生まれ変わった西武園ゆうえんちに熱いエールを。(前編)
西武園ゆうえんち。
2021に大幅リニューアルを遂げて生まれ変わりましたね!昭和の商店街をテーマにしたレトロで懐かしい世界観。
このGW、そんな西武園ゆうえんちに行ってきました!
今回書くのは、
「西武園ゆうえんち最高だったー!」
っていう話ではなく。
私が今回感じた現場のちょっとした危うさや、今後ますます西武園が成長していくために改善した方がいいことを、本業の会社員で研修やイベント運営を何年もやってきた私の目線で語りたいと思います。
暑苦しくてさーせん。
西武園ゆうえんち復活までの軌跡
夫は、今回西武園ゆうえんちに行くことをめちゃくちゃ不安がっていました。
実は、西武園ゆうえんちは夫の実家のすぐ近くで。
4年ほど前に、夫と子供が2人だけでリニューアル前に行ったんです。
その時に彼が話していたことを今でも覚えています。
土曜日だったにも関わらずお客さんはほぼおらず、ふるーいアトラクションに生気のない表情のスタッフ。不採算ゆえか閉鎖されたアトラクションも多かったようで。
廃墟に来ているとしか思えなかったそう(笑)
それもそのはず。西武園ゆうえんちは、2018年には来場者数が1988年のピーク時の1/4、50万人にまで落ち込んでしまったそうです。
奇しくも、夫と子供が来場したのは2018年でしたw
だから、今回のリニューアルも夫にはにわかに信じ難く、不安でしょうがなかったらしいのです。
だがしかし、今回実際に訪れた西武園ゆうえんちはすごかった。
入場まで1時間待ちの大行列。
楽しいパフォーマンスで商店街が大にぎわい
開場直後なのに目玉アトラクションのゴジラ・ザ・ライドが75分待ち。
これには廃墟時代を知っている彼もびっくり。
西武園ゆうえんちは、どん底から奇跡の復活を遂げたと言っていいでしょう。
その立役者は、USJを復活させた伝説のマーケター森岡毅さん。西武ホールディングスは、社運を賭けてこの人に運命を託したんですね…!
西武園ゆうえんちのマーケティング戦略はこの辺の記事が面白いので、興味があればどうぞ。
ただ、今回私が話したいのは、マーケティング論ではないのです
「拡大」の落とし穴
私が今回テーマにしたいのは、拡大したビジネスを維持・強化していく施策について。
これからビジネスをもっと大きくしたい時。売上が落ちてピンチな状態から脱却したい時って、当然、拡大のための打ち手が最初に必要になります。
西武園ゆうえんちも、有名マーケターを起用して100億円の投資をして一気に盛り返したわけです。もう、
ただ、そんな捨て身のリニューアルから約1年が経ち、実際に訪れた私が感じたのは、
間違いなく「拡大」の落とし穴でした。
なにかと言うと、急激な来場数の増加に運営が追い付けてないんですよね。
具体的に何があったかというと、
整列⇒検温⇒入場のフローが混乱しまくり
混雑時のスタッフの対応力も不足している
西武園通貨がクソ
まず1、2について。
今年は、リニューアルした西武園ゆうえんちが迎えた初めてのGWでした。かつ、行動規制が何もない数年ぶりの大型連休。混雑ぶりは推して知るべし。
しかし、この辺りの対策が西武園は非常に下手でした。
動き方を指示する社員もいないのか、バイトスタッフも溢れかえるお客さんをどこに整列させていいのやら分からず、現場はしばらくの間大混乱。
「すみません、僕も今きたところでどうなってるのか…」なーんてバイトのお兄さんが言ってましたからね。。
検温機器も1つしかなく、やたら時間がかかる上に、そこから先どこに進むのかという導線も分かりづらい。誘導のお姉さんはご丁寧に一人ひとりにご案内をするので、そこで詰まってなかなか進まない…。
な、なんか!!!色々やっちまってませんか!?
ここで少しだけワタクシの話をしますと。
本業では人事の仕事をしています。
社内の研修や全社規模のセレモニー・行事を運営するのも仕事の一つ。こういった運営仕事の最大のミッションって何だと思いますか?
参加者に違和感を少しも感じさせることなく、最後までスムーズにイベントを遂行すること。
です。
完璧にやって当たり前だから感謝もされないし、地味な仕事だけど、これって実際は全然簡単に出来ることじゃありません。
細かい進行スケジュール、人の配置、役割分担など綿密な計画をあらかじめ立て、不測の事態のプランB、Cまで用意した上で当日に臨む。ここまでやってようやく参加者にミリ単位のストレスも与えない完璧な運営ができるわけです。
まぁ、実際はミリ単位のトラブルはどうしても出てしまうので、そこはご愛敬ってことで許してもらうけどね。
だけど、そういう細かいポイントを差し引いたとしても、今回の西武園ゆうえんちの運営はずさんだったなぁと思います。プロの仕事じゃないな、と。
私の好きな映画、マイ・インターン
https://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/sp/
普通の主婦だった女性がビジネスを立ち上げ、社員200人を抱える企業にまで成長させて奮闘するお話です。
この映画の中でも、急激に会社が大きくなったことで実務がうまく回らなくなっている現状を見かねて、社長の右腕がこんなことを言うんですよね。
ちょっと大げさかもしれないけど、これと同じことだな~と私は思っています。
どうしても大きくすることに目が向いてしまうけど、それをいかに維持するかという点をおろそかにしてはダメ、絶対。
長くなってしまったので、後編に続く!
次回は、「西武園通貨はクソ」について。
お楽しみに!
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