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いまさら聞けない時計のこと|Vol.5 クロノグラフ

どうもこんにちは
このシリーズをマガジンにしました
良かったら読んでみてください。

※この記事は時計を知っている人向けの記事ではありません

みなさんは「クロノグラフ」というのをご存じだろうか?

クロノグラフこんなやつ

クロノグラフとは簡単にいうと「ストップウォッチがついた時計」です!そんなに難しい物ではございやせん。クロノグラフは「クロノス(時間)」+「グラフ(記録)」という造語だそうで。(知りませんでした)

クロノグラフの見方・意味

スタート/ストップボタン
ここを押すとクロノグラフ(ストップウォッチ)が動き出します。止めたい時はもう一度押すと止まります。

リセットボタン
ここを押すと、計測していた目盛りが全てリセットされ、針の位置がクルリンパと上を向きます。

リューズ
これは他の時計と同じで、時刻を合わせたり、ゼンマイを巻くパーツです。

秒積算計
これ秒針じゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は違いまして、クロノグラフ秒針とも言いまして、クロノグラフ作動から1分経過毎に1周する針です。スタートボタンを押すまで止まっています。

分積算計
これはクロノグラフ作動から30分経過毎に1周する針と目盛です。秒積算計が1週すると1目盛進みます。

12時間積算計
クロノグラフ作動から12時間経過毎に1周する針と目盛です。1時間経過するごとに1目盛進みます。この時計の場合、スタートから12時間まで計測することができます。

秒針(スモールセコンド)
いや、秒針ここかーいってなるヤツです。
ここは常にグルグル動いています。

タキメーター
1kmを何秒(測定可能範囲60秒以内)で走行したかによって、その区間のおおよその平均時速を求めることができる機能です。
ん?どういう事?となりますよね。
よーいどん!でスタートボタンを押して、1km走ってゴール!でストップボタンを押すと、クロノグラフ秒針が止まっている目盛りの数字が180だとします。今測った1kmを時速180キロで走ったという事になります。

なんでクロノグラフが出来たのか?

ルイ18世 キリッ

時はさかのぼる事、19世紀のフランス。

フランス国王ルイ18世が競馬を見るのが大好きで、「いまの馬クッソ早かったな~スタートからゴールまでどんくらいの時間で走るんだろう?」「余は正確な時間が知りたいのじゃ!!」となりました。

そこで白羽の矢が立ったのが、ルイ18世のお抱え時計技師「ニコラ・リューセック」でした。

ルイ18世は「馬がスタートからゴールまでの正確な時間が測れる時計を作ってほしい」と依頼。

そこで開発されたのが「クロノグラフ」時計でした。

その後、いくつも改良されていき現在の形になりました。

開発から200年以上経つ現在でも使われる機能を作るなんて凄いですよね。

クロノグラフにも様々な用途がある

①速さを測るタキメーター
これは一般的なクロノグラフに搭載されている目盛りです。

②距離を測るテレメーター
光と音を使って距離を割り出す機能で、戦争中に使われた目盛りです。
大砲が発砲した光を見たらスタートを押して、発砲した音が聞こえたらストップを押すと、これだけでおおよその距離がわかります。

③脈拍を測るパルスメーター
脈拍を数え始めるときにスタートを押す、脈拍が基準の回数に達したときにストップさせると、針の指した目盛りが1分間の脈拍数となります。

④呼吸を測るアズモメーター
呼吸を数え始める時にスタートを押し、呼吸を15回するまで数えて、15回した時にストップを押すと、クロノグラフ針が止まったところの目盛りが、1分間の呼吸数になります。

後はメーカー毎で文字盤のデザイン等も違って、様々な種類があって面白いですよね。もしクロノグラフをお持ちの方がいましたら、時刻を測ってみて遊んでみるのも面白いかもしれません!

ではでは。


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