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時間ができたので

退職し、最近はだんだんと体調も良くなってきたので、ようやく時間ができた。
一年以上も経ってしまったが、愛する三毛さんとキジ白さんの簡易的なお仏壇を作ることにした。

ペット用のお仏壇やお墓を、とも考えたが、私に万一のことがあったら、家族が処分に困るだろう。
同じく、遺骨アクセサリーもやめた。
ご遺骨はいずれ、パウダー化してもらって、私が死んだ時に一緒に散骨してほしいと思っている。三毛さんとキジ白さんは私が一人暮らしの頃からの付き合いで、私以外の人間に懐かなかったので、死ぬ時は一緒に、という思いがどうしても強いのだ。

人間不信の私にとって、三毛さんとキジ白さんは、大切な家族だった。ふたり共、大変な甘えっ子で、私の膝上を巡ってバトルすることもあったが、猫様にも序列があるらしく、三毛さんは女王として君臨していた。キジ白さんは控えめな性格に見せていたが、本質は小さな虎だった。面倒見の良い一面もあった。

三毛さんは自分は人間だと思っている節があり、他の猫様と自分は違う、と思っていたのだと思う。プライドが高く、他の猫様の前ではけっして弱みを見せなかった。だが、他の猫様がいない所では、私にべったりのツンデレっぷりが凄まじかった。あそこまでツンとデレを使い分ける猫様はそうそういないと思う。

キジ白さんは普段は大人しく、新参者の茶白さんの面倒もよくみてくれた。三毛さんのことは母親だと思っていたようで、三毛さんのことが大好き。どんなに塩対応されてもくっ付いていた。反面、嫌なことはとことん嫌!で、病院に連れて行く時は毎回大変だった。初めてこちらの病院に連れて行った時は、診察室で大暴れして先生から怒られたのも、今となっては良い思い出。その後は洗濯ネットのお世話になった。
キジ白さんは私以外の人間を見ると即座に隠れてしまうので、家族からはレアキャラ扱いされていた(笑)。

複数の猫様をお世話するのは初めてだったが、こんなにも性格が違うのか、と感心した。個性的で魅力的な猫様たち。本当に一緒に暮らせて良かった。
余談だけれど、某キャットフードのCMの歌、あれすごいよね…本当にそうだと思う。

三毛さんは一昨年の年末、キジ白さんはその前の年の年末に虹の橋を渡っていった。どちらも私が休みの日を選んでくれたようで最期の瞬間まで一緒にいられた。最期まで優しい子たちだった。
ご縁があって出会えた子たちだけれど、私のところで良かったのかな、幸せでいてくれたかな…そうだと良いな。私は出会えて良かったよ、あなたたちのことが大好きだよ。

今はきっと、あたたかな楽しい所で、のんびりとお昼寝したり、時々追いかけっこしたりしてるんだろう。
いつか私もそこに行くから、それまで待っていてね。

ありがとう、大好きだよ。

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