七条大橋見聞録

2021年06月03日、私は帰宅途中に七条大橋を訪れた(以下同橋、図01)を訪れた。

01.七条大橋

図01.七条大橋。

同橋は京都市の近代化「三大事業」の一環として明治44(1911)年に起工、大正02(1913)年に竣工された。当時は、日本初の鉄筋コンクリート・アーチ橋で、橋長が約112 mもある巨大な6連の橋であった。現在では、鴨川にかかる橋の中で唯一明治期の意匠を伝える貴重な土木遺産である。
設計者は、柴田畦作(以下敬称略)、山口孝吉、および、森山松之助である(1,2)。
建築様式としてはウィーン分離派(セセッション)の影響を受けている(2)。

2008年、同橋は黎明期の鉄筋コンクリート・アーチ橋の中で群を抜いて巨大であり、鴨川筋において明治期の意匠を残す唯一の橋として貴重な施設ゆえ、土木学会選奨土木遺産に指定された(図02,3)。

03.土木学会選奨土木遺産

図02.土木学会選奨土木遺産。

同橋の下では、アオサギが周囲の景色を見つめ、コサギが水中の獲物を見つめていた。

05.アオサギとコサギ02

図03.向かって左から、アオサギとコサギ。

参考文献
1 任意団体 七條大橋をキレイにする会.“七條大橋をキレイにする会 ホームページ”.http://shimin.hitomachi-kyoto.genki365.net/gnkk14/mypage/index.php?gid=G0001095,(参照2021年06月09日).
2 京阪電気鉄道株式会社.“シリーズ9 七条大橋”.京阪電気鉄道 ホームページ.沿線おでかけ情報(おけいはん.ねっと).おでかけナビ.京阪沿線の名橋を渡る.http://www.okeihan.net/navi/bridge/bridge09.php,(参照2021年06月09日).
3 公益社団法人 土木学会.“七条大橋”.土木学会 トップページ.土木学会選奨土木遺産.関西の選奨土木遺産.2008年.https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/98,(参照2021年06月09日).

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