JC論:JCI Creedの1節目
JCI Creedの共感が持てる節を尋ねた時、なぜか最も人気がないのが1節目の"That faith in God gives meaning and purpose to human life"です。よくある訳は「信仰は人生に意義と目的を与え」というものです。しかし、この1節目は、青年に自信を与えるという意味で、青年会議所にとって欠くことのできない一節なのです。
そもそもなぜこの節が入ったのか?
もともとビル・ブラウンフィールド氏がJCI Creedの草案を作ったとき、当初はこの第1節目はなかったそうです。しかし、議論の中で絶対に必要な項目である、としてこの節は導入されました。
JCI Creedが作られたのがアメリカ合衆国であり、キリスト教の影響が大きいということは否定できませんが、キリスト教の考え方を広めたくてGod(神)という言葉を入れているのではありません。ビル・ブラウンフィールド氏の解説の中でも青年会議所会員が様々な宗教的背景を持つことへの理解が語られています。
この節は何をもたらしてくれるのか?
ビル・ブラウンフィールド氏の解釈についてはBible of Jayceeに記載されていますのでぜひ読んでいただきたいと思いますが、ここで重要なのは解釈というより、第1節が何を青年にもたらしてくれるかです。
第1節が青年にもたらしてくれるものは、変革に対する自信なのです。
なぜ経験も実績もない青年が社会を変革することが許されるのでしょうか?より経験や知識や実績のある人の言う通りにしていればいいのではないでしょうか?
なぜ青年会議所では「やっている人の想い」を重視するのでしょうか?想いをもって行動することがなぜ正当化されるのでしょうか?そんな不確実なものよりも、経験や知識や実績によって行動を決めるべきではないでしょうか?
いいえ、青年会議所メンバーはそう考えません。なぜなら、例え経験や知識や実績がなくとも、青年の変革に対する想いは行動に移す価値があるのです。それは、経験や知識や実績といった「相対的な」ことだけが人生に意義や目的を与えるわけではないからです。青年は「絶対的な」意義や目的をもって変革への行動を起こすことが許されるのです。この時「絶対的な」ものは、人間を超越しています。
通常人間を超越した絶対的存在は「神」と呼ばれます。どんなものであれ、人間を超越した絶対的存在を想定するからこそ、経験や実績がなくとも青年は自分の人生に意義や目的を自ら見つけ、自信を持って変革への行動を起こすことができるのです。
青年として意義と目的を見つけよう
もし今あなたの中に人生に意義や目的が見つからず、信仰もないとしても、焦ることはありません。JCI Missionに書かれている通り、青年会議所は、青年により良い変化をもたらすための、発展と成長の機会を提供する団体です。
青年会議所活動を通して、あなた自身の「絶対的存在」を見つけ、あなたの人生の意義や目的を見つけ、自信をもって変革を起こしてください。
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