

均一に分散させるには対流が重要です。
流れには層流と乱流の2種類があります。
すごい簡単にいうと、層流は一直線の流れ
それに障害物を加えると乱流になります。
(ここでの障害物は、シェイカーの内部構造や氷の事です)

シェイカー内での液体、氷の動きが複雑なほど分散、拡散力が上がるんですね。
混ぜきれない人は、これができてない場合がほとんどだと思います。
文章で伝えるのは凄く難しいのですが。。
よくありがちなダメポイントをいくつか上げていきましょう。
・トップが下がったままシェイクしている
・押しと引きの力がバラバラ
・無駄に大ぶり
などなどありますが
シェイクってバーテンダーの数だけ振り方があるので
極論、美味しくなってれば良いんですw
が、なんか上手くいかないって方は上記のどれかしらに当てはまってます。

良いシェイクは
押しと引きがほぼ同じです。
角度も一緒、引いた角度、押した角度が同じでないと氷がボトムに
当たりすぎてしまい、氷が回転しません
カッコつけて大きくふっても疲れるだけでw
氷、液体が動く範囲はシェーカーの中だけなので意味ありません
少ない力でいかに効率よくシェーカー内に対流、乱流をうむかを考えて
シェイクする様に心がけてください。

500mlのペットボトルなどに水を入れて振って見るとわかりやすいですよ?

これだけ書いても、シェイクは練習してもらうしかないのですが
何がダメで何が良いか、どうするべきかの指標にはなると思います

ぜひ参考にしてください。

次回、本題のサイドカー編


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