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「支えあって生きていく」を学ぶ


友人のFacebookで、こんな投稿がシェアされていました。

https://www.facebook.com/outake.mary/posts/2578753949067706

そのまま転載しますね。


【第3回 應武茉里依奨学金】(シェア希望)
※募集開始しました 〆切4/4(土)

こんにちは おうたけまりい です。コロナで落ち込んでいる今だからこそ
少しでも明るくなったら、と思いつつ書いています。
2018年からはじまった「應武茉里依奨学金」
おかげさまで3回目になりました。
ちなみに去年は転職に伴い
1人あたりの支給額が1.52倍になりました。笑
今年の募集は、定員3人です。
はたしていつまで続くかな?
■□■□■□ なにをやるのか? ■□■□■□
この奨学金、簡単にいうと
【毎月の給与の1%】円を
【私の社会人年数分】人に
1年間給付するという制度です。
■□■□■□ なぜやるのか? ■□■□■□
私は「貧困家庭」で育ちました。
中学生のときにリーマンショックで
父親がリストラ、その後 両親が離婚。
母親のパートの収入だけでは
生活保護と同水準で
医療費は、0割負担対象者でした。
進学も危うい中
私は給付型奨学金のおかげで生きてこれました。
中高大あわせると約900万円にのぼります。
貸与型と違い 給付型なので、一切 返済義務がありません。
20歳のときに日本一周をしました。
たくさんの優しさをもらいました。
23歳のときに世界一周をしました。
たくさんの人に助けられました。
もらった恩は返すものではなく送るもの。
「40歳になったら財団を作りたいな...」
なんて、ぼんやりと思っていたけれど
これでは寝言になってしまうと思い
2018年4月から始めました。
初年は1名のみの募集でしたが、
社会人2年目の2019年は、2人。
社会人3年目の2020年は、3人
4年目は4人、5年目は5人...
と採用していく予定です。
社会人40年目には
月給の40%が奨学金にあてられる計算です。
「40%あげても大丈夫なほど稼ぐ」
という 自分へのプレッシャーでもあります。
どこまでできるか わかりませんが
やれるとこまでやってみます。
■□■□■□ 受給のメリット ■□■□■□
①ちょっといいランチが食べられるくらいのお金が毎月入ってくる。
※私の収入がなくなると、同時に給付もストップします。
<過去実績>
2018年は 9ヶ月分支給
2019年は11ヶ月分支給
②應武茉里依の給料がわかる。もし給料あがったら受給額も上がる。
③月に1回から3ヶ月に1回くらいのゆるいペースで
應武とお茶かご飯かskypeかで雑談ができる
■□■□■□ 応募資格 ■□■□■□
応募資格は特にありません。
年齢、性別、職業不問。
学生、社会人オールOK
私にあったことがなくてもOK
そもそも私を知らなくてもOK (拡散歓迎)
例年、半数以上は知らない人からの応募です。
あ、
・私と1年間定期的に連絡をとってもいいよ、という方
・入金忘れて2ヶ月まとめて振り込み、とかになっても怒らない方(よく忘れます)
★New!
今年は定員が3人になったので
「シマレガンバレ枠」を新設しました。
定員3人のうち最低1名は
[北海道旭川東高校の在校生]から選びます。
応募フォームの備考欄に
「旭川東高校あるある」を
記入してください^^
■□■□■□ 応募資格 ■□■□■□
A4のPDF1枚(縦・横問いません)
内容は自由です。
なぜ応募したのか、
自分はどんな人なのか、
お金を何に使いたいのか
ひたすらに趣味をアピールするのでも、
ドロドロの過去の恋愛を吐露してもらうでも
笑いに走るでも、何でも構いません。
手書き、新聞風、写真集、なんでもござれ。
■□■□■□ 応募締切および発表予定 ■□■□■□
締切 : 2020年4月4日(土) 23:59
発表 : 2020年4月中旬予定
なお選考基準は、私が「もっと知りたい!」と思った人です。
それでは
投稿のコメント欄にあるGoogleフォームから
ご応募お待ちしております。



まとめると、

- 年収の1%を
- x人に支給する(xには社会人になってからの年数がはいる)
- なぜやるか、わたしがガチで社会に助けられたからだ

だそうです・・いやもうさ、感動しちゃって・・
なんで感動したんやろうということと、この取り組み、ひろまれーーーーっっ!!!!という気持ちで書いています。


なにがいいのか


ぼくが学生のときにこんな大人に出会いたかった!そして
こ ん な 大 人 に な り た い と 思 っ て い た 姿  !

「いやー、○○すればいいよね」とか「あなたのことを思って~」とか・・
正直!!ウザイ!!!!!いや、ありがたいんですよ、ありがたいんですけれど
それを言うことで自尊心を満たしていることが見え見えなことが多すぎる!!!!ダサい!!!かっこよくない!!!!!

・・でも、やっぱり「ああなるほど、大人だからわかることあるな」と思うことも… 悔しいが、この年齢になってわかるようになってきました。

だけれど自尊心まるだしの自分に無自覚なまま「いや~きみはさ、勢いはいいんだけれど、もっとこう、考えたほうがいいよね」みたいなことを言う大人には
絶 対 に な り た く な い !

…書きながらなにがこんなに気に障っているのだろうと自分でもわからなくなってきました。けれど、やっぱり「相手の経験不足を利用して」「自分の自尊心を満たす」大人が多すぎた・・気がしている・・

その点!この個人給付は!

「わたし、いろんなひとに助けられてきてん!だからあなたに返させてー!」「あ、振りこみ忘れることもある!怒らんといてな!すぐ振りこむから!」「わたしにもしものことがあったらごめんな!失業とか!」「ほんであなたとも仲良くなれたらとーーーってもうれしい!」っていうふうに、もうすべてが気持ち良すぎるコミュニケーションで感動している。いや、すげえよ。これを実際やれちゃうの。ほんとにすごいです。

なんていうんでしょう、「ワカモノに良い未来に残す」とか? すげえいいコンセプトじゃないっすか。そうしたいですよ。でもじゃあなにをしてるかって、自分を納得させるための答えしか返ってこないことが多いなあと思うわけです。デモに行ったり?いや、めちゃくちゃいいと思う。社会に関心があること。その社会にわたしたちは含まれている。

けれどそれ、まじ押し付けになってない?(小声)
浮気がバレた罪悪感から「ごめんなさい」って自分がスッキリしたいがために謝る、みたいになってない?(小声)
その「残したい未来」、ただの「あなたが押し付けたい未来」じゃない・・?(小声)


この個人給付のいいなあと思うことは、コミュニケーションが生まれるところです。しかもじぶんの弱さを開示しながら、共感をはなから持ちながら。決して押し付けじゃないし、多くの「支援」から生じる 施す人 - 施される人っていうような関係も生まれなさそう。そして・・相手が間違いなく喜ぶことが含まれている・・金・・


というのは置いといて!いや!お金もめちゃくちゃ大切ですが!
「わたしたちは支えあってじゃないと生きていけない」っていう
若いとなかなか理解ができない、けれど、決定的に大切なことが理解できる取り組みなんじゃないかなあと思います。


そう、「わたしたちは支えあってじゃないと生きていけない」ということこそ、ぼくがみんなといちばんいっしょに学びたいことだなあと思っている。
(「教えたい」ではなく「一緒に学びたい」です。まだまだできないことだなあと思っている、もっとできるようになりたいなあと思っている)

そう!この取り組みにはめちゃくちゃ「ユーザー目線」が含まれています!
「わたしがありたい姿」にくわえ、ユーザーが喜んでくれるにはがめちゃくちゃ高いレベルで共存している!

プロダクトとして秀逸!



こんな取り組みが増えてほしい。その気持ちが一瞬で極限に振り切れた故の感動でした。




それぞれの給付プログラムを妄想するの、楽しい


これは広がってほしいやつだなあと思い、妄想していました。いろんなひとが個人給付をしていると、たぶんそれぞれの「給付要件」が生まれるんですね。それもまたおもしろい。

たとえば、故郷の山形で(たぶん、相当無理しながら、それにも負けない覚悟を決めて)起業した友人は「山形在住の」がつくだろうなあと思う。


ぼくがもし設定するなら、


- 気軽な気持ちで応募してくれる(なんなら、誤解を恐れずに言えば「もらうのが当然、ぐらいに思ってほしい」)
- その月あったことを話してくれる。オンライン可。できればオフラインだとうれしい


かなあと思います。「社会を良くしたいと思っている」とかも迷いましたが、それはエントリの時点で「おもろいことにつかってもらえそう」というひとを選べばいいか、そういうバイアスかけながら応募してほしくないなあ・・など。広がる妄想。


いや、これ拡がったらいいんじゃないと本気で思いませんか?それぞれの個性がきちんと残っている形で。いろんなところで、いろんな給付金が生まれている。そしてその生まれたプログラムのぶんだけ、「きちんとつながること」をともに学ぶひとたちも生まれている。そんな社会に生きたいもん。


そしてなにがクリアされればはじめられるかなあを考えてみました。


- 情報がリーチするか?
- 目的に「個人給付を ”よっしゃ!やったろ!” と思うひといっぱいいるような社会になってほしい」という気持ちがあるんやけれど、そのためには取り組みが単発じゃなくって束になってないとあかんと思う。どうすれば束にできるか?


ここがクリアになったらきもちよーーくはじめられるなあと思っています。だれかお知恵を拝借させていただけませんでしょうか・・。

はじめるとき、悩んだのかなあ。それとも悩まず「これはわたしがやるべきことっ!」って思ったんだろうか。いやあ、すごいなあ。尊敬です。無数の個人給付プログラムがある社会、それは、優しい社会だろうなあ。

…なんていうか、ビビッときた方、一緒にはじめてみませんか。。

ひとりじゃ束にできへんから「これ、やりたいねんけど!」といろんなひとに連絡しようと思った次第。わたしはどう思うか、よければ、聞かせてください。

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