JC論:JCはどんな場か
「JCは学校じゃない」在籍の短いメンバーに私はよくそう言います。
JCは学校のようにお金と時間を使ってやるもので、卒業があるところも似ています。しかし、学校と違ってJCにはカリキュラムもなければ、修了もありません。学校というのは、目標とする一定の質の人材を輩出するために、一定のカリキュラムを組んで学生に何かを身につけさせる場ですから、修了した時にはとにかく何かは身についているわけです。
しかし、JCで「何かが必ず身につく」ということはありませんし、入会年度も違えば、その時々の組織も違うJCにはカリキュラムと言えるものはほとんどありません。だから、学校じゃないのです。
学校のつもりでただ目的もなくなんとなく通う感じでJCをやってると、大抵ひどい時間とお金の無駄をすることになります。
じゃあJCはどんな場なのか、それは「あなたがより良く変わる場」なんです。なぜ、あなたがより良く変わる必要があるのか、それは、ビジネスパーソンは変化対応業だからです。ビジネスは常に変化の連続です。あなたのやっているビジネスのほとんどは100年前には存在しないものでした、もしかしたら10年、20年前にすらなかったかもしれません。(100年前からあるという人は、100年前と全く同じことをやっているか考えてみてください)変化に対応して、変われない人はいくら努力しても報われることはないでしょう。
だからこそ、JCはあなたに「より良く変わる場」を提供します。でもそのためには、あなたの今いる「心地のいい場」から飛び出て「成長の場」に移動してもらう必要があります。なぜなら、快適で制御可能な「心地のいい場」ではあなたを変える全てのきっかけがマイルドなものにしかならないからです。
でも、心地のいい場から飛び出ると、まず始めに出会うのは「怖い場」です。「怖い場」とは、違いを感じ、批判されて、慣れなくて、自信をなくしてしまう、そんな場です。少なからぬJCメンバーがこの「怖い場」で挫折してしまいます。そして、「怖い場」だった思い出を元にアンチJCとなって、他者から白い目で見られるのにも関わらずJCの悪口を言って回るようになります。
その「怖い場」を抜けると、次に「学びの場」にたどり着きます。「学びの場」では、JCの様々な活動を通じて、問題に取り組み、能力を身につけ、褒められるようになります。こうなると、居心地が良くなってきます。学校ならこれでいいんですが、ここで終わってしまうと、カリキュラムのないJCでは大したことは身につきません。
さらに進むと「成長の場」にたどり着けます。「成長の場」では、あなた自身が目的を見出し、自ら問題を克服し、ついにはあなたならではの独自性が出てくることになります。この場で成長を遂げると、あなたはもう能動的に変われるようになれます。そうすると、もはやJCだけでなく、あらゆる所であなたは自ら変われるようになります。社会は大きな変革の場なのですから、それは当然なことです。
JCメンバーであるあなたは、今どの場にいるでしょうか?まだ全然参加してなくて、「怖い場」にすらいない、という人は、恐れずに少しだけ勇気を出してください。JCをちょっとやるぐらいであなたの人生は壊れたりしません。
ちょっと勇気を出して参加したものの、今まさに「怖い場」にいるという方は、落ち着いてカレンダーとJC名簿を見てください。あなたの「怖い」体験はすぐ終わりますし、助けてくれる人はたくさんいます。
もう今、「学びの場」にいる、という人は、最近学んだことを書き出してみてください。書き出したら、もっと知りたい、と思うことや、もっとやってみたい、と思うことが出てきます。ぜひその気持ちを大切にしてください。あなたの「成長の場」はもうすぐです。
私は、一人でも多くのJCメンバーが、「成長の場」にたどり着き、卒業しても一生の間成長していくことのできる人物となることを心から祈っています。
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