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日本神話 古事記 やさしい解説

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2019年12月の記事一覧

日本神話(14)伊邪那岐命 御身滌(みみそぎ)のくだり 三貴神誕生 4/4

住𠮷大神の宇宙浄化の おはたらきのあと 三貴神のご誕生となります。伊邪那岐命の御喜びと、御子の戸惑いの物語へと続きます。 戸惑いは今回はまだ出てきません。戸惑います。この神様の葛藤というものが私たちに示唆するものがたくさんあるわけです。 ---------- 於是左(ここにひだり)の御目(みめ)を洗いたまひし時に成りませる神の名(みな)は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。次に右の御目(みめ)を洗いたまひし時に成りませる神の名(みな)は月讀命(つくよみのみこと)。次に御鼻

日本神話(13)伊邪那岐命 御身滌(みみそぎ)のくだり 海神 3/4

いうまでもなく日本は6,852島から成る海洋国家です。今も昔も海の大切さは変わりません。 「海」とは「生み」の象徴 命の根源。海に囲まれた日本に生まれてよかったと思います。 『われは海の子』という大変良い唱歌もありますがGHQにより7番ある歌詞の4番以降が伏せられていることを知っている人がどれくらいいるでしょうか。 ---------- 次に水底(みなそこ)に滌(そそ)ぎたまふ時に成りませる神の名(みな)は、底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)。次に底筒之男命(そこつつ

日本神話(12)伊邪那岐命 御身滌(みみそぎ)のくだり 2/4

『禍(わざわい)が清められるには手順がある』 伊邪那岐命は身に着けたものを脱ぎ捨て罪迷いを流し去ったのち、自らのお清めをされます。 今回は、次回が重要なので短めです。 ---------- 於是(ここに)「上瀬(かみつせ)は瀬速(せはや)し、下瀬(しもつせ)は瀬弱(せよわ)し」と詔(の)りごちたまひて、初めて中瀬(なかつせ)に堕(お)り迦豆伎(かづき)て滌(そそ)ぎたまふ時に、成り坐(ま)せる神の名(みな)は、八十禍津日神(やそまがつひのかみ)。次に大禍津日神(おおまが