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JC論:青年会議所の組織(個人、LOM、NOM編)

青年会議所の組織は、個人会員、地方組織会員(LOM)、国家組織会員(NOM)、国際組織(JCI)があります。それぞれどのような関係なのでしょうか?

個人会員とLOMの関係

個人会員とLOMの関係は、日本では20歳からその年に40歳になった個人がLOMの会員になることで発生します。個人がLOMの会員になる条件は基本的には年齢だけで、他の条件がある場合はそれぞれLOMの規定によります。

個人がここのLOMに属さなければならないということはありません。例えば〇〇市に住んでいるから〇〇LOMしか入れないということはありません。LOM側は〇〇市に住んでいることを条件にできます。

また、人数などの制限はありますが、個人は青年会議所の理念に違うことがない限り、どの地域であっても青年会議所を新たに立ち上げることができます。

LOMとNOM、JCIの関係

新たに立ち上がった青年会議所はNOMから認証を受けて会費を収めることでLOMとなり、青年会議所の商標などを使うことができます。日本の場合、LOMは公益社団法人日本青年会議所(日本JC)の会員となります。

日本JCにとってLOMは下部組織ではなく会員ですから、LOMを縛る規定はほとんどありません。LOMの正会員が20歳から40歳までであること、会費を収めること、日本JCの目的達成に協力すること、JCの理念に反しないこと、犯罪をしないこと、このぐらいです。

日本の多くのLOMは地域名を冠して地域独占しているように見えますが、これは慣習的なもので規定ではありません。原則的に同じ地域に複数のLOMがあることをNOMは排除しません。個人が集まって青年会議所を作り、書類を出せば既にLOMがある地域にLOMを新設することは可能です。

日本JCがLOMに対して何をすべきなのかは長くなるので別に書きたいと思いますが、LOMとJCIは、NOMを通して繋がっています。そもそも、日本では東京青年会議所が最初に設立され、それから2年後にJCIに登録するためにはNOMが必要だということで、7つの青年会議所が集まって日本JCが作られました。

これは現代において新しいNOMができる時も同じです。まず個人が集まって地域の青年会議所ができ、地域の青年会議所が集まってNOMができて、JCIに登録する、この順番になります。

個人とNOM、JCIの関係

日本JCの会員は各LOMであって、個人会員ではありません。個人会員はあくまでもLOMの会員です。日本JCへの会費も、個人会員の人数比で計算されますが、基本的にはLOMから会費をいただくという考え方になっています。だからこそ、日本JCには役員を除き個人メンバーというものはなく、全てLOMからの出向という形になります。

一方で、JCIはLOMに属する個人会員は全てJCIの個人メンバーだと考えています。これは、JCIに対し全ての個人会員は、LOM、NOMを通して一人づつ会費を納めているからです。だから、〇〇JCの会員は同時にJCIの会員でもあります。

NOMとJCIの関係

JCIも基本的にはNOMの集合体であり、NOMとLOMの関係と近い形になっています。NOMはJCIに対し会費を納める義務があり、エリア会議の総会や世界会議の総会においてNOMとして発言、投票し、JCIの役員や指名委員を推薦する権利があります。

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