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JC論:品格ある青年とは

品格ある青年たれ、というのはJCでよく言われることですが、じゃあ品格って何?って言われるとなかなか答えるのが難しいのではないでしょうか。

私の答えは、品格=ブランドです。

品格=ブランド

人の品格とは、商品やサービスで言えば、ブランドに当たります。例えば、コカコーラと聞いて、爽やか、若者、赤、炭酸飲料などといったイメージを持つと思います。それと同じで、その人の名前を聞いて、他の人がどんなイメージを持つかが品格です。ブランドに良いイメージと悪いイメージがあるように、品格にも高い品格と低い品格があるわけです。

よく入会基準で、20歳から40歳までの品格ある青年という条件があります。これは何かというと、高い低いにかかわらず、ちゃんと名前が一定の人々に認識されているということです。要は「誰もあなたのことを知らない人は入れないよ」と言っているわけです。だからこそ、入会の条件に二人の推薦人が必要だったりするわけです。

これはネットワークであるJCにとってはある意味必須の条件です。地域社会と何のつながりもない、誰も知らない、名前さえ定かでない人がJCに入って来るのを拒否することには一定の合理性があるというべきでしょう。

品格をどうやって上げるか

ブランドや品格に対するイメージは、ブランド論の大家である片平秀貴氏によれば、
長期記憶=(短期記憶×感情的起伏)×反復
によって作られます。

短期記憶とは、Aさんが別の人に起こす体験により生まれます。仕事とかJCでの活躍とか、スピーチとか、SNSなどの投稿、みたいなものもあるでしょう。感情的起伏とは、それによってどんな感情が生まれるか、です。Aさんありがとう、という感情が生まれるかもしれませんし、Aさんはすごい、とか、感心するだとかそういう感情が生まれるかもしれません。

こういう短期記憶と感情的起伏が反復して起ることによって、長期記憶が形成されていきます。長期記憶が人の名前と結びつくと、その人の品格になり、商品やサービスの名前やマークと結びつくとブランドになるわけです。

ではAさんはどうやって品格をあげれば良いか、と言えば、Aさんの日々の活動の中で、他者に対して作る体験で、感情的起伏を起こし、それを反復すればいいのです。Aさんはかっこいい服を着ている、ということを1回だけやってもかっこいい人ということにはなりません。反復してかっこいい服を着ているからこそ、Aさんの品格が上がるのです。Aさんが1回だけ誰かを助けても、優しい人ということにはなりません。何回も助けるから、優しい人、ということになって、品格が上がるのです。

逆もまた同じで、飲んで暴れるという体験を繰り返せば、品格は下がるでしょうし、一回であっても暴力を振るうとか物を壊すとかセクハラするという感情的起伏を強く起こすことをすれば、その人の品格は大きく下がることになります。

次は

品格から品位へ

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