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JC論:そんなのはJCじゃない

Q:「そんなのはJCじゃない」ということはあるでしょうか?
A:ありません。

JCは単年度制で、少なくともその年度ごとに組織、人事、運動が全て変わります。その年のJCがやっていることが、その年のJCです。日本青年会議所が加盟するLOMに求めていることは、①個人会員は20歳から40歳までであること、②会費を納めること、③コンプライアンスを重んじることの主に3つしかありません。

「JCはどうあるべきなのか」はその年のメンバーたちが自ら考えて決めるのです。そこに価値があるのです。だからこそ青年会議所という名の通り、会議を行って合意を作って決めていくのです。他の誰にも決められることはありませんが、自分で考えて議論を行ってそして決めるという責任があります。

例年踏襲で先輩がやってたことをやってます、というLOMもJCの一つの在り方です。メンバーが考え抜いた結果が例年踏襲であればだれもそれを否定することはできません。しかし、何も考えず、何も議論せずただ漫然とやっているだけであれば、それはJCではありますが、「死につつあるJC」です。そんなLOMはいずれメンバー数が減って消滅するでしょう。

JCは卒業という自己を常に新しくするための仕組みがあります。細胞のアポトーシスと同じように、古い人が抜けていく仕組みがあるのです。この仕組みのおかげで常に新しい考えでいられるはずです。古い考えが死なずに生き残っているのは、もはや癌のようなものです。

JCの生死を決めるのは、先輩ではなく、これから入ってくる青年です。答えは常に過去ではなく、未来にあります。もちろん「こうした方がうまく行く」というベストプラクティスのようなものはあるでしょう。このJC論も一つの考え方を伝えるために書いています。しかし、それはJCのあるべき姿とは限りません。

新しいことをやるのに恐れる必要はありません。私も会頭になったときに「1年ぐらい失敗しても、日本青年会議所はびくともしないから、思いっきりやりなさい」とある歴代会頭に言われました。そんなものだと思います。

日本では70年を超えたJCがこれからも常に新しくあるために、その時代の青年が自らあるべきJCを、その時代に求められるJCを築き上げていくことを願っています。

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