竹製品で豊かで楽しい時間をお手伝い__株式会社GREENEXUS

菊池市に会社を構える『GREENEXUS』(グリーンネクサス)。ここは竹製品の加工・製造・卸を専門とする会社です。

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バンブープロダクト・クリエイティブカンパニーとして2017年にスタート。竹の箸をメインに竹あかりや竹炭パウダーなど、商品は多岐に渡ります。

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「竹で世界を変える」というコンセプトを掲げる代表の大村武士さんに話を伺いました。

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「竹と日本人の関わりの歴史は古く、縄文時代の遺跡から竹を素材とした製品が出土しています。日本文化の伝承や人々の暮らしに欠かせない植物・竹。私たちは、その竹を生活の一部に添えて、人生を豊かにするためのプロダクト作りを探求するクリエイティブ集団です。時代により便利で安価なものに変わっていくこともありましたが、サスティナブル(持続可能性)が叫ばれる今、自然の恵みを使い、自然に還すことができる竹という存在を一人でも多くの人に知ってもらうことを使命だと思っています」。

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竹のことを「千変万化」と称する大村さん。実際工場に入ると、さまざまな機械を駆使し、削ったり磨いたり割いたりと、加工品を制作中でした。

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竹はしなやかでいて強く、多岐にわたる用途に活用できます。丸竹のまま利用したり、さまざまな大きさ・形・厚みを変化させ、柔らかい篭から大きく丈夫な物までどんな物にも変化するのです。そんな竹を暮らしの中に取り入れてもらうため、力を入れているのが箸の制作。

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「ごはんを食べるための道具でしかないのは確か。だけどその道具がより手に馴染み、より使いやすいものであれば、もっと食卓の時間は豊かになると思うんです。実際、ここで作っているお箸は先が細く、お年寄りや子どもでも物を掴みやすいように出来ています。また、竹特有の手馴染みのよさも、年代問わず人気の理由でしょう」。

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GREENEXUSではブライダルやプチギフトの依頼も多く、オンラインで名入れも受注していることから、コロナ禍の中での国内外の需要が高まってるといいます。

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現在工場での作業や企画の社員以外に、竹の伐採を専門とする人が10人以上いるGREENEXUS。その事業の始まりを大村さんに教えてもらいました。

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「実は竹の仕事は独学なんですよ(笑)。若い時に隣に住んでる人が竹の伐採を仕事にしていて、興味を持ったんですね。当時11メートルの竹が1本250円ほどで買い取ってもらえる事を知り、なたやノコ、チェンソーを買って自分なりに多く切るために試行錯誤しました。日に日に切るのが上手になり、1日75本ほど切れるようになったんです。朝から晩まで切るのに夢中でした。竹は自然に生えてくるもので、切らないと山が荒れてしまう。売り方をもっと知れば、この循環を上手く仕事にできるんじゃないかと、2017年に『株式会社GREENEXUS』を設立しました」。

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なんとも豪快なエピソードを伺っていると、竹の伐採を行っているという竹山に連れて行ってもらうことができました。

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そこで目にしたのは、上に上に伸びる竹が密集した竹林と、40キロ以上はありそうな重くしなった竹を軽々しく担いでいく職人たちの姿。

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かっこいいな・・なんて思ってると、隣では放置竹林になりかけている林を整備する職人もいました。

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竹を伐採できる職人も高齢化とともに少なくなっていっている現状がありますが、竹の魅力を発信し続けることで、需要と供給のバランスを整え、自然と共生していける熊本を願う大村さん。

「自然の恵みを大切にしながた、竹の商品で人と人を繋いでいく。この事を続け、次世代へ繋ぐ商品作りをこれからも続けます。そしていつか、世界のブランドを竹でクリエイトできるような会社になっていたいですね」。

株式会社 GREENEXUS
菊池市泗水町永4147-1
0968-28-9065


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