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成長戦略会議の実行計画

表紙に実行計画と日付と会議名しか書いていない不思議なレポート

のっけから筆が走る「成長戦略の考え方」である。

・経済成長率は労働参加率の伸び率と、労働生産性の伸び率を合計したもの
・労働参加率の伸び率は1.0%/年で、G7では一番高い
・労働生産性の伸び率は「時間当たり労働生産性」の伸び率と「就業者一人当たり就業時間」の伸び率の合計
・「時間当たり労働生産性」の伸び率は1.0%/年で、G7では一番高い
・「就業者一人当たり就業時間」の伸び率は-0.8%/年で、G7で最低

だから「生産性の伸びが低い理由は、みんなの働く時間が短くなったからだよーww」とミスリードを誘いつつ

・「就業者一人当たり就業時間」の絶対値はG7で高位
・「時間当たり労働生産性」はG7で最低

と落としてくる。

そして、「時間当たり労働生産性」の伸び率は、「イノベーションによる全要素生産性(TFP)」の伸び率と「資本装備率(有形固定資産の労働時間割)」の伸び率の合計であるとして、イノベーションと投資による資本装備率の向上を訴えかける。ここには具体的数字は出てこない。

G7と比較するという手法もすごいし、成長戦略の考え方の基本にこれを持ってくるところがしびれる。いったい日本をどんな国にしたいかのビジョンはそこにはない。

で、次の章からは唐突にグリーン成長戦略である。取って付けた感が半端ない。

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