綺麗な薔薇には棘がある

田んぼに行くとよく見るピンク色のブドウのような物体。ジャンボタニシという外来種の卵。元々台湾では食用として親しまれていたものを日本に逆輸入したが、あまり広まらず、捨てられたことが始まりだそう。卵とピンク色の内臓の除去をし、ちゃんと火を通せば食べることができるのだ。ジャンボタニシは農作物を食い荒らすことから、重点対策外来種として駆除の対象生物となっていますが、元を辿ると人間が悪いんだな。
大人が見たら毒毒しく、おそらく素手で触ろうと思わないものでも、子供にとっては興味の対象になりやすい色と形状だよな。この卵の内部にはPcPV2という神経毒があるため、素手で触ったりすることはもちろん、間違ってめや口と言った粘膜に付着すると最悪死に至ることもあるらしい。このピンクも警告色なのだ。
我々がキノコ観察の時に探しているナラ枯れした木に生えてくるカエンタケや、水族館の爬虫類コーナーで必ず展示されているヤドクガエル、アブラムシなどの害虫を食べてくれる益虫で小さくて可愛い見た目のテントウムシも警告色の生き物なのです。
ヤドクガエルは日本に住んでいて、野生で会うことはないかもだが、上記に挙げた生き物は普段の生活の中で遭遇する可能性があり、知識がない子供達にとっては警告色が逆に興味をそそられるので、しっかり教えておくことも大事。特に公園で虫取りするのが大好きならしっかり教えておきましょう。ちなみにうちの子供達は危険生物を図鑑や動画でみるのが好きなので、綺麗な色の生き物やきのこに興味は示すが見つけても怖がって触ろうとはしない。小学館様々です。

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