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JC論:中長期ビジョンが必要な理由

周年の意義、のところでも書きましたが、周年に合わせて中長期ビジョンを作るところが少なからずあると思います。それでは、なぜ中長期ビジョンが必要なのでしょうか?

LOM内部を統合する必要がある

LOMのメンバーにそのLOMが何を目指しているかは明確になっているでしょうか?

JCメンバーは明るい豊かな社会を築き上げていくと、綱領で定められています。また、青年会議所の使命は青年に成長・発展の機会を提供することだと、JCI Missionで掲げられています。青年会議所のビジョンは能動的市民のグローバルネットワークであると、JCI Visionに書かれています。

では、具体的に、明るい豊かな社会とは何なのか?LOMは青年にどんな成長と発展の機会を提供するのか?グローバルネットワークの中で、LOMはどんな役割を果たすのか?LOMメンバーに共有されているでしょうか?

このことを明らかでなければ、メンバーはバラバラになってしまうでしょう。メンバーを統合し一つの方向性に向かって協力していける関係を作る必要があります。

外部に対してポジションを明確にする必要がある

LOMの地域社会におけるポジションは何でしょうか?LOMは地域社会の中でどのような存在であろうとしているのでしょうか?このことが不明確だと、LOMとコラボレーションする相手は、何を目指しているのかよくわからない意味不明の団体とのコラボレーションを強いられることになります。

よくJCの知名度が低いと言われますが、市民にJCという言葉から何を想像してほしいと思いますか?まさかボンボンの飲み会集団だということで広く知られたいわけではありませんよね?単に知られればいいというわけではないはずです。

JCは社会の中でこうあってきた、これからはこうありたい。JCとはこういうことを目指して実際に活動してきた団体なのだと、多くの人にわかりやすく説明できることが必要です。外部に対してLOMのポジションを明確にする必要があるのです。

持続的なインパクトを起こしていく必要がある

JCの事業が単年度でその際の課題に合わせて変えられるのはいいところです。しかし、単発で実績が積み上がっていかないとすると、毎回の事業の良し悪しだけで社会に与えるインパクトが決まってしまい、持続的に社会にインパクトを与えていくことができません。

城攻めをすることを想像してください。城郭をどこから攻めても良いのですが、毎日別のところを攻めていたら、どうなるでしょうか?ある日せっかく高い塀を越えて城内に侵入できてもその日で終わってしまい、また別の日には別の場所の高い塀に挑むというのであればいつまでたっても城は落ちないでしょう。良い城の落とし方とは、城の弱点に集中して、様々な兵器と戦法で弱点を攻撃することです。

これと同じで、社会を変えるべきポイントがあるのであれば、そこを集中的に攻めるべきなのです。攻め方(事業の内容)は毎年変わろうと、攻めるべき場所はそう変わらないものですし、同じ場所を攻めることでインパクトはさらに大きいものになります。

持続的なインパクトを起こすために、どこをJCとしては重視していくかを明らかにする必要があるのです。

中長期ビジョンをどう作るか


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