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【ボドゲ製作者向け】ドリームオーダーに学ぶカード調整【投手編・1改】

(2024/06/18に計算をし直して内容を更新しました)


はじめに&ドリームオーダーとは

どうもこんにちは。普段はアナログゲームクリエイターとして「NSGクリエイト」という個人サークルでゲームを作っていますエルです。

ドリームオーダーはブシロードさんから出ているプロ野球を題材にしたトレーディングカードゲームとなっており、現実の野球の要素をぎゅっと縮めてうまく表現されているなぁと個人的にハマっているゲームであります。

今回このnoteを記そうと思ったのは、アナログゲームクリエイターとしてドリオからカードの調整を学ぼう!ということで自分の成長につなげるためにカードの調整の糧にしたいと考えています。

その性質上、主にアナログゲーム製作者向けではあるのですが、ドリオプレイヤーにとっても、運営がどんな思考を元にコストや能力をつけているんだろうというのがわかる資料になるといいなと思っています。

【ドリームオーダー公式HP】
基本ルールなどの説明は公式HPは参照ください。

カードの基本能力

まずは投手をまとめていきます。
まず投手には「先発」「中継ぎ」「抑え」と3種類いて以下のような特徴があります。

・先発:一番最初にしか登板できない。手札を引ける枚数が多い。
・中継ぎ:制限なし
・抑え:3イニング目のみ登板できる。DPが高い。

以上を踏まえて、まずはコスト1のカードを元に基準となるカード能力を書き出してみます。

例として挙げるカードには収録されている弾を示す必要があるため、以下の表現を使いますのでご注意ください。
SD:スターターデッキ BP01:ブースターパック第1弾


先発

まずは先発の基準となる基本能力を考えます。
第一弾環境では、コスト0の先発は居ませんが、コスト1先発と中継ぎの能力からの推察となります。

【コスト0の基本能力】
DP:5
ドロー:5
サポートDP:3

これを元に、各パラメータの増減でポイント的なもので表してみます。
なお、1pt = 1コストとします。

コスト1先発

現状コスト1先発のテキストなし先発は以下の2種類となります。

DP:5
ドロー:7   ⇒ドロー+2
サポートDP:3
※コスト1(1pt)=1

阪神BP01伊藤将司、ホークスBP01石川柊太

DP:6     ⇒先発DP+1
ドロー:5
サポートDP:3
※コスト1(1pt)=1

横浜BP01大貫晋一、ロッテBP01小島和哉

これらと基準パラメータを比べると、以下のことがわかります。

  • 先発DP+1 : 1pt

  • ドロー+2 : 1pt

コスト2先発

コスト2先発のテキストなし先発は以下の2種類となります。

DP:6    ⇒先発DP+1
ドロー:7   ⇒ ドロー+2
サポートDP:3
※コスト2(2pt)=1+1

中日BP01髙橋宏斗、オリックスBP01田嶋大樹

DP:7     ⇒先発DP+2
ドロー:4    ⇒ ドロー-1
サポートDP:3
※コスト2(2pt)=2.5-0.5 

巨人BP01山﨑伊織

確定とは言えませんが、以下の2つは以下のようになります。

  • 先発DP+2 : 2.5pt

  • ドロー-1  : -0.5pt

先発でDP7を出せるピッチャーというのはゲーム上とても強いので、査定としては妥当かと思います。
ドロー-1については、マイナス効果故にほかの要素に回せる要素となりそうです。

コスト3先発

コスト3先発は第1弾環境はまだいませんでしたが、第2弾環境で出てきました。

DP:7   ⇒ 先発DP+2
ドロー:6  ⇒ ドロー+1
サポートDP:3
※コスト3(3pt)=2.5+0.5

ロッテBP02佐々木朗希

ドロー+1は以下のようになります。

  • ドロー+1 : 0.5pt

中継ぎ

次は中継ぎの基準となる基本能力を考えます。
※検証を開始したのは中継ぎからだったのは内緒です。
 ⇒中継ぎの能力に、ドロー+3がついたのが先発。DP+1がついたのが抑え

【コスト0の基本能力】
DP:5
ドロー:2
サポートDP:3

ヤクルトBP01星知弥、日ハムBP01福田俊

では同じように各コストのテキストなし選手の能力から査定を算出してみましょう。

コスト1中継ぎ

コスト1中継ぎのテキストなし投手は以下の2種類となります。

DP:6   ⇒中継DP+1
ドロー:3  ⇒ドロー+1
サポートDP:2 ⇒サポートDP-1
※コスト1(1pt)=1+0.5-0.5

広島SD島内颯太郎、楽天BP01酒居知史

DP:5
ドロー:4 ⇒ドロー+2
サポートDP:3
※コスト1(1pt)=1

巨人BP01高梨雄平、ホークスBP01松本裕樹

今度はサポートDPのマイナス効果です。ドロー-1と同じように-0.5ptです。

  • 中継DP+1 : 1pt

  • サポートDP-1 : -0.5pt

コスト2中継ぎ

コスト2中継ぎは現状一人しかいません。

DP:6  ⇒中継DP+1
ドロー:4 ⇒ドロー+2
サポートDP:3
※コスト2(2pt) =1+1

ロッテBP01坂本光士郎

抑え

最後は抑えの基準となる基本能力を考えます。
幸い基準となる投手がいました。

【コスト0の基本能力】
DP:6
ドロー:2
サポートDP:3

日ハムSD田中正義

コスト1抑え

同じように査定を考えていきますが、抑えは基本的にDPが高いため、DP+1の査定は先発や中継ぎとも異なっていました。

DP:7  ⇒ 抑えDP+1
ドロー:2 
サポートDP:2 ⇒サポートDP-1
※コスト1(1pt)=1.5pt - 0.5pt

横浜SD山﨑康晃、西武SD増田達至

抑えDP+1は先発・中継ぎよりも査定が厳しめです。やはりDP7は強い。

  • 抑えDP+1 : 1.5pt

コスト2抑え

同じようにコスト2も査定をつけていきます。

DP:7  ⇒ 抑えDP+1
ドロー:4  ⇒ドロー+2
サポートDP:2 ⇒サポートDP-1
※コスト2(2pt)=1.5 +1 - 0.5

広島BP01栗林良吏、オリックスBP01平野佳寿

コスト3抑え

最後はコスト3抑えです。テキストなしは1人です。

DP:8  ⇒ 抑えDP+2
ドロー:3  ⇒ドロー+1
サポートDP:3
※コスト3(3pt)=2.5+0.5

ロッテBP01益田直也

まとめ

ドリームオーダーの投手は、先発・中継ぎ・抑えで基本的な能力をベースにそこから追加されているパラメータでポイント換算されているようで調整されているようです。
ポイント計算のつけ方さえ間違わなければ、わかりやすく調整できるので良いのではないでしょうか。
「基本を決める」「追加能力にポイントをつけてつけたり外したりする」
は調整の基本かもしれないですね。


能力毎のポイント ※1コスト=1pt

  • 先発・中継DP+1:1pt

  • 先発・中継DP+2:2.5pt

  • 抑えDP+1:1.5pt

  • 抑えDP+2:2.5pt

  • ドロー+1:0.5pt

  • ドロー+2:1pt

  • ドロ0-1:-0.5pt

  • サポートDP+1:0.5pt

  • サポートDP-1:-0.5pt


これを元に、次はテキスト能力についての査定について検証しようと思います!

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