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2022シーズン選手個別寸評

※ご注意※

・あくまで私視点での寸評です。
・監督・選手をリスペクトしており、批判的かつ攻撃的に文書を作成していません。
・今季→2022年 来季→2023年

評価 😆…… S 評価 (理想的な活躍)
   😃…… A 評価 (上々の出来)
   🙂…… B 評価 (悪くなく並大抵)
   😞…… C 評価 (来季こそ奮起へ)

監督

MG リカルド・ロドリゲス 🙂

今季は開幕からメンバーが揃わない異常事態が続き、マネージメントとしては難しかったと思う。たくさんの選手を使いながら一年間を闘ってきたが、柔軟性の無さからか今季での契約満了が決定。しかし、カップを掲げたタイトルは2021年に天皇杯、2022年にはスーパーカップを。そして、浦和が重要視しているACLでは決勝進出へと襷を繋いだ。強いチームは作りきれなかったが、新時代の浦和レッズの上手さは作り上げた。

GK

No1 西川周作 🙂

今季は一度もレギュラーの座を他選手に譲らず、最後まで監督の信頼を掴み続けた。序盤戦はキャプテンとしての立ち振る舞いなど、サポーターから非難を浴びせられることもあり、精神的にも疲れたシーズンだったかもしれない。しかし、ゴールキーパーとしての能力は今季での健在で、素晴らしい出来であった。

No12 鈴木彩艶 😃

今季はルヴァンカップを中心に出場機会はあったものの、彼の実力からしたら、もっと試合に絡むべき選手。ましてや彼自身初のA代表に7月選出され、代表活動を経験した。来季は新監督を迎え、また横一線の勝負が始まる。外に出る決断を消し、またこのクラブで勝負することを決めた以上、腐らず来季も成長していきたい。

No16 牲川歩見 😞

出場機会がなかった選手に最低評価をつけるのは酷なものだが、PSG戦、フランクフルト戦を見る限り実力のある選手なので、もう少し出場機会を得てパフォーマンスを示したかった。GKコーチのジョアンの評価から素晴らしい選手ということなので、来季も楽しみにしていきたい。

西川周作 鈴木彩艶 牲川歩見

DF

LCB

No28 アレクサンダー・ショルツ 😆

なんと言っても、今季の彼のパフォーマンスも素晴らしかった。個人的にはチーム内MVPは彼だろうし、Jリーグのベストイレブンに選出されてもおかしくなかった。昨季加入後から未だに警告をもらうことがなく、プレーもクリーン。おまけにPKの成功率も高いなんて文句の付け所が全くない。来季も安心してみられるプレイヤーであり、今後もこのパフォーマンスを続けられるか注目したい。

No20 知念哲矢 🙂

ショルツが病欠だった夏の期間に出場機会を掴み、リーグ戦では嬉しい初ゴールを記録した。縦パスを入れるセンスは抜群なものがあるが、守備時の安定感はと言われれば、不安さが残る。今後J1レベルになっていくためには、堂々とした振る舞いなど、自信を持って試合に臨みたい。

No42 工藤孝太 🙂

レギュラーどころか、左利きの知念が加入したことにより、ベンチ入りも難しく苦労した一年だった。しかし、試合に出る以外のことで先輩たちから多くを学べたようで充実した一年だったようだ。来季は藤枝へと期限付き移籍となるが、貴重な左利きセンターバックとして浦和の誇りを持ち、レギュラーの座を掴み取りたい。

Aショルツ 知念哲矢 工藤孝太

RCB

No4 岩波拓也 😃

今季始めは低調なプレーで一時期犬飼にポジションを奪われかけたが、犬飼負傷離脱の影響でなんとか持ち堪えた。シーズン最終説の試合では豪快なミドルシュートを突き刺し、今まで練習してきた成果が見られた。来季はカタールへ移籍するようだったが破談となり、結果残留となった。心情は難しいだろうが、浦和の責任を背負っていた彼なら、またやってくれるだろう。

No13 犬飼智也 😞

正直かわいそうではあるが、この評価をつけざるを得ない。開幕からポジション争いに敗れチャンスを勝ち得たものの長期の負傷離脱。来季こそ奮起を期待してこの評価としたい。鹿島という大きなクラブから移籍してきた今季、彼がこれまで培ってきたモノを、経験が浅い選手たちに伝え、来季のACL決勝へ向け、引っ張っていく存在になりたい。

岩波拓也 犬飼智也

LSB

No44 大畑歩夢 😃

ユース卒プロ3年目、鳥栖でポジションを掴み浦和へとステップアップしてきた若武者。シーズン前からの骨折の影響で沖縄キャンプは出遅れ、シーズン序盤も徐々にコンディションを上げ、埼玉開催されたACLで今季一番と言っていいほど調子が良かった。落ち着いた振る舞いで、守備は文句なしの出来だが、攻撃面では関わりが少なく今後への課題だ。

No15 明本考浩 🙂

ポリバレントなこのタレントは今季も引き続き左サイドバックでの起用であった。シーズン序盤ではユンカーの離脱からトップを任されていたが“得点”の面で活躍できなかった。彼の最適性は左インサイドハーフかとは思うが、来季もこのサイドバック起用が濃厚だ。

No6 馬渡和彰 🙂

今季序盤は唯一の本職であった大畑の離脱から、左サイドバックとしてレギュラーを張っていた。安定した守備はもちろん、フリーキックやポジショニングで積極的な攻め上がりで得点を挙げるなど、攻撃面で多彩なプレーが見られた。例年なら移籍するかもしれないと思われたが、宮本の期限付き移籍の影響を含め残留。今季も少ない出場機会かもしれないが、左右のサイドバックポジションで爪痕を残したい。

大畑歩夢 明本考浩 馬渡和彰

RSB

No2 酒井宏樹 😃

負傷離脱の回数が昨季よりも更に増し、B評価に値するべきだが、出場した試合での貢献度やスタートから全力で手を抜かないプレーには流石といったプロフェッショナルさであった。来季はワールドカップを跨ぎ心機一転、心改め新キャプテンとしてチームを引っ張っていってもらいたい。

No24 宮本優太 🙂

今季大卒ルーキーで即戦力を目指し走り続けるランニングマンとして、自身の特長を出そうという姿勢を感じられた。また、今季もファン・サポーターと触れ合えなかったが、SNS更新頻度を増やして積極的にコミュニケーションを図ろうと挑んでいた。ピッチ外の振る舞いも考慮してこの評価としたい。来季は期限付きながらも初の海外挑戦として自慢の守備はもちろん、課題の攻撃力を身に着けたい。

酒井宏樹 宮本優太

MF

LCM

No19 岩尾憲 😃

シーズンを通して安定したプレーで一年間闘い続けた。労働時間は当初シーズン開幕前から予想していた以上に起用されていたので、心配する期間もあったが、大きな怪我無く終えられた。来季は互いを信頼しあっていたリカルド監督が退任となり、残り少ないであろう選手生活の最終章へと突入する。来季から完全移籍へと移行し、チームからは副キャプテンを任されたりと充実したシーズンにしていきたいところだ。

No25 安居海渡 😆

日本代表守田を越すポテンシャルがあると豪語されてきたが、その通りだと感じるほど彼は逸材だと感じた。何故使われなかったのか不思議なくらい、彼が出ている時のミスの無さや結果で示す姿は素晴らしいものであった。プレー時間が短かったので、多くの人に認知されてはいないだろうが、忖度ではないことは伝わるはずだ。来季は新監督を迎え、横一線の中で希望するボランチのポジションとアンカーの定位置を掴みたい。

岩尾憲 安居海渡

RCM

No3 伊藤敦樹 😆

今季は昨年から格段と成長を遂げた。前へと出ていく推進力から攻撃への厚みをもたらし、得点数も去年からと比べ、見違えるほどに増加した。来季はさらに得点数にこだわっていくのはもちろん、ミドルシュートで”怖い”選手になれれば彼自身がめざしている日本代表への道が開けるだろう。成長が著しい点から、あと何年浦和で見ることができるのだろうと思ってしまう。

No22 柴戸海 🙂

要所要所で安定したプレーを披露し、ボランチのポジションでライバルの選手を抑え上位の位置づけにはあるものの、昨年から大きく台頭してきた伊藤敦樹に呑まれ、レギュラーのポジションを失ってしまった。手本としていた阿部勇樹の背番号を引き継いだシーズンにしては物足らなすぎた。来季もポジション争いが激化するが、年齢的にもそろそろレッズの顔になってほしいものだ。

No40 平野佑一 😞

序盤のホーム湘南戦で負傷してから一年を通して思うようにコンディションが上がらず、昨年の夏から加入後13試合に出場していたが、今季はそれよりも少ない9試合のみの出場に限られた。浦和ボランチにはない独特なテンポがあり、魅力的な選手なので浦和向きではあるが、来季から完全移籍する岩尾選手の守備力には劣る。勝れるかが来季出場機会を確保する鍵となりそうだ。

伊藤敦樹 柴戸海 平野佑一

LMF

No14 関根貴大 🙂

今季30試合に出場して結果はそれほど出なかったが、シーズン終盤の負傷離脱を除いては安定して試合には絡み続けた。昨年の酒井と組んだ右サイドアタッカーのポジションから得点数向上を期待され左での起用が多くなり、本人的にもやりやすさを感じてはいるものの、右との大きな差は感じられなかった。来季は大久保智明の急成長から抜かされないよう浦和の漢として、背負いすぎず引っ張っていってもらいたい。

No17 アレックス・シャルク 🙂

今春に加入も、貴重なバックアッパーとして集中開催された4月のACLグループステージで自身の力を示した。しかしその後は負傷離脱を繰り返し、監督の信頼も得れず8月のACLではユンカーの牙城をまたしても崩すことができずチームの力になりきれなった。持ち前の労を惜しまないプレッシングを来季も腐らずにし続けていきたい。

関根貴大 Aシャルク

RMF

No21 大久保智明 😆

4月のACL期間で大きな批評を集めた彼だが、6月から奮起し監督からの信頼とサポーターからの高評価を勝ち得た。彼の変わらない決定機逸は大きな課題でこれからの早期解決を願いたいが、ここ数ヶ月の急激な成長曲線ぶりは評価したい。来季は大卒3年目となる。チームの軸として主力を張り続けたい。

No10 ダヴィド・モーベルグ 😃

今季の新加入選手として鳴り物入りしてきたアタッカー。デビュー戦で高速シザースからゴールを決め、圧倒的な存在で華麗なプレーを披露し、浦和が長年補強すべきであった最重要ポジションに花を咲かせた。その後も自身初となるACLの舞台でキレキレなドリブルと得点力、さらにはフリーキッカーとしても浦和に欠かせないピースとなった。

No27 松崎快 🙂

大久保、モーベルグに次ぐ3番手だったがもっと長い時間でプレーを見たかった。ポジショナルプレーでの戦術に合う選手だと思うが、前半での交代や単発的なプレー時間では彼のプレースタイルを活かすことができない。連携で崩すのを得意としているので、必要な時のみ仕掛ける選手。ある程度の時間をかけ長い目で見るべきだった。批判するなら監督の起用法について疑問を呈すべきで彼を責めるのはお門違いだ。

大久保智明 Dモーベルグ 松崎快

FW

ST

No8 小泉佳穂 😆

足元の卓越した技術を基に浦和の攻撃を支え、ワントップの松尾選手との連携で大きなチャンスをいくつも演出しハイパフォーマンスをし続けた。守備の面ではホーム鳥栖戦をはじめパスコースを限定したプレッシングが素晴らしかった。特にACL準決勝全北戦の後半、相手選手のスルーパスをスライディングでカバーし、危機的状況を救った。彼の今季はチームにとっても重要な選手であったことは間違いない。

No33 江坂任 🙂

要所要所で高精度なパフォーマンスを披露し序盤戦はレギュラーとして出場していたが、次第にライバル小泉にポジションを空け渡してしまった。ACL準決勝対全北戦で緊迫したゲーム内で決定的な仕事を果たせず苦しいチームを救えなかったのは残念だったがPK戦で払拭した。彼の実力を加味し厳しく評価させていただくが、来季蔚山への移籍で新たに一新した気持ちと共に活躍を祈っている。

小泉佳穂 江坂任

CF

No11 松尾佑介 😆

序盤出遅れたものの途中出場でのチャンスをものにし、ACLグループステージではチーム内トップの得点数を記録した。Jでの得点は夏場と遅くなったがチームの攻撃を活性化するうえで重要な役割を担った。小泉とのコンビで相手ディフェンダーへのプレッシングが功を奏し、リカルド監督からトップとしての適性を見出され長期間レギュラーとしての立場を確立した。来季はベルギーの地で更なる活躍期待して浦和への帰還を待っている。

No7 キャスパー・ユンカー 🙂

この選手もシーズン序盤はコンディション不良で出遅れ、この選手がいないと攻撃が活性化せず、得点ができなくなるまで影響した。この選手の復調後は徐々に波に乗り、ホームマリノス戦ではハットトリックをするなどワントップとしての役割を果たした。しかしその後は守備の面で同ポジションにコンバートされた松尾によって上回れ、先発出場の機会は減少してしまった。来季はラブコールを送り続けた名古屋へと期限付きとなるが、果たして帰ってくるのだろうか。

No9 ブライアン・リンセン 😞

はっきり言って期待外れの選手であった。デビュー戦となった7月のPSG戦で不運の負傷から長期離脱。シーズン終盤に復帰し期待値はあったものの彼の実力を匂わせる活躍は見られなかった。来季はチームの要であったユンカーが抜け、重要な役割を受け渡されるだろう。2年目に期待して厳しめの評価としたい。

No26 木原励 😞

高卒の選手は基本的にどの選手でも厳しい一年となる。出番はもちろん、日々のトレーニングでも先輩から厳しい洗礼を受けるのは当たり前だ。監督からチャンスが与えられたACLグループステージでは数十分ではあったものの浦和の選手としてプレー出来て良かったと思う。来季は長野で24歳で得点王になれるための実力をつけ、ストライカーとしての感覚を養いたい。最低限、試合に絡めるように見守りたい。

松尾佑介 Kユンカー Bリンセン 木原励
😆 S評価
ショルツ 安居海渡 伊藤敦樹 大久保智明 小泉佳穂 松尾佑介

😃 A評価
鈴木彩艶 岩波拓也 大畑歩夢 酒井宏樹 岩尾憲 モーベルグ

🙂 B評価
リカ監督 西川周作 知念哲矢 工藤孝太 明本考浩 馬渡和彰 宮本優太 柴戸海 関根貴大 シャルク 松崎快 江坂任 ユンカー

😞 C評価
牲川歩見 犬飼智也 平野佑一 リンセン 木原励

昨季以前の既存選手による比較

【2021シーズン評価】

😆 S評価
明本考浩 柴戸海 伊藤敦樹 関根貴大 小泉佳穂 江坂任
😃 A評価
リカ監督 西川周作 鈴木彩艶 ショルツ 酒井宏樹 平野佑一 ユンカー
🙂 B評価
岩波拓也 大久保智明
😞 C評価
該当なし(全選手移籍という結果に)

UP↗️
😃→😆 ショルツ
🙂→😃 岩波拓也
🙂☞😆 大久保智明

KEEP➡️
😆⇨😆 伊藤敦樹 小泉佳穂
😃⇨😃 鈴木彩艶 酒井宏樹

DOWN↘️
😆☞🙂 明本考浩 柴戸海 関根貴大 江坂任
😃→🙂 リカ監督 西川周作 ユンカー
😃☞😞 平野佑一

最後に

2023年新監督の下、素晴らしいシーズンを送れますように。
リカルド監督2年間ありがとうございました。

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