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絵本読み聞かせノート

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子どもへの読み聞かせの時間を通して、気づいたことや考えたこと、見出した問いを掘り下げてみた備忘録です。
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#住宅

自然とわたしとあなたのかさなり|庭を描いた絵本を読む

よく、よい家庭ができるためには、家だけでなく庭も大切、だから「家庭」なんですよ、というホ…

建築への妄想力を高め、おうち時間を充実させてくれる「オススメ絵本リスト」

子どもが読んだり、読み聞かせしてもらったりすることを想定しているにもかかわらず(だからこ…

住むこと 生きること 働くこと|絵本よみきかせノート はじめに&目次

noteのマガジン「絵本よみきかせノート」や「子育て観察ノート」に書き散らしていた文章たちを…

西山夘三の嘆き/加古里子の願い|高層アパートと持ち家・一戸建てをめぐって

1974年12月27日。帰宅した西山夘三(1911-1994)は家に残されたメモ書きを発見します。「子供…

加古里子と住まいの復興|絵本『あなたのいえ わたしのいえ』を読む

絵本作家・加古里子(1926-2018)の愛らしい絵本『あなたのいえ わたしのいえ』(図1)。家を…

夏休み、実家に帰るメカニズム|絵本で読む戦後日本型循環モデル

のりもの絵本の巨匠・山本忠敬(1916-2003)の代表作『しゅっぱつしんこう!』(福音館書店、1…

家財道具との連帯|絵本で読む「モノ」と「ヒト」の関係とその再編

民俗学者・今和次郎(1888-1973)は、敗戦直後の1945年末に出版した『住生活』(乾元社)の冒頭に「生活習慣遮断の体験」という耳慣れないタイトルの文章を書いています。 敗戦直後の日本では兵役や空襲により、これまでそこにあった「物」や「人」のいずれかが欠けて、生活習慣が「遮断」されてしまった住まいが膨大な数にのぼりました。罹災者の声を今はこう書き留めています。 はじめは恐ろしかった体験から興奮状態で無我夢中でしたが二三週間も経つと、いろいろと淋しさが湧いて来る。永年住

建築好きなら読んでおきたい『月刊たくさんのふしぎ』10+3選【住まい・生活編】

福音館書店からでてる『月刊たくさんのふしぎ』は、1985年4月創刊。対象年齢が小学校3年生か…