ノマドランド

@Amazonprime

こんな風に生きることが出来たら。
寂しいかもしれない、怖くないのか、病気をしたらどうするんだろう、いろんな心配が先にくる。

そして自分はそんな生活に踏み出すことなんてできない勇気のない人間だって認めたくないから(自分はノマド生活を選べるのだけど、選んでないだけなんだからと言い訳して)。

だから、ノマド生活を選ぶ人たちを、本当はノマドなんてやりたくないけど、仕方なくこの生活をせざるを得ないで「自然と共に生きることの素晴らしさ」なんて理由を、後付けているんだろうって、うがって観ようとしている。

主人公は、一緒に住もうと言っていれる人もいて、定住できる選択がない訳では無いのに、自分の意志でまたノマドに戻る。

その一方で、つぶれた街を、家を、見に行って泣いてしまう。

これは、放浪して生きていく選択への寂しさで泣いたのか。旦那さんがいない喪失感をあらためて感じてなのか。本当は、ノマド生活なんてしたくなかったからなのか。わからない。

旦那は映画館ですでに鑑賞していて、
アマプラで今日、この映画を一緒に観る前に、あなたに見てほしい、俺は先に死ねないと思ったよ、と言っていた。わたしがノマドになるという心配があったようで、なんか笑ってしまった。

歳を重ねてからもなお、世界を広げられるような強い人間にになれるなら、それは憧れてしまう。でも、そうなるとしても、旦那と一緒じゃないとやだな。

主演の女優がスリー・ビルボードとスタンドアップの人だった。フランシス・マクドーマンド、覚えたい。老いて、くたびれて、苦悩の人生を自然に演ってのけるから、絶対モンスターの主演の人だよと思って調べたら、モンスター演った人はシャーリーズ・セロンだった。そうだそうだそうだった。

もうノマドランド、1回見直したい。

あとで町山さんの解説を読まないと。