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L杯GS2 vs清水(H)

2023/3/26 15:00  IN浦和駒場スタジアム

グループステージ第1節の湘南戦では、前半怪我人等でいくつものアクシデントが発生、後半は交代で入った選手が勢いをもたらしチャンスを演出するも1点が遠かったレッズ。今節は同グループの川崎を3-2とホームで破り現在1位の清水と対戦する。

清水は今季J2の舞台でJ1昇格をかけ戦っている。前の試合は浦和と同じ日程で磐田と対戦しているが、後の試合が中2日でホームゲームのリーグ戦群馬との対戦を控えている。本命のリーグ戦を考慮すれば、浦和戦をターンオーバーしてくる可能性がある。

浦和もターンオーバーする可能性があるが、私個人の主観ならターンオーバー気味のバランスを取る人選で行きたいと思う。スコルジャ監督はこの問題に対し次のように告げている。
「リーグ戦に出ている選手をこの試合に出場させないと、次の試合まで2週間も空いてしまい、ゲーム勘に不安が生じる」

いわゆる“ミックス”の状態で試合に臨むだろうが、今まで以上に人選が難しくなっている。

☆清水エスパルス戦への展望

情報と印象
・システムは4-4-2
・再建を目指し土台を作るシーズン
・J2降格にしては選手が多く残った印象
・今季未だに勝ち無しだが負け無しは不気味

予想メンバー

希望メンバー

欠場濃厚: 鈴木、柴戸、髙橋
出場停止: なし

GK〜DF

ルヴァンカップでは21歳以下の選手を先発出場させる義務があるが、今回U-22日本代表に選出された鈴木彩艶選手が不在となるので義務を負うことはない。よって先発出場する選手の全員が制限なしで出れるようになっている。

ここで期待したいのが、現状3番手の牲川選手と4番手吉田選手だ。普段西川選手と鈴木彩艶選手の高すぎる壁に阻まれてベンチ入り機会がなかったが、ここで出るべきカップ戦が来た。
監督は牲川選手を予告先発させメディアに伝えたが、当日どのようなパフォーマンスをするのか楽しみにしたい。

また、ホイブラーテン選手とショルツ選手のJ最強センターバックを擁する浦和は控え選手も豪華だ。昨季レギュラーの岩波選手、経験豊富な犬飼選手、再起をかけたい知念選手がいる。
岩波選手を入れた3バックも練習でテスト中とのことなので、監督が選ぶ人選が楽しみである。

MF〜FW

特にボランチをいじるかがポイントとなりそう。岩尾ー伊藤両選手は鉄板であり、簡単にはこのセットが崩れないだろう。平野選手を起用するのであれば岩尾選手がベンチ外となりそうだが、2枚並べても面白い。

また同ポジションの堀内選手か2種登録の右サイドアタッカーの早川選手どちらかをベンチ入りにさせると監督は示唆している。
岩尾ー伊藤両選手のレギュラーは個人的にお休みしていただきたい…。

そしてトップの位置で新加入ホセ・カンテ選手が登場するかもしれないので注目だ。

☆展開予想と相手の特徴

浦和は3バックのシステム3-4-2-1をトレーニングしており、リーグ戦ではないカップ戦のこの試合でテストする可能性がある。ただ、現実的に試合終盤で守備固めの時間がベースで行われるとみていい。

今季のメンバーを見てみると、センターバック5人は誰もが主力級。そして2列目のタレントは中央でのプレーを得意とする選手が多い。3バックかつシャドーポジションでやる上の条件は揃っている。オプションとして使用していきたい。

対する清水は意外にも昨季とは大きくメンバーは変わっていない。
戦術があまり機能しなかった昨季の彼らから、今季は違った勢いを感じる。しかし連動性は相変わらず皆無だ。

オフザボール時に各選手それぞれ同じ動き出しやポジショニング、同じプレー判断をしており、選手同士複数被っているシーンがいくつか散見される。これがある種の活きの良さで、勢いを感じる点だ。
また、攻守において明確な役割が示し与えられていないせいか、多くの選手が比較的自由に動いている。

《攻撃の特徴》
縦に速い攻撃が確立し出している

昨年からレベルアップした点で言えば相手の能力が下がった要因も含め、カウンターの成功率が向上した。
“速攻の面”では強みがあると言える。

ただ“遅攻の面”ではまだまだ質が物足りない。

遅攻やポゼッションをする上で重要なビルドアップは効果的な構築ができているとは言えない。その後も基本的にロングボールで前線2トップに当てるか、サイドからのクロスを多用して攻めるシーンが多くみられる。

上手く行く少ない攻撃パターンは念頭に入れ、抑えていきたいところ。

《守備の特徴》
ボールウォッチャーなディフェンス陣

まず前線からのプレスでは昨年と比べ打って変わって積極的に変化している。連動した守備で強度高く施行しているが、相手ボールホルダーに入った時一人一人が目の前の魚を追うかのように単発だ。クロスボールに対しても同じような守備でボールウォッチャーである。

その単発さが弱みと言うのは、多くの選手がスピード感を持って行っているが、パスコースの限定が上手くない為、いくら詰めても相手に数的優位性を作られ、簡単に打開されて無駄走りが多くなるシーンが多い。

この清水のプレス方法は、ビルドアップの出来が日に日に向上しているJ1浦和相手では敵わないだろう。上手く釣ってオープンな展開で攻撃もしていきたいところだ。

次に肝心なディフェンスラインの特徴だ。

清水ディフェンスラインは正直言って軟弱だ。強固さがなく、低いラインかつ引く守備を行なっているので相手からの攻撃をモロに受けるサンドバック状態だ。
安定感もなく失点も続いているので、必ず隙はあるはずだ。

☆キーマン

[浦和] 馬渡和彰選手 背番号6(RB)

左右どちらのサイドバックに入ろうとポジショニングに特徴のある選手。おそらく右に入るだろうが、清水ディフェンスのボールウォッチャーな守備を攻略すべくボール保持なら最適確なクロス供給、ボール非保持なら最適なポジショニングで相手の嫌なところに漬け込みたい。
ドンと引く守備も見せる清水に対して、彼のストロングポイントな右脚のキックを活かしてミドルも狙っていきたい。
リーグ戦で出番が限られている中、少しでもこの機にアピールしていき今後に繋げたい。

[清水] オ・セフン選手 背番号20(CF)

レギュラーのチアゴ・サンタナに変わる長身フォワードだ。攻撃に違いを生むターゲットマンで、劣勢な状況でも“一発”を持っている選手なので警戒したい。

☆結びに

これから週2弱のペースで試合が続くので、比較的余裕がある中での勝ち星は絶対命題。
ましてや二部リーグのチームに負ける訳にはいかない。

次に駒場を使用するのは6月の天皇杯で、しばらく聖地での試合がなくなる。
この独特な雰囲気を感じる最後の試合になるので、勝利して良い形で締めくくりたい。

☞公式戦3連勝し首位撃破へ

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