春分の日
今日は春分の日です。いつもの国民の祝日に関する法律によると『自然をたたえ、生物をいつくしむ』という日です。神道と仏教と春分日、秋分日が混ざってしまっているのでちょっと難解です。春分日や秋分日は日本独自の『お彼岸』という行事があるので余計に混乱してしまいます。
整理すると春分日や秋分日というのは日にちが決まっているのではなく「太陽が真東から上がって真西に降りる日」ということの方が意味がありそうです。皇室では昔からこの日に皇霊祭(こうれいさい)があって歴代皇族を祭る日です。仏教系では極楽浄土が西方にあるということで、日本では年に一番浄土に近い日という解釈だったよです。秋分の日は『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ』ということになっています。
これに春は五穀豊穣を祈り秋に感謝するということも重なり祝日法の意味になっているのでしょう。いずれにしろ感謝と祈りに満ちた祭日です。どんな生き物(動植物にも)にも目に見えない偉大な生かす力が宿っているのですから、自然をたたえ、生物をいつくしむのは当然ですが、意味を知り改めてすべての生き物に思いを寄せる日にしてください。水族館でも「チンアナゴすごいね」と水槽の前で声を掛けましょう。
正月、春秋の彼岸、お盆、墓参りする日が多くてまわりきれません。私のように車でいける距離でもそうなのですから、核家族化が進んで実家を離れたり遠方に越したかたには無理ですね。そんなときのために、お盆には迎え火を焚くことでお迎えの代わりを祖父母がしていました。お墓の中に先祖がいるわけでははいのですが、墓参の行為を喜んでくれるのではないかとは解釈しています。とにかく、彼岸に祖先やご縁の合った人たちを想って感謝するだけで供養だと思います。今回私は最低うかがうことにしている2箇所、春分の日には行けませんでしたが墓参し、感謝の気持ちを示しました。先方(亡き人)がどう思っているかなんかわかりません。感謝の自己満足です。